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INTERVIEW

Japanese

CROWN HEAD×伊澤彩織

 

CROWN HEAD×伊澤彩織

CROWN HEAD:Moto(Vo) hiroto(Gt) Lumel(Ba/Vo) Tasuku(Dr)
伊澤彩織
Interviewer:吉羽 さおり Photographer:藤咲千明

-「鬼灯」を聴いての第一印象はどういうものでしたか。

伊澤:まず、すごく疾走感がある曲で、アクションを乗せたらめちゃくちゃかっこいいなというのは思いました。あとは、"偽りの優しさも/信じたのは自分なんでしょ?"とか"最後まで嘘で固められて"という歌詞は、結構自分の表現しているアクションにも通じるところがあって。嘘と偽りでの闘いを、私はここ何年もやっているので、リンクする部分がありましたね。

-今作のMVは、伊澤さんのダイナミックでエモーショナルなアクションがフィーチャーされた作品となりました。映像のイメージは、どういったところからでしたか。

Tasuku:この曲は、偽りや憎しみというものがテーマではありましたけど、闘わないといけないと思ったんですよね。この闘うというイメージが、彩織さんにぴったりだなと考えて。今回はアニメ"転生宗主の覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~"のオープニング・テーマで、"魚"が重要な作品なので、そのなかでベタという魚とリンクさせて、彩織さんの衣装は赤を基調に、僕等の衣装を担当している方に一から作っていただきました。

-ダイナミックな動きに映える衣装ですよね。あの布の流れまで美しく、躍動的に見せるのもまた大変そうだなとは思いましたが。

伊澤:そうですね。衣装がめちゃくちゃきれいで。もっと刀で舞い踊りたかったくらいで、撮影がすごく楽しかったです。

Tasuku:終わった後もずっと、またやりたいと言ってくれていて。

-殺陣やアクションはどの段階で付けているんですか。

伊澤:MVの監督からは、私の武器は刀だというオーダーがあったんですけど、それ以外の敵の武器等は特に決まっていない状態で、撮影の1週間くらい前に、私の先輩であるジャパンアクションエンタープライズの石井靖見さんにアクションをコーディネートしてもらって。今回は衣装が3パターンあって、敵を斬っていく心情に合わせて衣装が変わっていくんですけど、その衣装ありきのヴィジュアル・イメージから考えていった感じでした。

Tasuku:曲とリンクした、いい作品になったなと思いました。

-まさに曲の世界観がヴィジュアル化されたものですよね。

Tasuku:そうですね。当日、彩織さんが現場に入って、より一体感も高まっていった感覚があったので、それも良かったと思います。

hiroto:もう新メンバーくらいの感じはあったよね。

伊澤:新メンバーの気持ちでやらせていただきました(笑)。私もアクションをする前に皆さんが演奏シーンを撮っているところを観れたので、余計に気持ちを貰えましたね。

-伊澤さんは普段ドラマ、映画等に出演していますが、MV撮影ならではの面白さというのはありますか。

伊澤:まず映画とかドラマと違うのは、曲のイメージから入れることですかね。現場に行く前にそれをループして聴いて、このイメージに合うように表現を持っていこうとすることがMVでは面白くて。今回で珍しかったのは、白ホリに黒いカーテンを引いただけの、何もない空間でアクションをするということで。それは課題でしたね。わりと普段のアクションでは、隠れる場所があったりとか、蹴れるものがあったりと紛れるものがあるんですけど。今回はごまかしが利かないので、結構難易度が高かったんです。でも何もないからこそ、人と人でぶつかり合うアクションを、石井さんが作ってくれたので。演じていて、めちゃくちゃアドレナリンが出てました。

hiroto:それが、観ていてもめちゃくちゃかっこ良かったです。

-ダンサーの方等は、曲やサウンドのどの音を取って動きやアクセントを入れていくかというのがありますが、アクションでの場合も、サウンドのこの音を取るみたいなことはあるんですかね。

伊澤:ありましたね。リズム感をアクションの立ち回りにちょっと入れたりしています。

Tasuku:そうなんだ、初めて聞いた。

伊澤:音ハメを狙ってやってはいたんですけど、結構いろんなアングルからいろんなパターンを撮ったので、いいシークエンス、流れでシーンを作ってくれたと思うんですが、なかなかハマらなかったりもしました(笑)。でも最近は、ミット打ちとかでも、曲を聴いてそのリズムでやろうという練習を始めてみたり、曲からアイディアを貰ってリズムを奏でてみたりしています。

Moto:"リズム天国"みたいな感じですか。

伊澤:そうそう(笑)。そういう実験もしています。

-そして今回はバンドの演奏シーンも、それぞれエネルギッシュなプレイで魅せるものとなりましたが、撮影はどうでしたか。

Tasuku:演奏シーンでもアグレッシヴさは意識しましたね。

hiroto:アクションがあるというのが前提だったので、画的なところで演奏が負けないようにというのは常にありました。

Lumel:撮影は楽しかったですね......。

Moto:なんか言い方が楽しくなさそうだけど(笑)。

Lumel:やっぱり演技とかの自信がないから、真剣な表情を見せられるかなって緊張していたので(笑)。それ以外は、アクションを観るのも楽しかったですしね。