Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

PAN

 

PAN

Member:川さん(Vo) ゴッチ(Gt)

Interviewer:荒金 良介

-はははは(笑)。ちなみに「ラジオ体操 第百」をライヴで披露するときは、何か振付みたいなものは考えたりします?

川さん:映像化するなら、こういう感じでというイメージはありますけどね。この曲はライヴ前にやるストレッチのことを歌詞に書いているんですけど、僕、足の関節とか柔らかくて、結構足も上がるので、それは映像にしたら面白いかなと。

-ストレッチしながら歌ってほしいですけどね(笑)。

ゴッチ:いいですね。

川さん:はははは(笑)、そうですね。

-スプリット作を経たあとだからなのか、「ラジオ体操 第百」は漢字が多いのも特徴で。

川さん:そうですね。台湾でも漢字だけを見たら通じそうですもんね。

-曲調的に、ヴィジュアル系の要素が入ったのは、よこしんさんの音楽ルーツが出てるからですか?

ゴッチ:そうですね。さらにそれを煽るようなギターを入れました。イントロのフレーズもそういうイメージで作りましたからね。

川さん:僕ら、LUNA SEAのコピー・バンドから始まってますからね。

-あっ、THE BLUE HEARTSじゃなく?

川さん:そうっすね。1曲目はLUNA SEAをやったんですよ。

ゴッチ:単音は弾けないので、コードだけですけどね。

川さん:最初のドラムがLUNA SEA好きで、"これやってみようや"って。それが今になって生きてきたんじゃないですか。

-ものすごい時を経て、ルーツ中のルーツが噴出したと。

ゴッチ:はははは(笑)。

川さん:LUNA SEAの「MOTHER」を最初にコピーして。わりとダークな曲ですけど、高1の僕らには難しすぎましたね(笑)。

-では、「スイカの種」に関しては?

川さん:この曲は恥ずかしいくらいキャッチーですね。(楽曲から)夏だったり、懐かしい雰囲気を感じたりしたから、スイカをテーマにしてみようと。まぁ、最近はスイカを食べる回数も減りましたけど。昔は冷蔵庫にスイカが半分入ってたりね。

-子供のころはそれが日常風景でしたよね。

川さん:ですよね。それで昔と今でスイカに対する印象がどう違うのかなって。昔はガムシャラに食べてたし、兄弟もいたから、何切れだけ食べれる、みたいな。自分に与えられたスイカをしっかり食べたし、食べ残すことはなかったですからね。スイカはどこまでが身で、どこまでが皮なのか、ちゃんとした境界線もわからなかったし。

-たしかに(笑)。子供のころはどこまでおいしく食べられるのか挑戦してましたよね。

川さん:そうなんですよ! 今食べると、赤の部分を残すと思うんですよ。昔は食べたあとは白と緑やったんですけど。

ゴッチ:攻めてたもんな(笑)。

川さん:豪快に食べるからこそ種も口に入るし、そのやんちゃな感じを曲で表現したくて。"限界はないんやから、行きたいところまで行けよ!"っていう。

-その意味で「我ニBET」とこの曲はテーマ性に通じるものがあるなと。

川さん:そうですね。自分の考えは何種類もなくて、それをどんなテーマや曲調に置き換えて表現するのか、それだけですから。

-もっと言えば、今作の3曲とも全部繋がってますよね。「我ニBET」は"自分の可能性に賭けろ!"、「ラジオ体操 第百」では"そのためには日々の鍛錬が大事"、「スイカの種」は"子供のころのガムシャラだった気持ちを忘れずに行けよ!"と。

ゴッチ:ストーリーがちゃんとありますよね。

川さん:経験を積み重ねて、自分の考え方を外に出すことで、自分を知るいいきっかけになりますから。

-"世界をびっくりさせてみたい"(「スイカの種」)の歌詞どおり、世の中を驚かせたいという気持ちが今作には密封されてますよね。

川さん:そうですね。サビを聴いたときにゾクッとする感覚もあるし、"すげぇ!"と思わせたいですから。何事もその気持ちでやるのが大事だと思います。