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DISC REVIEW

Japanese

unPOP

視聴者のイタい経験談を番組内で吸い上げて曲にしていくという、彼女たちならではの企画から誕生した「unPOP」は、Michael JacksonやPRINCEの研究でも知られるNONA REEVESの西寺郷太との共作で、これまでバッキバキのエレクトロ・ダンス・チューンが特徴だったそのイメージで聴くと、意表を突かれるシティ・ポップ感や、サビでBPMが下がるというシュールな展開も面白い。また、フルカワユタカとのバンド・サウンドがベーシックにある「もや燃やして」も、ギター・サウンドが新鮮。従来の音を踏襲した「999」はアタックが強く、90sのJ-POPのごとき煌くサビメロとドスの効いた迫力のラップ・パートの落差が激しすぎる「恨み積もって山となる」の展開も強烈。転換期の実験作として注視したいEPだ。(石角 友香)