Japanese
大森靖子
2014年12月号掲載
Interviewer:天野 史彬
-うーん、でも、そういう部分で表面的に盛り上がるのって嫌じゃないですか?
まぁ、最初は不本意に盛り上がるから......"キスした"とかで(※今年の"AOMORI ROCK FESTIVAL-夏の魔物-"でファンとディープキスをした件)。あれは別に、そんなに大したことじゃなかったんですけど(笑)。その場にいた人は"あー、きれい"みたいな感じだったと思うんですよ。でも、意外に盛り上がったから、"こういうことか"って。でも、当たり前ですけど、ライヴの感想なんてライヴに来た人しか言っちゃいけないじゃないですか。それがズレてるのは嫌でしたけど、でも嫌な思いしたぶんは取り返さないと気が済まないから(笑)。だから利用してやろうっていうのはあります。......あと、やっぱりみんな自分が上手くいかないのを誰かのせいにしたいだけだから。それでその人が円滑に行くならいいけど、それを私のせいにしたところで何も円滑には行かないよって思う(笑)。それでお前はどうにもならんよって。まぁでも、私も売れてないときに、売れてるバンド見て文句言ってましたからね(笑)。でも、結局売れてないのは自分のせいなわけじゃないですか。そういう自分のことを思い出す部分もありますね。あ、でも不思議だったのは、("夏の魔物"で)"旦那がここに来たアイドルとセックスしたことがある"って言ったときに、オタクの人って、みんな自分が推してるアイドル・グループの中に戦犯を作ったんですよ。それって変じゃないですか。"自分の推してるグループは違う!"って言わなきゃいけないはずが、"自分の推してるグループの中のこの娘じゃないか"みたいな感じで。そのぐらい、ぐらぐらぐらぐらした気持ちで応援してるんですよね。"それが大森のせいで......"みたいな。本当に不思議だなって思って。人のことを好きになりたくてしょうがなくて、でも好きになる勇気がない、みたいな......そんなギリギリのバランスで応援してるんだなって思って。そういうのが見えたのは面白いことだなって思いましたね。
-このアルバムの中で、大森さんは何回も何回も"好き"と"嫌い"を歌っていて。なんだか、人を好きになること、嫌うこと、ひいては感情を抱くことの覚悟をすごく歌ってるなって思いました。
好きになったり嫌いになったりするのって、エネルギー超いるじゃないですか。そりゃ、本当は何にもない、ゼロが楽なのかもしれないけど。......このアルバムって、BGMとして成り立つようには作ってるけど、でもギリギリの振れかたみたいなものは残してるんです。どのぐらい闇を入れるか、みたいな......そこのところを頑張ったんです。"魂を込める"みたいな言いかたしますけど、魂って込めすぎたら絶対にウザいんですよ(笑)、特にCDだと。プレイボタン押すけど、みんな他の作業しながら聴くわけで。だから、込めすぎないようにっていうことを調整しながらやったんですけど、ちょっと振れ気味にやってるので、聴きながら車運転してたら、いつの間にかスピード違反しちゃって事故っちゃう、みたいなのがいいなと思って作ったんですよね(笑)。なんか聴いちゃって、捉われちゃう、みたいな。メロディは絶対に頭に残るようには作ってるので、その人にこびりつくものにしたいっていうのはあって。だから本当の理想は、コンポの前に正座して聴いて欲しいんですよ。でも、まぁ無理じゃないですか(笑)。だから知らないうちに残って離れなくなればいいなって、そういう計算はたくさんして作りましたね。
-でも、正座して聴きますよ。僕は高校生のころ、銀杏BOYZのCDとか正座して聴いてたけど、大森さんの音楽は、今の子たちにとってそういうものになると思う。
あぁ、嬉しいです(笑)。音の良し悪しはどうでもいいから、その人の精神的環境を整えて聴いてほしい。......なんか、私はミュージシャンじゃなくてアーティストなんだなって最近すごく思うんですよ。ミュージシャンとアーティストって本当に別の人種だから。別にどっちが良い/悪いじゃないけど、仕事の内容も全然違うんですよ。だから寂しかったりしますね。もうちょっとアーティストのバランスが多くなればいいのになって。いいミュージシャンは増えてると思うんですけどね。アーティストってどんどん潰れちゃうんですよね......。別にできないわけじゃないはずなんですけどね。
-だからこそ、今大森さんが本質的な表現を背負おうとすることは、とても大きなトライアルだと思います。じゃあ最後に蛇足的な質問です。この『洗脳』というアルバムを聴いた人の明日が、どんなものであってほしいと思いますか?
自分に影響力がないことに絶望してる人が多いと思うんです。でも、自分の1個の感情とか、自分の中の"なんで?"っていう気持ちとか、言葉にできないけどなんかあるなっていう気持ちって、絶対に人にすごい影響を与えるものだから。"こういうことを思っちゃいけないんじゃないか"って考えちゃうことって、まだまだいっぱいあると思うんですね。特に女子。こういうことを考えた時点でアウトだって思われるから、感情をなかったことにして消してしまう、みたいな......そういうことってよくあることだと思うんですけど、それを消したい。みんな、ネットとかで表現してる気になってるのかもしれないけど、私には"ネットって今ってすぐに表現できていいよね"じゃなくて、"表現しても表現しても意味なくて可哀想だね"って思えちゃう。だから、ひとりひとりが生きてること、ひとりひとりがものを考えることに対して肯定的でいたい。ちゃんと生きてほしい。その人がその人の会社とかでできることだってもっとあると思うし。生きる意義、みたいな......それをみんながしっかり考えたらもっと面白いはずなのにって思いますね。そこに対して働きかけができればいいなと思います。
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