Japanese
the HIATUS
2013年05月号掲載
Writer 山口 智男
“The Afterglow Tour 2012”と題して、the HIATUSが昨年、全国10公演を行った初のホール・ツアー。ホーン、ストリングスを含む総勢17人という編成で、これまでとは違うthe HIATUSの姿をダイナミックに見せつけたそのツアーを、諸々の事情から見られずに悔しい思いをしたというファンも少なからずいるにちがいない(因みに、僕もその1人)。
そんなファンに朗報だ。ツアー・ファイナルとなった2012年12月6日のNHKホール公演の模様を収めたDVD/Blu-ray作品『The Afterglow Tour 2012』が5月22日にリリースされることになった。この作品を見れば、今回のツアーを見逃してしまったことは、それほど悔しくなくなるかもしれない。 開演前の場内アナウンスから、ライヴの本編とアンコールはもちろん、終演後の会場の風景までを収録した約1時間50分。ツアー・ファイナルのドキュメンタリーであると同時に、多彩なサウンドとともにバンドの新境地をアピールした3rdアルバム『A World Of Pandemonium』の収録曲を、オーケストラとともに生まれ変わらせるという足掛け1年にわたるプロジェクトの完結編でもある。
10台以上のカメラを使い、シャデリア、ランプ、ソファーで飾られたステージで演奏するバンドの姿を、正面、後方、左右、さらには上から、寄りと引きをダイナミックに使いわけながらとらえた映像が素晴らしい。
このツアーを最後にバンドをしばらく離れる堀江博久(Key)に対する“おつかれさま”と感謝の気持ちを込め、観客とバンドが一緒に歌った「ベテルギウスの灯」他、ライヴのハイライトと言える数々の瞬間をとらえながら、同時にバンドの内側にまで入り込んだカメラが見せるメンバーの表情と、その変化(たとえば緊張が解け、メンバーの間に笑顔が広がるさま)やステージから見た――3階席までびっしりと埋まった客席の壮観な眺めは、この作品でしか見られないものだ。
初のホール・ツアーに向けたリ・アレンジ作業とオーケストラとのリハーサルの様子をとらえたDVD/Blu-ray作品『The Afterglow - A World Of Pandemonium -』も通常は見せることがないバンドの舞台裏を見せた興味深い作品だったが、今回の作品でも通常のライヴ作品ではまずあり得ないシーンが挿入され、見る者を驚かせる。そこでカメラが偶然(?)、とらえたメンバーの様子は、今回のツアーがメンバーたちにとってどれだけ刺激的だったかが垣間見えるという意味で、この作品の見どころと言ってもいいかもしれない(実際に、どんなシーンかは、ぜひご自分の目で確かめてほしい)。僕はそこにライヴの単なる記録に止まらない作品を作ろうと考えた作り手の熱意を感じ取った。
そんなところも含め、歴戦のミュージシャンが顔を揃えたthe HIATUSというバンドのライヴの魅力を、生のライヴとはまた違う形で伝えている作品だ。その意味ではツアーを見逃したファンはもちろん、実際、会場に足を運んだファンも十二分に楽しめることだろう。 最後に前半で書いたウソを正しておきたい。これを見ればツアーを見逃したことは悔しくないというのは、実は負け惜しみである。あの日、そこで生まれた大きな感動までもとらえたこの作品を見たら、その瞬間に立ち会いたかったと思わずにいられなかった。きっと誰もがそう思うに違いない。
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