Japanese
the HIATUS
2014.07.23 @新木場STUDIO COAST
Writer 山口 智男
5月8日の千葉LOOK公演を皮切りに全国を回った"Keeper Of The Flame Tour 2014"。"ウエノコウジ(Ba)さんが41本もライヴやれば絶対すげえ変わるからって。それで変わるならそれに越したことはないって思ってたけど、すげえ変わった!このツアーやってよかった!"という細美武士(Vo/Gt)の言葉からも明らかだったように、この日のライヴを含め、全国36ヵ所計41公演を行った今回のツアーが実り多いものだったことは、いろいろな場面から感じとることができた。『Keeper Of The Flame』をリリースする時のインタビューで"ライヴでやるのが楽しみな曲しか入れてない"と語っていたことを思えば、すでにある程度、ライヴの光景は見えていたんじゃないかと考えられるが、アルバムで印象づけたさらなる洗練と成熟を、これまでの軌跡の延長上でダイナミックに描き出した2時間に及ぶパフォーマンスは本当に素晴らしいものだった。
ツアー・ファイナルとなる新木場STUDIO COAST 2デイズ。その2日目は壮大な音像が印象的な「Roller Coaster Ride Memories」で始まった。
"ツアー・ファイナルにようこそ。俺たちの旅も一旦終わり、明日から新しい季節がまた来る"という挨拶を挟んで、「Thirst」「Deerhounds」とつなげてから、細美がアコースティック・ギターをエレキに持ち替え、"新木場1-2-3-4 !"と客席を煽った「Storm Racers」でバンドのギアが入れ替わる。以前、ライヴで聴いたときよりも格段に力強くなった「Horse Riding」から序盤とは打って変わって、エレキ・ギターをかき鳴らしながらよりロック色濃い曲をたたみかけた中盤。細美、masasucks(Gt)、ウエノ、柏倉隆史(Dr)、伊澤一葉(Key)からなるバンドの熱演に拳を振り上げ、超満員のオーディエンスがモッシュ、シンガロングで応えると、"これが明日からしばらくないのはどう考えても寂しい"と細美が本音を洩らす。
しかし、そのまま一気にクライマックスと行かないところが今のthe HIATUS。細美がアコギ、ウエノがウッド・ベースを奏で、ゲストのucary valentineが美しい歌声を加えた「Tales Of Sorrow Street」のような起承転結の転と言えるような曲によって、ダメ押しで成熟を印象づけたからこそ、大合唱および激しいモッシュを誘った「Lone Train Running」からのラスト・スパート――ギターの轟音が鳴り響いた「Burn To Shine」、何度聴いてもサビのフレーズが胸に突き刺さる「Insomnia」、そしてさらに激しいモッシュを巻き起こした「紺碧の夜に」はより鮮烈なものになった。
アンコールに応え、ステージに戻ってきた細美は13,639キロを走った今回のツアーを振り返ると、"(ツアー中に)体調大丈夫ですか?声は大丈夫ですか?っていろいろ言われたけど、絶対に最後に、これ言ってやろうと思って。楽勝だ、こんなの!"と今回のツアーの手応えとそこで確信したバンドのさらなる可能性を、彼らしい言葉で表現した。
そして、「ベテルギウスの灯」をオーディエンス全員で歌うと、"日本全国を回って、いろいろなものをいただきました。恩返しの手紙みたいな作品を来年作る"と宣言して、ツアー・ファイナルの締めくくりに「Waiting For The Sun」を披露。しかし、それでも帰らずにアンコールを求め、拍手を続けるファンに応え、ダブル・アンコールが実現。"すげえいいツアーだったから追加公演1本だけやる"と12月22日、the HIATUS初の日本武道館公演が決まったことを発表して、大団円をより劇的なものにした。
「Horse Riding」のツアーの時は、解き放たれたように無邪気にステージを楽しんでいるような姿が印象的だったが、この日、ステージを楽しみながらもバンドの演奏から終始、張り詰めた緊張が感じられたのは、これがツアーの終わりではなく、新たなゴールを目指して動き出したthe HIATUSの新たな始まりだったからか。ステージの大きい小さいにかかわらず、常にファンとの距離が近い親密かつ濃密な空間を作り上げてきた彼らが日本武道館でどんな光景を描き出すのか今から楽しみだ。
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