Japanese
STEREO DIVE FOUNDATION
2021年11月号掲載
アーティストへの楽曲提供やアニメなどコンテンツのBGMを手掛けるなど、多方面で活躍している音楽作家、R・O・Nによるサウンドメイキング・プロジェクト、STEREO DIVE FOUNDATION。2月に発表した『STORYSEEKER』表題曲MVが540万回再生を記録するなど、今年に入ってから発表したシングルはどれも好況。その勢いを加速させているなか、11月24日にシングル『TRISTAR』をリリースした。TVアニメ"マブラヴ オルタネイティヴ"のエンディング主題歌として現在オンエア中のタイトル曲は、日本はもちろん、世界各国からのリスナーから熱い声を集めているSDFのこれからを提示する、会心作となった。アルバム『STEREO DIVE』以来、約1年9ヶ月ぶりのインタビューとなった今回は、R・O・Nいわく、SDFというチームは"関わっている人みんながプロジェクトの一端を担って、責任を持って取り組んでいる"ということもあり、同席していたSDFスタッフにも急遽参加してもらい、新作はもちろん、プロジェクトの現在地も含めていろいろな話を訊いた。
R・O・N
インタビュアー:山口 哲生
-前回ご登場いただいたのは『STEREO DIVE』のリリース・インタビュー(※2020年2月号掲載)のときで、2020年の1月に行っていて。SDFとしては、そのあとに初のワンマン・ライヴ("STEREO DIVE FOUNDATION 1st LIVE 「STEREO DIVE」")を行われましたが、そこから世の中がコロナ禍に入っていってしまったわけですけども。
R・O・N:そうですね。
-ただ、シングルをコンスタントに発表されていましたし、楽曲提供やBGM制作などもあってかなりお忙しかったと思うのですが、アルバム発表後からここまでの期間は、R・O・Nさんにとってどんな時間でしたか?
R・O・N:ありがたいことに、コロナ禍真っ只中のときはすごくいろんなことをしていた印象ですね。マネージャーいわく"心配になるぐらい忙しかったですね"って。そこは、そういうことだったのかなと思ったんですけど、もともとひとりでいろいろ完結できる状態ではあったんですよ。リモート・ワークも得意な分野としてやってきたから、コロナ禍になって、そういうやり方が世の中の主流になりつつある入り口らへんで、様々なご縁があってご用命いただいていたのかなという気がしたり、しなかったり。
-楽曲のクオリティもしっかりしているし、それをすべてひとりで完結させられるところが強みになったと。予定や計画がいろいろと変わってしまったところもあるんですか?
R・O・N:他の方々もそうだったと思いますが、やっぱりライヴやイベント関係は、当時はほぼ全滅でしたね。海外遠征が延期に次ぐ延期になったり、SDFのアルバム・リリースイベントが延期からの中止になったり。
-海外に行かれる予定もあったんですね。
R・O・N:そうなんですよ。ただ、延期になってもお声掛けいただけているので今も予定は入っています。
-そういった状況の中で、改めてSDFの在り方を考えたりもされました? 世の中が変わってしまっていくなかで、どうしていこうか、みたいな。
R・O・N:スタッフやマネージャーや僕が、SDFに対してどんな考え方で臨むのがいいのかという話は、わりとしてましたね。長期的にも短期的にも目標を設定したり、それをもとに今後どうしていくかという作戦を立てたりするようになってきた印象はありました。
-まだ話せないこともあると思うんですが、短期目標、長期目標というと?
R・O・N:短期目標は、もう本当に日々のことですよ(笑)。スケジュールをこんな感じで切って、こうやって動いていこうとか。長期目標に関してはね、ちょっと小っ恥ずかしくてしゃべれないです(笑)。
-(笑)照れみたいなものがあります?
R・O・N:だと思いますよ(笑)。僕個人の長期的な目標というのは、あるにはあるんです。それは、SDFというプロジェクトの関係者すべてが、結果としてすごく満足できるような状況にしていくことなんですけど。ひと昔前であれば"オリコン1位を取りたい"とか"武道館に立ちたい"とか、そういうのがわかりやすい長期目標だと思うんですけど、その具体的なところは内緒にしておきつつ(笑)、それを達成したときに、関係者すべてがとても心地のいい状態でいられるんじゃないかなと思っています。
-まだ公にはできないし、言うことに小っ恥ずかしさもあるけれど、この先のことをしっかりと見据えているし、考えてもいると。
R・O・N:そうですね。やっぱり時間も無限にあるわけじゃないですから。ちょっと、SDFのスタッフのみんなも、しゃべってもいいのよ?
スタッフ:いや、私たちのインタビューではないので......(苦笑)。
R・O・N:いや、SDFって僕だけじゃないんですよ。関わっている人みんながプロジェクトの一端を担って、責任を持って取り組んでいる状況なので。
スタッフ:ちょっと特殊な形のアーティストではありますね。
R・O・N:そうそう。例えば、"目標ってなんですか?"って聞かれたとしても、SDFは僕だけの目標がすべてではないし、チームの目標があると思っているので、スタッフに目標を聞くくらいの感じです。
-スタッフのみなさん、SDFというプロジェクトの目標というと?
スタッフ:R・O・Nは、こんなことをやったとか、こんなところにこだわって曲を作ったというのを性格的に明言するタイプではないので(苦笑)、そういうところも踏まえてではあるんですが──SDFは、先ほど本人も言っていましたが、ひとりで完結して曲を発信できるところが強みだなと思っていまして。それはコロナ禍で強く感じたことでもあったんですね。昨年「Session」という配信シングルをリリースさせていただいたんですが、MVまで人とまったく会わない状態で制作することができましたし、そういう強みは今後も出していきたいと思っていて。
-なるほど。
スタッフ:あと、この1年間はびっくりするほどタイアップにも恵まれまして、本当にありがたいお話だなと思っているんですが、すべての曲において海外で応援してくださっている方々からの評判もすごく体感しておりまして。もともとCDパッケージに拘らずにデジタル領域で勝負ができるアーティストだというのは、私たちも思っていたことでもあったんですが、それも踏まえて海外を視野に入れた展開をしていきたいと思っていますし、今後"SDFと言えばデジタルに強い"という印象づけをしていきたいというのは、今言える範囲での目標です。
-ありがとうございます。ばっちり使わせていただければと思います。
R・O・N:いやいや。非常に具体的な意見だね。
-お話にされていたことは、僕も今日お聞きしたいことでもあったんですよ。まず「Session」について。楽曲を発表されたのは昨年でしたが、今年改めてフル・サイズのMVを公開されました。本当に素敵な映像ですよね。すごく感動しました。
R・O・N:僕も映像作品として気に入ってます。今の時代背景にも合っているし、映像としても素敵ですし。本当に素敵な作品を作っていただけたなと思っています。
-MVを制作された青梅美芽さんとは、もともとお知り合いだったんですか?
R・O・N:この方はスタッフが探して見つけてくれたんですよ。
スタッフ:才能がある方と出会えて本当に良かったです。コロナ禍で、いわゆる普通のやり方でMVを発注してしまうと、なかなか大変な部分がありまして。いろいろなことに柔軟にチャレンジできるのもSDFの強みでもあると思っていたので、そういう状況の中でも、いいクリエイターがいないか探していたんです。そのときに青梅さんを見つけて、この人だ! と思ったので、猛烈アタックをしまして。MVを作るまでは一度もお会いすることなく、メールのやりとりだけで完成させました。
R・O・N:僕もお会いしたことないんですよ。
-そうだったんですね。そもそも「Session」という楽曲自体がファン参加型という特殊な作り方でしたよね。YouTubeに公開した音源に合わせて、楽器だけじゃなくて、手拍子や掛け声など、様々な音をリスナーの方々から募集しつつ、集まったものをほぼすべて使用して、R・O・Nさんがトラックを構築していったという。
R・O・N:個人的に面白かったのは、作る過程をムービーで撮って、少しずつ見せていくということを初めてやったことですね。過程を見せずに"はい、どうぞ"だと"あぁ、うん。曲だね"と思われるだけかもしれないけど、ファンの方々からいただいた音が変わっていく過程をみんなが見られることで、聴いても楽しい状態に持っていけたかなと思っています。
-当初作ったときと、改めてフル・サイズのMVで聴いたときで、受ける印象が変わったりはしました?
R・O・N:しました。ここ直したいなぁ......って。
-あ、なるほど(苦笑)。
R・O・N:僕、自分が作ったものは基本的に聴き直さないんですよ。絶対に"直したい"と思ってしまうので。もちろん、そのときに自分ができる精一杯をやるんですけど、おそらく、日々前に進んでいるので、ちょっと前のことに納得いかないはずなんです。ものを作る人ってみんなそうだと思うんですけど、終わりがないんですよね。締切もあるので、ひとつのところにとどまって、同じものをずっといじくり回すことはできないですし。そのときの全力を出して作ったものではあるので、そこは大切にしておきつつ、聴いたら"あぁ、やっぱりこうしたい......"っていうのは、間違いなく出てきますよね。
-常に自分が更新されているのであれば、そう思うのは必然というか。
R・O・N:前向きに捉えるとそういう感じですね。やっぱり日々成長していかなきゃいけないとは思っているので。かと思えば、面白いこともあって。過去の曲を聴き直したときに、こんなすごいギミック使ってるけど、どうやってやったんだっけ? とか。このギターの音、すごくいいけど、どういうセッティングだったんだろうとか、そういうこともあるんですよ。で、それを再現しようとするんですけど、全然できないんです。ミラクルでそういうものになっていたりして。そこは面白いもんですよね。
-ミラクルだなと思った曲というと?
R・O・N:SDFで言うと「Genesis」(2016年リリースの4thシングル表題曲)ですかね。最近は、音量を突っ込むようなことをしない世の中でもあるし、僕もしなくなっているんですけど、あの曲はすごくクリーンに音量を入れられていて、よくできたと思っているミックスです。そのあともいろいろミックスしましたけど、「Genesis」の音の質感とか、レベルが入っているけどすごくクリアだなというのは、まだできていないです。
-自分でもすごく納得がいっているし、そこをまだ超えられていないという気持ちもあって。
R・O・N:あのジャンルにおいてはそうですね。あの頃は自分でマスタリングもしていたんですけど、レベルを入れすぎた結果、アルバムに入れるときに音量を下げざるをえなくて。そこはしょうがないところではあるんですけどね。周りの曲とも質感が違うし。
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