Japanese
the HIATUS
2014年04月号掲載
Member:細美 武士(Vo/Gt 他)
Interviewer:山口 智男
-さっき、おっしゃっていた"こういうのが作りたくて"の"こういうの"っていうのは具体的に言うと?
2000年代後半のドリーム・ポップからの流れから、チルウェイヴに行って、そこから更にポスト・チルウェイヴ、ポスト・ダブステップに、っていう音響系の浮遊感のあるトラックが最近すごい好きで。そういうものばかり聴いてるから、自分たちの音でもそういう雰囲気を作りたかったんだよね。でも、そういう音楽にはパキッとしたメロディ・ラインが乗ってる曲ってあんまりないから、まずそこをどう融合させるかがテーマになったかな。で、その融合ともう1つ、ライヴで演奏することを考えると、アンビエントなものにはしたくなかったから、そこはビートが強くて踊れるものにしたいと思って。その3つを融合させるなんてウルトラCだなって思ったんだけど、実際、でき上がったアルバムを聴いてみて、全部できたなって思ってる。
-まさにおっしゃるとおりのアルバムになりましたね。その3つを融合させるのはやはりかなり大変だったんですか?
けっこう大変だったね。2010年代の音って、音の選びとちょっと崩したミックスがキモだったりしてさ。たとえばCRYSTAL CASTLESのヴォーカルみたいに、シャウトしてるのにリヴァーブでやたら遠くにいる感じとかさ。だから、音選びにすごい時間がかかったね。今回からNative InstrumentsのMassiveを使ってるんだけど、イメージが出てこなくてプリセット総当たりとかやってると、あっと言う間に何時間もたってる。普通バンドって、ギター2本、ベース、タイコ、歌、ってなると、もうサウンドスケープって決まってくるじゃん。でも、ソフトシンセを入れるようになってからは、選べる音の種類が無限なんだよね。その中で1番、さっき言った強いビートとくっきりしたメロディ・ラインと聴いていて気持ちのいい音響っていうのを実現できる音を選ぶのは、最初はずいぶんと時間がかかったよ。
-資料によると、今回、7ヶ所のスタジオを使って、4人のエンジニアとレコーディングしているんですけど、そこが興味深いと思いました。
ああ(笑)。いや、だからもうスケジュールが最後、押せ押せになっちゃって、柏井君(=柏井日向/新作のミックスとレコーディング・エンジニアを担当)のスケジュールもカツカツだし、ミックスと歌録りをパラレルでやらないと間に合わなかったから、歌だけ別の人で録ってもらったのよ。スタジオも空いているところを押さえていっただけで、全然かっこいい話じゃないよ(笑)。本当は柏井君で全部録り切れれば良かったんだけど、柏井君が信頼する"この人だったら、いい歌を録ってくれる。大丈夫"って思える人を立ててもらって、初対面の人と歌を録っていった。
-そういう押せ押せのスケジュールの中での作業はどうでしたか?
まぁ、毎回そうだからね。もう慣れっこになってるっていうか、その押せ押せにしたって、押せ押せの中にも、もうダメかもってやつもあるわけ。でも、今回、そういう局面はなかったから、逆に言えば、割りと思ったよりはオン・スケジュールっていうか、オン・スケジュールじゃないんだけど(笑)、発売延期にはなってないわけだから。でも、あの最後、時間との戦いになってくるの俺、好きなんだよな。もう仮眠と風呂以外はずっと作詞とかさ。段々そうなってくると、それが日常になってくるからさ、起きたらボケッとしたまま作詞に向かって、途中でガクッてなって、"ダメだ2時間寝よう"って仮眠して、起きたらまた、すぐ取り掛かってっていうのが10日とか20日とか続くわけ。そうなってくると、それがすげえ楽しいんだよ。つらいけど。で、忘れるの。それまでどうやって生きてたとか。たとえば、今日だったら、このインタビューがはねたら飲みにいってもいいじゃん。でも、その時期は飲みにいくなんてあり得ないし、マンガを読む時間も、テレビをちょっとつける時間すらもない。でも、レコーディングが終わった時の"あれ、今晩何も考えないで寝ていいの!?"っていう信じられないほどの解放感が気持ちいいんだよね。
-そういう追い込まれた状況で、神経や気持ちが研ぎ澄まされる感覚もあるんですか?
これは否定しようがないんだけど、俺は多分デッドラインがあったほうがいいものを作れる。"いつまでかかってもいいから最高のものを作ってくれ"って言われたら、一生完成しないと思う。一生完成しないし、頭おかしくなるね。でも状況的に追い込まれて作ったものって、やっぱりすごい情念が籠るんだよね。たとえ時間がなくても俺は絶対妥協しないから、"もうこれで終わった"ってみんなが安心してるのに、"もう1回聴かせて。ちょっと待って"ってことをやるわけ。ラスボス倒しても倒しても立ち上がってくるみたいなさ(笑)。でも、そういう状況じゃないと生み出せないものが絶対ある。もちろん毎回、迷うんだよ。みんな"終わったー"って顔してるから、気づいちゃったけど、言うのやめようかなって思うんだけど、それを言うのをやめると、その分、作品が軽くなるから、それは聴いてくれる人に対しての誠意としては失礼だよね。もちろん、9 to 5で、5 days a weekでサラっとやってる人もいると思うけど、俺はタイプとしては極限までやりたい......この山の頂上まで登るんだって必死こいて走っている間に気づいたら頂上は越えてて、"あ、終わってたんだ"ってみたいに終わりたい。リミットがないとそこまで走れないって感じはあるね。そういうものなんだよね、作品作りって、俺にとっては。だから、もっと時間があったらなんて思わないどころか、どっちかって言うと、逆に"締切が近づいてきて追い込まれるまで、どうせやったってできないんだから"って思ってるところもある。
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