Japanese
ab initio
2015年09月号掲載
Member:宮崎優人(Vo/Gt) 乃村Nolan(Gt/Key) ナガハタショウタ(Ba/Cho) SHIMBASHI熊田(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり
-なるほど。そういうきっかけからまずワンコーラスできあがって、この4人でどういうふうに作り上げていくんですか。
ナガハタ:まずイメージですね。書いてくる人のイメージがまずあって。あとは結構ドラムからつけることが多いですね。ドラムこういうふうに叩いてっていうのから始まって、徐々にみんなで合わせて。それぞれの個性を出しつつ、アレンジをしていって完成するという感じですね。
宮崎:ワンコーラス僕が作っていって、バン!とバンドでできるともうその曲が楽しくて仕方ないんですよ。作詞をするのも楽しい。そのあとはわりと歌詞優先にもなりますね。
SHIMBASHI:ここはこういう歌詞つけたいから、こういう感じにとかもあったり。
ナガハタ:でも結構みんな意見がぶつかるんですよね(笑)。それぞれが主張し合うから、曲を作るスピードは速くないと思うんです。そうやって、妥協せずに、いいものを作るために意見をぶつけ合って進めてますね。だからスタジオの中は、空気悪くなったりもして(笑)。
宮崎:うちはリーダーというものがいないんですよ。進めていくような人間力のあるやつっていうのがいないから。それはそれで、バンドとしていいと、僕らは思っていて。ライヴひとつ組むにも、みんなで話し合って決めるし。
-もともとが友達関係だから、ですかね。
SHIMBASHI:だから、スタジオで空気悪くなっても、もともと友達だしすぐに戻れるのがわかってるから、言えることもあるのかもしれない。
宮崎:そうだね、とことん言っても大丈夫っていう。
ナガハタ:休憩時間には、普通に元に戻ってるからね(笑)。
-いいですね。改めて曲作りやアレンジについてですが、Nolanさんは曲のイメージ像ははっきりありますか。
Nolan:ありますね。ワンコーラス分バンドでできてから、あとの曲構成は自分で考えてくることが多いですね。で、8割くらいできたら、あとは好きにという感じで。みんなの個性は出して欲しいから、好きにやっていいよって言うんですけど。ただし、サビのメロディだけは譲れないんです。
宮崎:たしかにね。
-今回のNolanさんの2曲は特に、グッと歌を聴かせる曲ですしね。メロディが立っている。
宮崎:乃村の曲に僕が歌詞を書くときは、いつもと違う気持ちで書けるので面白いんですよね。
-そういう化学反応も、ふたりが曲を書くことの利点ですよね。ちなみに、「忍者の如し」っていう曲はどうですか、これは他の曲とは違う線なのかなと思うんですが。
宮崎:完全にそうですね(笑)。ab initioというバンド、この4人とも根はすごく真面目なんすけど、基本ふわふわしてる人たちなんです。だから、真面目さだけを出したくなかったというか。飛び道具で、ふざけることもできるよっていう。4人で遊びにいって"走っちゃう?"とかもできるというか(笑)。ほんとしょうもないこともやったりしてるから、そういうノリで1曲欲しいと思っていて。
ナガハタ:この曲は作るの楽しかったよね。
SHIMBASHI:すぐできた(笑)。ノリノリで。
-学生のときからのノリっていうのは、やっぱり強いんだ(笑)。
SHIMBASHI:そうですね。高校生の時のノリでずっとやってる感じがしますよね(笑)。
-大学はバラバラだったんですよね? 一緒にバンドをやっていながらも、それぞれで大人になったり、社会に出たりという中では、変化はないんですか。
ナガハタ:でも、一緒にいすぎなんですよ、俺ら。ほぼ毎日一緒にいて。顔見るのイヤだってくらい、一緒にいるんですよ。友達のライヴを観に行っても会うし。
宮崎:高校時代の友達と飲みにいくってなっても、会う(笑)。
ナガハタ:みんなは、"久しぶりー"っていう感じなのに(笑)。
宮崎:"お前もいんの?"っていう(笑)。でも、一緒にいるのが楽しいんですよね。特にこのふたり(SHIMBASHI、ナガハタ)は仲がいい。
ナガハタ:まあ、よく服装もかぶってるよね。
SHIMBASHI:飯屋で頼むものもよくかぶるしね(笑)。ふたりとも服がボーダーになっちゃう日が結構あったから、最近はボーダーを着るときは、朝に"今日、ボーダー着ていくよ"って連絡する(笑)。
-(笑)そういう4人ならではの空気感が、バンド・サウンドとして落とし込まれているのかもしれないですね。
宮崎:はい、ちゃんと出せていると思いますね。
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