Japanese
GOODWARP
2025年03月号掲載
Member:吉﨑 拓也(Vo/Gt) 藤田 朋生(Gt/Cho) 萩原"チャー"尚史(Ba) コウチケンゴ(Dr/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり
2012年のデビューから10余年。GOODWARPがバンド史上初となるフル・アルバム『Somewhere In Between』をリリースした。ポップ・ミュージックやダンス・ミュージック、シティ・ポップや色彩に富んだ心躍るポップスまで、収録した14曲はまさに"どこからでも、どこへでも"音楽で心はワープできるというバンド名を鮮やかに体現している。極上でキャッチーなメロディやリッチでグルーヴィなバンド・サウンドには、これまでライヴを重ね、磨き抜いてきたゆえの貫禄があり、同時に根っからの幸福感も練り込まれた。モチベーションも含め4人の今が一番いい形で昇華されたというアルバム、またバンドのこれからの期待感について話を訊いた。
-1月に[GOODWARP "Somewhere In Between" release tour]、2月に東京、大阪でのワンマン・ライヴ("GOODWARPワンマンライブ「今夜一緒に潜らないか」")があってまだその余韻の中だとは思いますが、実際にアルバムの曲を演奏してみての手応えはいかがでしたか。
吉﨑:かなりありましたね。僕等にとっても新しいことや、面白いと思っていたことが、そのままお客さんに楽しんでもらえたのをライヴを通じて感じられたので。よっしゃ! っていう感じで。
-今回はGOODWARPにとって初のフル・アルバムとなりましたが、アルバムに向けてはいつ頃から動き出していたんですか。
吉﨑:きっかけとなったのは前回の2023年の10月にやったワンマン・ライヴ("GOODWARP one man live『10+1』")でしたね。そのステージでお客さんに何か約束したいと思って、"バンド初のフル・アルバム出します!"って宣言したんです。
チャー:勝手に言ったので、びっくりしましたけどね。その時点でまだ曲もなければ、何も決まっていなかったから。
吉﨑:というところから、じゃあ作ろうかってスタートして(笑)。なんだかんだ1年ちょっとかかった感じでした。
-バンドとしては2012年に結成して10年を超えるキャリアとなりましたが、それまでフル・アルバムを作るというのは考えていなかったんですか。
吉﨑:ミニ・アルバムは定期的にリリースさせていただいていて、わざわざ避けていたわけではないんですけど。時代的にフル・アルバムってよくある手段ではなくなっていっていた空気感もあって。曲を溜める前にミニ・アルバムで出しちゃおうよというのがあった結果だったんです。でもバンドをやっている以上、出したいものNo.1はフル・アルバムみたいなところもあるので、それを叶えたろうって気持ちと、待ってくれている人たちに楽しんでもらいたい気持ちで、意地で作ったというか。4人で力を合わせて作ったアルバムじゃないかなと思います。
-吉﨑さんとしては、先にアルバム出しますと宣言することで勢いづけようと。
吉﨑:そうですね。この約束をしたワンマンの直前までずっとコロナムードだったんですよね。なかなかライヴができなかった時期や気持ちも相まって、その閉塞感を打ち破りたいというか、もう時代がどうこうとかは関係ない、フル・アルバムだろって。お客さんにもこれを約束したいっていう気持ちが先走って、言ってしまった感じだと思いますね。
-改めてバンド初のフル・アルバムができたことで、GOODWARPを知ってくれる方もいると思いますが、GOODWARPはこんなバンドですよって、4人のカラーを強く打ち出していこうという気持ちはあったんですか。
吉﨑:それはあったんですけど、ちゃんと言語化しようという話をちょうどここ最近していて。一言で表すのは難しいんですけど、ライヴに来てくれた人に前を向いてもらえる何かを大事にしたいというのがすごくあるんです。"楽しもうぜ"よりも"幸せになろうぜ"というか。一歩踏み込んで、それを言い切れるバンドになりたいという気持ちは4人ともあって。掲げたいことというとそれになるんですかね。
-これまであえて言語化していなかったことに目が向けられるようになったのは?
チャー:やっぱりコロナ禍が大きかったのかな。
藤田:コロナ禍で、当たり前のことが当たり前じゃなくなって、10年くらいバンドをやってきたなかで、一緒に頑張っていた人たちでバンドをやめていったり、いろんな生活の理由で活動が少なくなったりする人もいて。なんのためにバンドをやっているのか、なんのために生きているのかくらいのところまで考えると、俺等は切磋琢磨したいんだなって思えて、その切磋琢磨して生きていきたい対象が、音楽だったんですよね。最初はただ有名になりたいとか、脚光を浴びたいとかが大きかったかもしれないけど、活動をしていくなかで、かっこつけてもしょうがないし、そのままやったほうが4人のレア・グルーヴになる、4人をそのまま出すことで他と違うところが出るんだなと思えた。そういうものを表現していきたいと、この4~5年地に足を着けてしっかりできている気がするし、より確かなものを感じながらやれている。モチベーションを含めて、今までで一番いい状態じゃないかなと思いますね。
-そういうバンドのあり方を聞くとすごく納得するところがあって。GOODWARPの音楽には切なさや悲しさを描いた曲ももちろんあるんですが、どの曲にも通底するのは、音を聴いているだけでも幸福感があったり、高揚感が湧いてきたりして、ポップスとしての素晴らしさがあるなと思っています。曲作り、サウンド作りにおいて4人で大事にしていることはありますか。
吉﨑:今おっしゃったことに繋がると思うんですけど、この間のワンマン・ライヴでも、泣いてくださる方がいて。その涙にもいろいろあると思うんですけど、僕が見る限りサウンドがピークに達した瞬間に涙してくれている人や、切なくてとか歌詞に共感しての涙というよりも、うわーっと音を浴びて圧倒されて幸せすぎて泣いちゃってるみたいな──それは僕なりの解釈ですけどね。それを見たときに、これこれ! って思ったんです。こういう涙を流せるライヴ・バンドでありたいって。だから曲を作るときも、この曲を、このメロディを4人でガッとやったらあの涙が見られるかもしれないっていう予感は、大事にしていますね。明るい曲でも切ない曲でも。
-ルーツ的にはソウルやファンクがあると思いますが、今作ではより磨き抜かれたアレンジで聴かせているっていう感じですよね。先程のレア・グルーヴの話じゃないですが、どんなサウンド、タッチでも4人のものになってるなと。
吉﨑:曲を書く段階ではあまりジャンルのことは考えてなくて。J-POP的なものもあるんですけど、アレンジしていくなかで、勝手に自分たちっぽくなっていくだろうなっていうのはありますね。要素の1つとしてファンクやブラック・ミュージックは確実にあると思うんですけど、後から感じ取ってもらえたら嬉しいなっていうくらいで。
チャー:普段から移動の車内もそうだし、メンバーで仲がいいので一緒に遊びに行ったりもするんですけど、そういうときに聴いている音楽とか──
吉﨑:あんまり自分たちで言わないよね、仲がいいとか(笑)。
コウチ:しょっちゅう遊びに行ってるみたいに聞こえるけど(笑)。
チャー:(笑)特にこれいいよねとか、わざわざこういうふうにしようとかは言わなくても、ある程度自分たちで好きなものを盛れるようになったので。そこは普段から話し合っているおかげかなと思います。
コウチ:以前程、意見も対立しなくなってきたし。
チャー:ギターの朋生がアレンジを進んでやってくれているんですけど、それにみんながいいよねってなるので。
藤田:アレンジのクオリティが上がったかな。
チャー:それ自分で言う?(笑)
-サウンド面でもドラムやベースの癖が強いというか、細かくいろんなディテールが施されていますが、これは藤田さんのアレンジ段階で入ってくる感じですか。
チャー:そうですね。打ち込まれてくる段階で、癖が強いのが結構来るので。
コウチ:これをどうやって再現しようかみたいなことは多いですね。
チャー:そのアレンジに乗っかってみるものの、もともと打ち込みで、人力じゃない感じで作っているので(難しい)。でもかっこいいんですよ。そのクオリティをプレイヤーが楽にしてしまうとダサくなるので、リズム隊は踏ん張りどころですね。
コウチ:(チャーと)2人で、"......これできる?"っていうのはめちゃくちゃありました。
-そこにさらにいろんな上物が乗っかっていってリッチなサウンドになっていますし、それぞれに見せ場があって。かといってやりすぎてない匙加減や旨味があるので、いい曲だなとダイレクトに飛び込んでくる感じがあります。思い描くものが実現できている感じはありますか。
吉﨑:ここ数年、特にソロ・シンガーの方はミニマルなサウンドが主流じゃないですか。僕らもダンス・ミュージックとかが大好きだし、もっと今っぽくアーバンなトラックの曲も作りたいと思うんですけど、曲を作ってアレンジのフィルターを通した頃には、マキシマムになっているんですよね。最初は正直、これは都会的じゃないなと思ったりもしていたんですけど、今は全然こっちのほうが面白いし、時代関係なくていいじゃんっていうか。バンド・サウンドってつまりこの歪んだギターだよねみたいな感じが、今全体を見渡したときに逆に個性になるのかなと。そういう意味でも、前より胸を張れているかもしれないです。
-この曲はアレンジが大変だったなというのはありますか。
コウチ:最後まで悩んでいたのは「EMBLEM」じゃない?
吉﨑:「EMBLEM」は僕のデモから一番変わった曲でもあって、最初の段階からテンポが40くらい変わってて。
チャー:イントロもなかったよね。
藤田:Dメロも付け足したし。
チャー:始めのほうにデモを持ってきてくれた曲だったけど、アレンジは終わりのほうにできあがったくらい長いスパンをかけて作ってますね。
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