Japanese
BiS
Member:イトー・ムセンシティ部 チャントモンキー ネオ・トゥリーズ トギー
Interviewer:宮﨑 大樹
-(笑)ネオさんが変わったきっかけにマナコさんの脱退があったという話でしたけど、3ヶ月でメンバー数の遷移がありましたよね。マナコさんの脱退、そしてズズ・デスさんが加入するかと思いきや脱退があり、結果今の4人で活動を続けています。ここまでのメンバー遷移と、今のグループの状態についてはどう感じていますか? 個人的には今のバランスはすごくいいなと思ってます。
チャント:バランスがいいとはいろんな人に言ってもらってます。最初は考えたことすらなかったんですけど、個性がバラバラでまったく別の感性を持っているんですよね。
ネオ:日常生活では絶対に話さないであろうメンバーが集まっていて、でもやることはBiSのひとつ。ひとりひとりがBiSのことを考えて行動してます。
イトー:距離が本当に近くなりました。毎日一緒にいるからっていうのはあるんですけど、物理的じゃない、精神的な距離が近くなってきたなって思うんです。近すぎるくらい、BiSとして固まっている感じがしていて。私たちは最初のころよりはWACKの先輩方とコミュニケーションを取るようになったんですけど、"WACKの中の......BiS!!"みたいな存在になってきたなと思います。ニュアンスが伝わるかわからないですけど、はっきりとした色がついてきたというか、そういう気がしていますね。BiSとしてのものができあがってきてるというか......まぁ、私たちはBiSなので、それはそうなんですけどね。
-BiSって名乗っているだけではなく、本当の意味でBiSになったというか。
チャント:前回のインタビューのときは、BiSっていう名前を貰っただけの集まりみたいなところもあったんですけど、今は全員が"自分がBiSだ"って思っている感じがします。
イトー:誰かの意見任せではないって感じで。
-自分たちの中でのBiS像みたいなものができたんですかね?
トギー:言葉に表すのは難しいけど、ちゃんと自覚しているっていうか。
イトー:"BiSなのは私たちだよね"って。誰にもBiSをあげたくないなって思っています。
-この3ヶ月をライヴの面で振り返ると"TIF"でお披露目、初ワンマン、ツアー、対バンなど場数を重ねてきてます。ここ最近のライヴでの手応えだったり、課題だったりはどう捉えていますか?
チャント:いいライヴをしてるって思えてはいるんですけど、まだ甘いところがいっぱいあって。最近だとギャンパレ(GANG PARADE)さんとツーマン("GANG PARADEメジャー1stアルバム「LOVE PARADE」&BiSメジャー1stシングル「DEAD or A LiME」合同リリースイベント")をやったときに、ギャンパレさんの完成度を見てまだまだだなって感じました。
ネオ:盛り上がり方も全然違うんですよ。ほかのアーティストさんはフロアが一体化していてすごいなと思うんですけど、まだ私たちのライヴは全員の手が上がるほどのライヴができていない、イコール、魅せ方とかにも課題がたくさんあるなって感じていて。
トギー:褒められることはあるけど、自分たち的には満足していないんです。
-満足したら終わり、みたいな感じもありますもんね。
トギー:そうなんです。メンバーが謙虚というか、褒められても"信じたらあかん"みたいな感じで(笑)。だから満足は一生しないなって思います。
ネオ:絶対信じちゃいけないって思ってます。そんなこと口ではどうとでも言えるし。
一同:(笑)
ネオ:自分がいいと思っているものに対して褒められるのは嬉しいんですけど、課題ばっかりだったのに"良かったね"って言われると"え?"って。
トギー:ありがたいけど、頑張らないといけないなって思いますね。
誰も眼中に入れないくらいの存在になりたい
-BiSのみなさんってよく話し合いとかをしているイメージがありますけど、ライヴの魅せ方についても話しているんですか?
トギー:魅せ方の話もしたことはありますね。
チャント:ちょっと前に、振付を揃えることをめっちゃ意識したことがあって。そのときに一曲一曲見直して、"ここはこうする"、"ここはこうする"って決めていったら、そっちに意識が行ってライヴに集中できなくなったんです。
トギー:お客さんに集中できなくなったというか、ライヴ自体を楽しむことを忘れていたというか。
イトー:表情も強張ってただろうね(笑)。
ネオ:お客さんとしても、練習したものを見せられているだけっていう感じだったと思います。
チャント:なので、1回振付を揃えることは忘れてやってみようってライヴをしたことがあって、そのときがすごくいいライヴだったんです。
-手応えを掴んだんですね。そして最近のトピックとしては、先日"BiS vs CARRY LOOSE対抗駅伝"が行われました。残念ながらCARRY LOOSEに負けてしまい、ツーマン・ライヴの公演タイトルが"CARRY BiS"に決定。また、メイン・アクトはCARRY LOOSEに、BiSはオープニング・アクトになりましたね。振り返ってみて、得たものなどはありました?
チャント:練習で10キロとか走っているときにすごくきつかったんですけど、本番の18キロはBiSのためって思ったらあっという間で、全然きつくなくて。隣に一緒に走っているのが、なんというか......"絆!"と思いました。そう思えたらすごく頑張れましたね。自分のためじゃなくてグループのためだったら、自分が思っている以上の力が出るんだって、発見というか、新しいことを知りました。
ネオ:"併走は意味あるのかな?"って思っていたんですけど、ありましたね、本当に。ひとりで走って、カメラもひとりで、とかだったら心が折れてるし、走り切れてなかったかなって。"得たもの"かぁ......何を得たんだろう。
トギー:"絆"。でも、目に見えないからねぇ。
チャント:勝負的にはすごく悔しかったです。
トギー:負けたのはマジで悔しかったんですけど、負けたっていう実感がまだないんです。
チャント:オープニング・アクトだから、ライヴで感じるかもしれないけどね。
ネオ:ライヴで勝ちたい。別の何かで勝てばいいと思うし。
トギー:まだ負けてないからね、まだ勝負は続いているから。
-オープニング・アクトのほうが良かったって言わせたら勝ちですからね。
トギー:そうなんですよ。そこが勝負なんです。
-CARRY LOOSEとは良きライバルみたいな感じなんですか?
チャント:駅伝で、CARRY LOOSEとも絆が生まれたんですよ。
トギー:たしかに。対抗駅伝なんですけど、車の中で湿布を貸し合うとかしてました。
イトー:チームは違えど、お互い"自分のグループのために"っていう気持ちは変わらないので、同じ姿勢を見ていると応援したくなってしまうというか、一緒に頑張りたくなるんですよ。
トギー:走っているときはバチバチの勝負だけど、走り終わったあとは助け合ってね。
イトー:グループとしては、越されたくないし越えていきたいです。ただ、ライバルとしてではないですね。今は企画としてマラソンとかを対バンでやるんですけど、違うものでしかないので、ライバルという見方はしてないんです。
トギー:BiSはライバル意識を誰かに向けてないんです。私は誰にも負けたくないですね。
ネオ:誰も眼中に入れないくらいの存在になりたいです。
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