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INTERVIEW

Japanese

KAKASHI

2017年09月号掲載

KAKASHI

Member:堀越 颯太(Vo/Gt) 齊藤 雅弘(Gt) 中屋敷 智裕(Ba/Cho) 関 佑介(Dr/Cho)

Interviewer:高橋 美穂 編集:松井 恵梨菜/稲垣 遥

-カラスにつつかれてもたくましく田んぼを守っている、みたいな意味を想像していました。

齊藤:その意味合いはもらいたいですね(笑)。

-(笑)2012年に始まってから、音楽性は変わっていないんですか?

齊藤:そうですね。結成したときに話はしていて。

堀越:歌、言葉で闘えるバンドっていう。でも、最初は僕の言葉も弱くて、音圧頼みだったんです。技術もないけど、凝ったことをしようとしたり。逸れそうになったことは、何度かありましたね。

-音圧頼みだったころの名残はありますよね。1音1音が強いというか、歌さえ聞こえればいいっていう楽曲でもないじゃないですか。

堀越:あぁ、ひとりひとりの楽器隊のこだわりが強いんで。

-じゃあ、楽曲を作るときも時間がかかるんじゃないですか?

堀越:そうですね。僕がギターの弾き語りで持っていくんですけど、ドラムはこんな感じ、ベースのコードはこんな感じ、ってバッキングを作ってからギターを乗せるっていう。ひとりひとりちゃんと組み立てていくので、時間はかかりますね。

-ギターがあとになるのは、歌のことを考えて?

齊藤:そうですね。あとは、言葉の情景に合ったアレンジにしたいから。

-じゃあ、歌詞ありきなんですね。

堀越:そうですね。弾き語りで持っていくときには、だいたい歌詞が完成してるんです。

-リズム隊も歌詞は大事にしている?

中屋敷:そうですね。

関:いつも送ってくれるんで。

-たしかに歌詞に寄り添った音作りだと思いました。内容にも共感してます?

齊藤:そうですね。境遇も似てるんで、劣等感も同じっていうか。

-今回のアルバムの中で、「夢で逢えたら」は、死も彷彿とさせられる楽曲ですよね。

堀越:僕、13歳のときに両親を亡くしていまして、ちょうど10年経ったんです。他の人はいずれする経験ですけど、僕は少し早かったので、これこそ僕にしか歌えないことかなって。月日が経つにつれて、受け取り方も変わってくるので、それを逐一書いていきたいと思います。

-形にすることってつらくはないんですか?

堀越:つらいといえばつらいですけど、それも誰かに与えられるなら、そっちの方がいいかなって。いろんな事実があるんですよ、っていうところから、この日々が当たり前じゃないっていうことが伝わればいいと思います。でも、そこだけに特化すると共感は得られないから、なるべく受け取りやすく書くようにはしていますね。だから、この曲も恋愛の歌のように聞こえると思うんですけど。

-たしかにそうですね。いろんな立場の人が聴けるように、っていう。

堀越:そうですね。重すぎないように。ある程度のハッピーは感じてほしいんで。