Japanese
CROWN HEAD
Skream! マガジン 2025年07月号掲載
2025.06.06 @代官山SPACE ODD
Writer : 吉羽 さおり Photographer:伊東実咲
5月20日に1stシングル「Hidden」がリリースとなり、メジャー・デビューを果たした日韓混合4ピース・バンド CROWN HEADが、6月6日に初のショーケース・ライヴ[SECRET SHOWCASE "Climbing"]を代官山SPACE ODDで開催した。この日は多くの音楽関係者やメディア、招待客(50名の予定がたくさんの応募があり急遽その3倍程の観客となった)を前にした初めてのショーケースだが、今年3月に現体制が揃ったCROWN HEADにとっての初ライヴでもある。会場内には彼等の船出となるステージを見届けたいという心地よい緊張感が漂う。イントロダクションとなる映像と共に、Moto(Vo)、hiroto(Gt)、Lumel(Ba/Vo)、Tasuku(Dr)の4人が登場すると、会場からは大きな歓声が上がった。
イントロと共にハンドクラップが起きた1曲目は、「Hidden」。デビュー曲にして、4月クールの橋本環奈主演テレビ朝日連続ドラマ"天久鷹央の推理カルテ"のオープニング・テーマにもなったこの曲は、CROWN HEADの名を広げていくことになった。パワフルに躍動するバンド・アンサンブル、歌心のあるMotoの繊細で伸びやかなヴォーカルと、Lumelの艶やかなヴォーカルとのコンビネーションで、高揚感を加速していくのも気持ちがいい。キャッチーなメロディに観客の手が上がり、アウトロでぐっと前に出ていくhirotoのメロディアスなギター・ソロに、フロアから大きな拍手が湧き上がった。
続いての曲は、「Therapist」──とは言っても、このライヴ時点でオリジナル曲として公開されているのは「Hidden」のみであり、観客にとってはここからは全て新曲。しかしながら、間髪入れずにスタートしたミディアムなロック・チューン「Therapist」でも、しっかりと観客を掴んでいった。"CROWN HEADです。よろしくお願いします"というMotoの挨拶と共に、ステージから"暑い!"の声が響く。前半も前半ですでに4人は汗だくだ。エネルギッシュな曲というのもあるが、何よりもこのステージに懸けるボルテージの高さがあるからこそだろう。ここで一人一人自己紹介をして、ファンキーで、ライヴでは観客と一体となって遊べる「Cheese」へと突入。「Hidden」の爽快でストレートなロックだけでなく、ひねりと遊びが効いたサウンドでも聴かせ、これからのリリースやライヴも楽しみとなる。「ブルーシンドローム」等歌とバンド・アンサンブルとでガッツリと魅せていく曲では、フロアから大きな拍手と歓声が飛んだ。
また中盤ではアコースティックのコーナーを作り、ステージ前方で4人が横並びとなって、会場のムードをフレンドリーにしていく。単なるアコースティックではつまらないと、CROWN HEADのSNSでも人気となっている、MotoとLumelが、日韓のヒット・チューンをマッシュアップして歌うコンテンツをここで披露。Tasukuによるカホンとhirotoのギターに乗せ、例えば嵐×BTSやモーニング娘。×TWICE等を聴かせていく。そしてLumelによるMichael Bublé「Home」、Motoによる優里「恋人じゃなくなった日」と、それぞれカバー曲も披露した。
じっくりと2人のヴォーカルを響かせたアコースティックのコーナーを挟んで、迎えた後半では、まず映像でアニメ・タイアップの新曲がリリースされることをアナウンス。7月2日より放送開始となるフジテレビアニメ"転生宗主の覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~"オープニング・テーマに決定した「鬼灯」を披露した。また遡ること約3ヶ月前、CROWN HEADの最後のピースとなったMotoの加入が決まり、Lumelの自宅で初めて歌った(レコーディングをした)曲、「ベル」を披露した。Skream!でのインタビューで、初めて歌ったのがバラード曲だったというのがこの「ベル」で、そこでの歌声が加入の決め手にもなった大事な曲だ。
ここからラストへと行く前に、メンバーそれぞれからデビューや、このライヴに至った思い等が語られた。CROWN HEADとしての結成からわずか2ヶ月でのメジャー・デビュー。それだけを聞くと華やかな、シンデレラ・ストーリーそのものだが、実際はTasukuとhirotoの2人にとってはこれが3つ目のバンドであり、ここに至る道のりではいろいろなことがあったという。このバンドの結成直前にも、それまで積み上げたものが一気になくなってしまって落ち込むこともあったそうだ。Motoが加入したのはまさにそんなときで、Tasuku、hiroto、Lumelに向けて今回のライヴ・タイトルにもなった"Climbing"という曲を作ろうと思ったとMotoは語る。Moto自身も一度は音楽から離れた時期があったが、3人が"お前と一緒にやりたいんだ"と言ってくれた背景もあった。人生における壁やそれを乗り越えていく思い等、たくさんの感情が染み込んだ「Climbing」は、この初のライヴでエモーショナルに響き渡る。ショーケース・ライヴで、ワンマンとはいえ限られた時間でのステージとなったが、バンド結成前夜までの悔しい涙は全てここで洗い流して、後は前進していくのみという、4人の決意が見られた一夜となった。

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