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INTERVIEW

Japanese

MAN WITH A MISSION

2022年06月号掲載

MAN WITH A MISSION

Member:Jean-Ken Johnny(Gt/Vo/Raps)

Interviewer:吉羽 さおり

"未来"、"自由"ハ急進的ニ我々ニトッテモ意味合イガ変ワッタトイウカ――突キツケラレテイルモノニナッテイル


-"ラジエーションハウス"のように、ドラマ版("ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~""ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~")は「Remember Me」(2019年リリースのシングル表題曲)、劇場版("劇場版ラジエーションハウス")は「More Than Words」、映画インスパイア・ソングは「Rain」など深く関わっていく作品もあります。その面白さ、難しさはそれぞれどんなところですか。

ドラマ、映画ト形ハ違ウトハイエ共通シタヒトツノ主タルストーリーノ中デ音楽ヲ作ッテイクノデ、関連性ヤ一貫性モ意識シツツ、個々ノ楽曲トシテノ差異モ両者意識シナケレバイケナイノハ、面白クモアリ同時ニ難シイトイウカ気ヲツケナケレバイケナイ点ナノカナ、ト思イマス。

-「blue soul」と「The Victors」は、視点は違うけれど、兄弟的な感覚があるアンセムにも感じます。関連性や、互いの曲で作用したことはありますか。

作ッタ時期ガダイブ違ウノデスガ両者共ニスポーツニ感化サレテ、スポーツニオケルユニティヲ表現シ、コノ世界ガ今必要トシテイルユニティヲ歌イ上ゲテイル楽曲ナノデ、属性ガ似テルカモ知レマセン。違イトシテハ「The Victors」ハヨリ直接的ニ訴エ掛ケルヨウニ鼓舞スル意識デ、「blue soul」ハ叙情的ニ、ソシテ内省的ナ描写モ意識シナガラッテナ感ジデス。

-またJean-Ken Johnnyさんはタイアップ曲で歌詞を書く際に、対象の作品のどういう面に注目するのか、どんなことに心を惹かれることが多いかなどありますか。

例エバアニメヤ映画ノタイアップデスト、詞ニ関シテハ登場人物ノ誰カニナリキッタツモリ、モシクハ自分モソノ作品ノ中ニ新シイ登場人物トシテ入ッタツモリデ書クコトガ多イデス。自分モシクハバンドガ発シタイメッセージト、作品ノメッセージデリンクスル登場人物ナイシテーマヲ作中カラ見ツケテ焦点ヲ絞ル。ナノデ一番最初ノ作業ハクマナク作品ヲ読ム、観ル、カラノ印象ニ残ッタセリフヤ場面ヲメモッタリシテ世界観ノ構築カラ始メマス。ヤハリ心惹カレルセリフヤ一節カラ楽曲作リニ火ガツクコトガ多イデス。逆ノ場合モアッテ自分ガ発シタイメッセージアリキデ、ソレニ作品ノ世界観トリンクスル概念ヤ言葉、テーマヲ落トシ込ムトキモアリマス。

-歌詞に登場する"運命"、"未来"、"自由(freedom)"というそれぞれの言葉にJean-Kenさんが抱くイメージとは。これまでも歌の中で使ってきた言葉だと思いますが、その意味合いや捉え方に変化はありますか。

モノスゴイ哲学的ナ質問デスネ。答エニナッテイルカワカリマセンガ、ヒトツ言エルトシタラ、コノ3ツノ言葉ノ中デモ"未来"、"自由"ハ急進的ニ我々ニトッテモ意味合イガ変ワッタトイウカ、突キツケラレテイルモノニナッテイル気ガシマス。漠然ト"未来ニ希望ヲ"トカ"自由ニナリタイ"トイウ使イ方ノソレデハナク、果タシテ我々ノ未来ハドウナッテシマウノカ、世界ハドンドン縮マッテ利便性ハ増エタガ、コレガ果タシテ"自由"ニ繋ガッテイルノカ、ダトカ。使イ方トシテ決シテ明ルイダケノ意味デハナク、疑念ヲ問イ掛ケルヨウナ、デハアナタニトッテノ"未来"ト"自由"ハ? 的ナニュアンスハタブン含マセテモラッテイルカモ知レマセンネ。

-前作ではインストでした(「Between fiction and frictionⅠ」)が、今回「Between fiction and friction Ⅱ」は歌詞がつきました。アルバムとしては能動的でメッセージを放つ曲が多い中で、この曲は混沌の真っ只中にいる感覚があります。「Between fiction and friction Ⅱ」では特に"過去に囚われ過ぎる者は明日を失う/未来を見据え過ぎる者は今を失う"(対訳)の部分に、地に足をつけた現実的な視線を感じます。この曲が生まれた、描かれた背景とは。また「Between fiction and frictionⅠ」の時点、ドキュメンタリー映画のオープニング曲のときも、内容的なイメージはあったのでしょうか。

実際ニ歌詞ノ決メ手トナッタノハ、悲シイ事実デスガ今モナオ続イテイルロシア、ウクライナノ戦争デス。タイトルニ"虚構ノヨウナ世界ト摩擦"トアルヨウニ、インストノ時点デモコノ世界ニオケル問題ヤ事象、ソノ衝突ヤ摩擦ニツイテ描クコトハ念頭ニアッタハズデスガ、今現在世界ヲ蝕ンデイル戦争ニツイテ歌ウコトニナルトハ、コノ当時ハモチロンマッタク思ッテイマセンデシタ。タダ、起コッテハナラナイ衝突ノ最大値デアルコノ戦争ニツイテ、"今"コノ時代ニ制作シテイル楽曲テーマト呼応シテイルコトモ相マッテ、今ノ思イヲ刻ムト同時ニ平和ヘノ願イモ込メテ描カセテモラッタ楽曲デス。

-「Tonight, Tonight」はスピード感も馬力もあって、アルバムをパワフルに幕開ける曲です。冒頭のカウントや、途中の"get out! get out!"の子供の声のような掛け声、ラストのシャウト・パートなども、曲をキャッチーにしています。ラストでこの叫びを入れるアイディアはどんなところからですか。

デモ段階デアイディアハ仕上ガッテマシタシ、最後ノシャウトモデモノ段階デカミカゼ(Kamikaze Boy/Ba)ガ入レテマシテ、本RECデ僕ニ歌ッテホシイト言ワレマシタガ、100パーセントカミカゼデコノママガイイト進言シマシタ(笑)。歌イ直シテハイマスガホボデモ通リ。サウンドニ激シサト同時ニシニカルサトファニーサヲ込メルベク、コノヨウナアレンジニナッテイマス。

-アルバムのアートワークは今回、初回生産限定盤、通常盤ともにカラフルなものになりました。アートワークのイメージを教えてください。

1枚目ガ世界デ起キテイル様々ナ問題、対立ヤ衝突ヲイメージシタモノデアリ、対シテ2枚目ハソレラヲ解決スルベク、融和ト調和ヲテーマニアートワークヲ監修シテモライマシタ。服ニペンキ塗ルト通気性悪クナッテメチャ暑イコトヲ知リマシタ。

-これからツアー("Break and Cross the Walls Tour 2022")もスタートしますが、2枚のアルバムが完成してこれからへのインスピレーションとなったこと、さらに追求したいなと思ったことはありますか。

トリアエズ、2枚組ハタブンモウヤラナイ(笑)。

-6月から11月まで続く"Break and Cross the Walls Tour 2022"は、各地2デイズでの開催です。アルバムを携えて、どういうツアーにしたいですか。

長期間ノツアーモ久シブリナノデ、マズハ楽シミタイノガ第一デスガ、本作ハ我々ガ初メテ今現在ノ時代ヤ情勢ヲ鑑ミテ心ニアルモノ、浮カンダ感情ヲ色濃ク反映シタ作品デスノデ、ナオノコト同ジ時代ヲ共有シテイルミナサマト"今"ツアーデコノ作品ヲ鳴ラスコトニ、大キナ意義ガアルト思ッテイマス。マタ、状況ヤ国、世ノ方針モ刻々ト変ワッテイマスシ、4ヶ月間トイウ長イ期間ノ中デ願ワクバライヴノ在リ方ニモ良キ変化ガ起コルコト、起コセルコトモ期待シタイト思イマス。