Japanese
小南泰葉
2014年03月号掲載
Interviewer:天野 史彬
まるで赤ん坊の泣き声のようだと、小南泰葉の曲を初めて聴いた時、思った。ひとりの人間が世界に触れる、その瞬間の生々しさ、痛み、喜び、熱、そんなすべてが結晶化したような音楽。それが小南泰葉の音楽だ。だが、自らの中に潜む怪物の名を冠した1stアルバム『キメラ』から約10ヶ月。TOWER RECORDS限定でリリースする新EP『怒怒哀楽』にて、彼女は新境地に足を踏み入れた。人間の感情をモチーフに、その存在の奥底を毒とユーモアと優しさに満ちた言葉と音で覗き込んだ全4曲(プラス、ボートラ2曲)。この音楽は人を変える。人を救う。そう確信させるに足る充実作だ。
-EP『怒怒哀楽』を聴かせていただいて、人間の感情のより深い部分にフォーカスした、小南さんの表現が新たなフェーズに突入したことを感じさせる作品だと思いました。まず振り返ったところから伺いたいんですけど、去年はフル・アルバム『キメラ』をリリースし、ツアーも回って、小南さんにとって大きな変化の季節だったんじゃないかと思うんですが、今の自分から見て『キメラ』はどういうアルバムだったのか。そしてツアーなども含めて去年はどんな1年間だったのか、教えてもらえますか?
『キメラ』は、自分の感情を露にして、それを人前で曝け出すっていうことを初めてやってみたアルバムだったんです。自身のことを歌ったアルバムというか。"自分の中にキメラが棲んでます。二重人格です"っていう歌詞ばっかりの、表現としてはエグかったり、誰かを傷つけてしまうかもしれないような曲も入ってて、こんなに正直でいいのかな?っていう作品でした。こんなに個人的でいいのかな?とも思ったし、こんなに自由に作品を作らしてもらっていいのかな?とも思ったし。でも結果として『キメラ』は、自分にとって凄く大切なアルバム、モンスター・アルバムになって。で、それを出すことができて、そのツアーを秋に回って。今までは内に向けた作品を作り続けていたし、ライヴをしていても、自分にキメラが乗り移った瞬間を、"今(キメラが)出てきた、見てください"っていうスタンスでやってきたけど、『キメラ』を経てからは、もっとみんなの気持ちを考えたいとか、みんなの立場に立って一体感を得たいとか、よりライヴを楽しいもの、盛り上がったものにしていきたいっていう気持ちを初めて感じるようになって。なので、秋のツアーは、ライヴをよくしていこう、自分の感情を恥ずかしいぐらいにわかりやすく出していこうっていうのをテーマにして。だから、去年1年間は凄く大きく変わりましたね。
-作品にしろライヴにしろ、人前で自分を曝け出すことは、今までの自分からは考えられないことだったんですか?
というか、あまりそれを目指していなかったんですね。たとえばライヴだったら、私はバンドじゃないので、モッシュが起こったりサークルが起こったら成功かといったら、そうじゃなくて。シンガー・ソングライターにはシンガー・ソングライターの魅力があるし、歌を伝えたいし、ライヴで足りないところは作品で補わないといけないって思うし。だけどフェスに出るたびに、やっぱりバンドと対決したら完敗しちゃうっていうのがあって。だから、そこには行きたくないっていう思いが自分の中にあったんです。
-バンドが生み出すようなオーディエンスと一体感のある熱狂に対して、自分で線を引いてたんですね。
みんなが手拍子してるとか、みんなが一緒に歌ってるとか、そういうのを恐れていたんです。自分にはどうせできないし、自分のお客さんはそういう感じじゃない人が多いからって考えて、諦めてしまってるところがあって。でも、そうじゃないだろって1度自分に問いただしたんです。
-その結果として、小南さんの聴き手に対する思いに変化は生まれましたか?
(観ている)人を変えていこうとしましたね。私はお客さんのことを"秘密結社Y人Yのメンバー"って呼んでるんですけど、彼らは、みんなそれぞれに抱えてる闇があったり、傷があったり、割と消極的で、人と騒げないタイプの人が多くて。私自身、学校に行けなかったり、文化祭みたいな学校の行事でも、みんなでひとつのものを作り上げることができなかったり、部活動でも、みんなで汗水流してひとつの試合で勝とうとか、そういうのが凄い苦手で、避けて生きてきてて。お客さんにもそういう人が多いんです。でも、去年は、ここにいる私を観に来てくれた人たちと一体になりたいって、ただそれだけを思ったんですね。7箇所ツアーで回ったんですけど、最初はみんなこうやって(腕を組んで)様子見るというか、今までブワーッ!と盛り上がるようなライヴは、ワンマンでは経験したことがなくて。やっぱり、小南のお客さんはしっとりした曲をじっくり聴くのが醍醐味だよねって思ってる人が多いように感じてたんですけど、もう、そんな枠要らないんじゃないかって思ったんです。そしたら、踏み込めば踏み込むほど楽しいじゃんって気づいたんですよ。
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