Japanese
シンガロンパレード
2016年05月号掲載
Member:みっちー(Vo/Gt)
Interviewer:岡本 貴之
-アルバムに6曲を収録するうえでどんなことを考えましたか?
初めて"Soul Mate Record"からリリースするということもあるので、幅広くたくさんの人たちに聴いてもらえるように、アプローチできる角度を多くしたというか。ノリの良い曲が好きな人には「アンフォーカス」や「KYOTO-JIN PEOPLE!!」(Track.2)を聴いてもらいたいし、バラードが好きな人には「BGM」(Track.5)や「10回死んでも」(Track.6)とか、ちゃんとメッセージも詰まった曲を聴いてもらいたいですし。ファンキーな感じが好きなら「人事異動」を聴いてもらえたらいいなという感じで。例えば1曲だけiPodに入れて聴いても成立するように全曲作ったつもりですね。
-たしかにそれぞれの曲が立っていて、どれを聴いてもバンドの個性が伝わってきますね。中でも「KYOTO-JIN PEOPLE!!」がすごく好きで、"雅じゃないのよ"っていうサビが耳に残ります。
ありがとうございます! いいことを言ってくれはりましたね(笑)。それがもしかすると、今回1番言いたかったことなのかもしれないです。ずっと、京都人に対する良くない先入観を払拭したかったんですよ。
-京都人がみんな"はんなり"しているわけじゃない、と(笑)。
そうです、そうです。舞妓さんなんて普段の生活じゃ見ないですからね。僕が住んでいるのはわりと京都の中心の方なんですけど、それでも見ないですからね。
-京都の女性はみんな安田美沙子さんみたいな人ばかりだと思っていたんですが......。
あの方はスーパーレアだと思います(笑)。女性もみんな普通の関西人だと思いますよ。もちろん、大阪や神戸などいろいろ違いはあると思いますけど、京都の人が喋る関西弁もそんなに大阪と変わらないですからね。最初のイメージが良いと、知っていくうちにどんどんイメージが悪くなることって多いじゃないですか? だからなんとかしてフラットな状態で京都人と接してほしいと思って書いた曲なんですけど(笑)。
-なるほど、先入観がありすぎました(笑)。
美化することなく、ありのままの京都を見てほしいですね(笑)。
-そういう面白い歌詞をノリの良いカッコいい音で聴かせているのが面白いですよね。この曲に限らず、左右のチャンネルからギターが鳴っていますが、ライヴではどうやっているんですか。
レコーディングとライヴは、今のところは分けて考えていて。でもCDで聴いたときも無理のない重ね方というか。明らかにこれはもうふたりおらんと無理、ということはできるだけしないようにしていますね。味つけ程度にしておくというか。
-ちなみに、"京都大作戦"や"京都音楽博覧会"を始めとするフェスや京都出身の夜の本気ダンス、Homecomings、the coopeezといったバンドの活躍など、京都ならではの音楽シーンってあると思いますが、そういった地元の音楽シーンから影響を受けていることってありますか?
そうですねー、夜の本気ダンスに関しては完全に"先に売れやがってこの野郎"と思ってますね。
-(笑)
いや、本当は仲良いです(笑)。the coopeezも何回か一緒にやっていて、藤本(浩史/Vo/Gt)さんとも僕がひとりで弾き語りをしているころから知っていて仲が良くて。ライヴの熱量や、現場で役に立つことっていうのは、すごく京都の先輩バンドから学びましたね。片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティやLOVE LOVE LOVEなど、京都でバンドをやり始めてから"もっとライヴ頑張らんとあかんな"と思えたのは、その先輩たちのおかげだと思っています。
-「アンフォーカス」という曲が、どんな心境のときに書いた曲なんだろう?って気になったのですが、教えてもらえますか?
ああ。僕、"弾き語り女子"が大嫌いなんですよ。
-(笑)どうして大嫌いなんですか?
いや別にいいんですけど、"ズルイわ"って思ったことがあって。かわいい女の子にギター持たせて、甘酸っぱい恋の曲とか歌わせたら、"僕ら仕事なくなるやん"って思ったんですよ。そりゃあ、僕も男やからそっち見てた方が楽しいし、ライヴも行きたくなるじゃないですか、かわいい女の子に会いに。だから、もうどうすりゃいいんだ俺は、と。それでディスってやろうと思ったんですけど、直球の言葉でディスると荒れちゃうと思ったんで......まあ今喋ってるからもうバレてるんですけど(笑)。なんとか遠回しに弾き語り女子をディスりたいと思って書いた曲ですね。で、ちらほらそういう歌詞が今回のミニ・アルバムの中に入っているので、個人的には公然と悪口が言えてスッキリみたいな感じですね(笑)。
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