Japanese
ザ・チャレンジ
2018年04月号掲載
Member:沢田チャレンジ(Vo/Center) チャレンジオノマック(Vo/Gt)
Interviewer:吉羽 さおり
-「会いたい夜はどうすればいい?」などは、まさにシティ・ポップの雰囲気を持ってますね。そして、渋谷系が好きなんだろうなっていうのがちゃんと匂っているというか。
沢田:そうなんですよね。でもそもそもこのバンドの中では、渋谷系を好きなのって、僕だけなんですよ。だから、渋谷系のこんな感じのやりたいって言っても、"渋谷系?"ってクエスチョンなままのメンバーがやることになって、渋谷系の珍解釈みたいな感じになるんです。
オノマック:そうそうそう。
沢田:マッチョな人が渋谷系をやったらこうなるみたいな(笑)。そういうことが起きちゃう。それがうちのバンドの良さだったりもするんですけど。1stミニ・アルバム『はじめてのチャレンジ』(2013年リリース)に収録されていた「お願いミュージック」という曲なんかは、それで生まれた曲ですよね。僕が、「今夜はブギー・バック」(小沢健二 featuring スチャダラパー)みたいなものを作りたいって言ったんだけど、ロック出身の奴らがやったら、BPMが速いぞ、みたいな。それが結果的に良かったという。
オノマック:やっぱり汗かいちゃうみたいなね。
沢田:所詮俺らは下北沢出身だからね、バンドとしては。
-そこはバンドのらしさというものが、自然と浮き出てくるところで。でも今すごく自由にやっているんだなというのは曲を聴いて思いました。楽しんで作ってるし、音楽がないとダメなんだなっていうのは、改めて歌にも練り込まれている。
沢田:歌詞の書き方は変わりましたよね、やっぱり。最初のインディーが第1期で、メジャーが第2期で、今が第3期だとしたら、第1期は、世の中を驚かせてやろうとか、仕掛けてやろうみたいな気持ちで"メジャーデビュー"というタイトルの曲を作ってみたりして、ある意味、確信犯的に狙ってやっていたんですけど。第2期は、もうちょっと大人からのオーダーに応えるということをやってたんですよね。それでメジャー・デビュー・シングルが、『すっぽんぽん』(2015年リリース)で、こんなタイトルでメジャー・デビューする奴いないじゃんっていうのが面白いと思ってやっていたんですけど、まぁ大スベりして。
-そうだったんですか。
沢田:一度、ファンによる楽曲の人気投票をやったことがあったんです。そしたら、ビリがメジャー・デビュー・シングル「すっぽんぽん」という。ファンから"NO"っていう意志を突きつけられたように感じたよね。なかなかメジャー・デビュー曲がビリになるバンドってないかなって思うんですよ。
オノマック:なんてったってビリですからね。
沢田:10位くらいとかならわかるんですけど、ビリだったからね。で、まぁ、第3期はあざとさとか狙いは減らして、ただ楽曲を良くするとか、聴いた人の心に何かが残るように、と意識するということで、すごくフラットになりましたね。だからといって、平凡な歌詞ということではないんですけど。
-ライヴでの、みんなの光景を見ながら生まれている曲なんだなというのは感じました。
沢田:そうですね。あとはライヴを意識したものもあるけど、もはやライヴだけじゃなくて、普段聴いてもらうための曲を作ろうと意識した曲もありました。そこらへんも含めて、自由に作ったところはありましたね。
-もっとみんなの日常の中に曲があってほしい、みたいな。
沢田:この6曲を作ってるときの自分のモードとしては、みんなの日常生活のなかで、バンドの歌詞であったり、曲のタイトルだったりが使えるといいなと思っていたんです。特に意識したのは「会いたい夜はどうすればいい?」と、「そんなことより踊ろうぜ」という曲で。メンバーの一部には、タイトルがいまいちピンときてない奴もいたりしたんですけど(笑)、僕は、この2曲のタイトルはすごく気に入っていて。ファンの人たちが、例えばライヴが1ヶ月ないというときに、Twitterとかを見ると、"ザチャレに会いたい夜はどうすればいい?"って呟いていたり、そういうふうにみんなに使ってもらったりとか。落ち込んでいる奴がいたら、"そんなことより踊ろうぜ"って言えるみたいな。そういうふうにみんなの日常で機能する言葉を意識しました。ザ・チャレンジがいなくなっても大丈夫なようにというか。
オノマック:いなくなってもって(笑)。
沢田:日常生活のなかで、ちゃんとみんなの中に入っていくものというのは、意識しましたね。いなくなる布石だったのかと思われちゃうのは怖いですけど。
-より身近に、歌がひとり歩きして誰かの側にあるという感じですね。
沢田:あと今回は、チャレマックは歌い方とか、歌への意識が相当変わっていたよね?
オノマック:そうですね。『SUPER HITS』の曲たちは、あまり歌詞があざとすぎないから、隙みたいなものがあるんです。以前の曲は結構、沢田さんの想いの方に寄せていきたいという気持ちがあったんですけど。今回はわりと自分の言葉に置き換えることができた感じがありました。自分が歌いたいように歌ったっていうのはあったかも。
沢田:あぁ、それはあったかもね。前までは"沢田さんが言いたいこと"とか、"沢田さんが思っていたこと"が全部詰まっていたのが、これはもうちょっと、みんなの歌になってるかもしれない。
オノマック:いいんですよね。「会いたい夜はどうすればいい?」とかの歌詞は、テクニック的なところよりも、想いの方が強いから。その想いに乗っかるっていう。そういうことでは、すごく自由にできたなと思うんです。レコーディングも楽しかったんですよね。
沢田:チャレマックが弾き語りライヴをやってるときに、ひとりで「会いたい夜はどうすればいい?」を歌ったりしていて。そういうのを見ると、自分が書いた感じがしないというか。いい歌だなぁって思うんですよ。
オノマック:これまでの沢田さんっぽいのもとてもいいことなんですけど。「会いたい夜はどうすればいい?」とか「東京レコード」、「そんなことより踊ろうぜ」とかは、すごくフラットな感じというか。
沢田:"沢田さん"の顔が出てこない感じだよね(笑)。
オノマック:歌として残るっていうかね。「最高の男」とかは逆に、めっちゃ沢田さんの曲で、それもとてもいいんですよ。
-これは"節"が出てますね。「最高の男」はまさに、最強の自分アゲ・ソングで、ザ・チャレンジらしいところでもある。
オノマック:ライヴでもすごく良くなってきましたよね、「最高の男」は。
沢田:たしかに。ライヴで一番ハネた曲でしたね。やっぱりライヴだと、「そんなことより踊ろうぜ」とか「会いたいときはどうすればいい?」は、そんなに盛り上がらないんですよ。これを自分で言っちゃうのもどうかと思いますけど(笑)。「最高の男」とかが良くて。面白いなと思ったのは、さっきのチャレマックの話じゃないですけど、やっぱり僕のメッセージになっている曲の方が、ライヴでやるとパワーを増すんですよね。主人公が自分じゃない歌は、ライヴだとお客さんにどう歌っていいかわからないというか。いい歌を歌っていますって感じになっちゃうんですよね。すごく好きな歌なんだけど、ライヴでやると、お客さんも僕たちも、ほわ~っとしちゃって。真ん中にポーンと曲がある感じというか。いい曲だなぁってなっちゃうんだよね。
-きっとそのぶん、街中や家で聴いてしっくりくる曲なんじゃないですか。「最高の男」や「少年チャレンジ」あたりは、歌謡性が強くなったのもすごくいいなと思いましたし、ライヴで映えるパワーがありますね。
沢田:"歌"っていうところがありますね。意外とドラムのドラゴンチャレンジさんが"メロディ警察"で。"もっとグッド・メロディあるんじゃないかな"って、ずっとパトロールするんですよ。
オノマック:初めて聞くな。
沢田:メロディを取り締まられるんです(笑)。ピピピー! って。"そこ、もっとグッド・メロディになるぞー"って。それがあって、メロディの取り締まりがたくさんあったので、直しましたね。第1期のインディーのころは、沢田さんの鼻歌のまま作るっていうのがあったんですけど。今回は"メロディ警察"が出動して、だいぶブラッシュアップされました。
-"メロディ警察"のおかげで、曲のドラマがより強調されて、曲も濃くなったと。
沢田:だから、2年間で6曲しか作ってないのかよっていうのもあるんですけど、そのぶん濃厚なものができているので。"SUPER HITS"という、あえてベスト盤みたいなタイトルを付けたんですけど、第3期のベスト盤っていうイメージかなと思いますね。
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