Japanese
mihoro*
Interviewer:吉羽 さおり
高校1年からライヴ活動を始め、学生時代より、出身の岡山から関西、東京へと勢力的にライヴを重ね、また2018年に公開した「遊んでたの、知ってるよ。」のMVが徐々に再生回数を伸ばし、同世代の共感を呼んでいるシンガー・ソングライター、mihoro*。昨年10月にミニ・アルバム『Re:』をリリースしたmihoro*が、6月23日にメジャー第1弾ミニ・アルバム『love is alive』を発表した。ため息混じりの憂いと、どこか覚めたクールさも入り混じったヴォーカルで、心の内で燃える嫉妬や、残り続けるあなたへの想いをあけすけに歌う曲はどろりとリアルながらも、どこか愛すべきかわいさ、シニカルなポップさも滲む。mihoro*ならではの情念とポップさを絶妙な塩梅で聴かせるのが、この『love is alive』。このどこかに、"あなた"や"あなたの親密な存在"を感じる作品だ。
気持ちが落ちているときに共感してもらえるほうが、距離が近い気がする
-メジャーからの第1弾となるミニ・アルバム『love is alive』は、これぞたくさんのラヴ・ソングを書いているmihoro*さんという人を凝縮した作品ですね。
そうですね。でも思い返したら、そうなったなっていう感じなんです。そういう曲を入れたアルバムにしようと決めて作ったのではなくて、入れたい曲を集めたらこんな作品になったなって。ただ前回の『Re:』(2020年10月リリースのミニ・アルバム)のときは好きなように作っていたんですけど──もちろん、今回も好きなようには作っているんですけど、全体的に前回の曲よりも細かいところまで直しながら作っていたなというのはありました。
-より、聴いてもらううえで意識することがあったという感じですか。
言葉に関してはありました。これじゃまだ伝わり方が違うなっていう歌詞を変えたり、メロディにしても頭に残る曲がいいなと思って作ったり。これまではだいたいわーっと作ってしまって、あとからいろいろと直すという感じだったんですけど。今回は作り始める1の段階から、これじゃないなって思ったらすぐに作り直した曲が多いです。
-では、結構曲数も作っていたんですか。
「分かり合えないよ」は、「コドモノママデ」(2020年6月リリースの配信シングル)よりも前に作っていた曲なので、10代のときに作っていて。作ったままライヴでもやっていなかった曲なんです。「分かり合えないよ」は、実は私はアルバムに入れるつもりじゃなかったんですよ。
-そうだったんですか。
スタッフのみなさんが口を揃えて"この曲はいいと思う"って言ってくださったので。ギリギリまでうーんと思っていたんですけど、みんなが言うならいいんだろうなって思ったんです。
-結果的には、先行配信もされてアルバムへのいい入り口になる曲ですよね。この「分かり合えないよ」のような気持ち、相手とのちょっとしたすれ違いや距離感が生むどうにもならない感情は、大人になってより味わう人も多いんじゃないかなって思うんです。スタッフの方の受けが良かったというのもすごく納得ですね。
大人の方がいいなって思ってくれるポイントがあったのかもしれないですね。あとは、スタッフのみなさんがいいと言ってくださったのは、このアルバムに収録するのに歌詞がハマるんじゃないかっていうことだったんです。例えば、"「どうして過去ばかり歌うの」"ってフレーズとか、今までの私の曲の感じが全部入っているからというのもあったんですよね。
-曲のきっかけとしては、どんなところからスタートしているんですか。
この曲は、最終的には恋愛の歌詞にはなっているんですけど、作り始めたときは高校を卒業して、一応社会人と呼ばれる感じになってという頃に感じたことで。周りの同級生は大学や専門学校に行ったり、就職したりする子もいる中で、ひとりふわふわしているなっていう感覚があったんです。そのときに、電車に乗って、スーツを着たサラリーマンの人がたくさん乗っているのを見て、この人たちは毎日同じ時間に起きて同じ場所に行って、ちゃんと仕事をしているんだなって思ったら、本当にすごいなって思って。サラリーマンすげぇと思って作り始めたのがきっかけだったんです。
-置かれた立場の違いで、わかり合えるもの、わかり合えないものがあるという感じだったんですね。
作り始めはサラリーマンを見てというのがあったんですけど。何かそこから、ちょっとした違和感というか。恋愛でも友達同士でもいいんですけど、うまくいってるはずなのに、心のどこかでちょっと"ん?"って思っているような違和感を表せたらいいなと作り始めているので。そんなちょっとした違和感や違いに気づいて、それでも一緒にいてくれる人がいるってすごいことだなって思ったんですよね。
-歌詞の中にある"「どうして過去ばかり歌うの」"っていうフレーズは、自分自身を客観的にも見ているフレーズだなと思うんですが、すぐに出てきたものだったんですか。
そうですね。この曲は頭から順に書いていった曲で、わりと冒頭に出てくる言葉なので、ポンと出てきたものだったと思います。自分の曲は未来のことを歌っているものはほとんどないので。本当にこの言葉どおりだなって思います。
-たしかに。何か過去の出来事が自分の傷になっているとしたら、治りかけているのにもう1回開いちゃうみたいな、そういう曲が多いですよね。
たぶん、自分からそういう傷を治そうとしてないのかもしれないです(笑)。
-例えば、自分がちょっと落ち込んでいるときに聴く音楽として、そこを癒してくれるものがいいのか、逆にもっともっと塩を塗り込むようなものがいいのかと言ったら。
完全に、塩を塗り込むタイプですね。落ち切っておこうって思うんです。しっかりブルーな気持ちになろうっていうか。落ちるところまで落ちたら、もう上がるしかないところまでいっていると思うので。最近気づいたんですけど、普段自分が移動中とかに聴いている音楽で、自分の今の機嫌の良さがわかるなと(笑)。あまり気分が良くないときは暗い曲ばかり聴いているんですよね。機嫌がいいときはだいぶ明るい曲を聴いているんです。ずっと気づかなかったんですけど、最近"あれ、そういえば明るい曲すっごく聴いてるな"って思って。口ずさんじゃうくらいだったので、"あ、機嫌いいんだ私"っていう。
-プレイリストの履歴を見たらその波がわかりそうです(笑)。mihoro*さんの曲では明るい気分や、明るく持っていくような曲よりも、物事の渦中にどっぷり浸かる曲がたくさんありますね。
上がっているときに聴いて共感してもらえるよりも、気持ちが落ちているときに共感してもらえるほうが、距離が近い気がするんです。そっちのほうがいいなって思っています。
-「分かり合えないよ」は、関口シンゴさんが編曲を手掛けています。内容に反して爽やかなサウンドになっていますが、mihoro*さん自身アレンジのイメージはあった感じですか。
関口さんは、最初にお願いしたのが「ミヤコワスレ」だったんです。「分かり合えないよ」は爽やかだけど明るすぎない感じでというか、歌詞は暗いけど曲調は明るいようなという、ざっくりした感じでお願いしていて。返ってきた音源を聴いて、すごくかっこいいなって思いました。ただ今回は、ウニさん(雲丹亀卓人)にお願いしている曲もあるので、アルバム内のバランスも取りながら、爽やかすぎる部分は少しだけ直してもらったりもして。すごくいい感じでできたのが、「分かり合えないよ」のアレンジになりましたね。
-親しみのある空気感ですよね。では先ほど上がった「ミヤコワスレ」はどうですか。こちらは現在放送中のドラマ"シェフは名探偵"のエンディング・テーマになっていますが、ドラマへの書き下ろしは初めてですね。
初めてでした。ドラマの書き下ろしということで、自分ひとりで完結する曲でなく、作品ありきの曲でもあるので、ちゃんとそこにハマるものがいいなと思って。いただいた台本や原作も読んでいって。寄り添えるような曲──応援ソングはこれまで作ってこなかったんですけど、応援ソングに近いものを作ろうと思ったんです。あとはドラマで流れる以上、ちゃんと頭に残ってもらわないとって思って。出だし部分から、"酔ってらっしゃい/味てらっしゃい"とドラマに寄せて書いたりもしていますね。ただ、応援ソングと言っても、頑張れとかも好きじゃないので。頑張れと言わないけど、頑張ろうって思える曲にしようと。
-こういう日があってもいいよねっていう寄り添い方が、優しく、フレンドリーな感じでいいなと思います。作品に対して曲を書くということで難しさはありましたか。
そんなに時間はかからなかった気がするんですけど、一番大変だったのは、エンディング・テーマということでまず70秒におさめないといけなかったんです。それが無理で、全部の要素を入れたいって思ったらちょっとオーバーしちゃいました(笑)。実際75秒くらいになっているんですけど、ドラマの制作の方が優しくて、いいよっていうことで(笑)。
-(笑)
自分の曲ではあるんですけど、普段なら自分の頭の中にはないシチュエーション、レストランとかが入ってくるというのは面白かったので、楽しんで作れました。
-ドラマでもキーとなる"ヴァン・ショー"(ホットワイン)も盛り込んでいますしね。
ヴァン・ショーを検索するところから始まりましたからね(笑)。もうハタチになって自分でも飲めるようになったので、お酒が入った曲もいいんじゃないかなって思って。
LIVE INFO
- 2025.03.26
-
超能力戦士ドリアン
miwa
優里 / コレサワ / 超ときめき♡宣伝部
SCANDAL
AMERICAN FOOTBALL
- 2025.03.28
-
WANIMA × MONGOL800
緑黄色社会
礼賛
原因は自分にある。
sumika
LEGO BIG MORL
ユアネス
Omoinotake
AMERICAN FOOTBALL
SCANDAL
ハンブレッダーズ / WurtS
envy
GLASGOW
ゴホウビ
Re:name
佐々木亮介(a flood of circle)
Keishi Tanaka
超能力戦士ドリアン
Surpass / no more / 空想楽団 / Vain Dogs
- 2025.03.29
-
アイナ・ジ・エンド
go!go!vanillas
moon drop
打首獄門同好会 / ヤバイTシャツ屋さん / Lucky Kilimanjaro / ハンブレッダーズ ほか
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
原因は自分にある。
NakamuraEmi
ウエノコウジ(the HIATUS/Radio Caroline)
Homecomings
envy
ハク。
PK shampoo
kobore
Bye-Bye-Handの方程式
SHISHAMO
片平里菜
眉村ちあき
THE BACK HORN
それでも世界が続くなら
ナナヲアカリ / Sou / 三月のパンタシア
Mirror,Mirror
竹内アンナ
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
ビレッジマンズストア
"KITASAN ROLLING 2025"
ずっと真夜中でいいのに。
- 2025.03.30
-
envy
ねぐせ。
ヒトリエ
緑黄色社会
go!go!vanillas
WANIMA × MONGOL800
moon drop
KANA-BOON / マカロニえんぴつ / Saucy Dog / Omoinotake ほか
PIGGS
yama
Appare!
sumika
OWEN
I Don't Like Mondays.
GRAPEVINE
Bye-Bye-Handの方程式
SCANDAL
打首獄門同好会 / 四星球 / 神はサイコロを振らない ほか
片平里菜
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
GANG PARADE / ASP / ExWHYZ ほか
kobore
Galileo Galilei / Homecomings / betcover!! ほか
FUNKIST
LUCKY TAPES
清 竜人25
ビレッジマンズストア
礼賛
"KITASAN ROLLING 2025"
ずっと真夜中でいいのに。
- 2025.03.31
-
Saucy Dog / Tele
ADAM at
OWEN
Dios
SPINN
- 2025.04.03
-
WtB
SPINN
KANA-BOON
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
リーガルリリー
- 2025.04.04
-
chef's
THE YELLOW MONKEY
envy
藤巻亮太
君島大空
KANA-BOON
FUNKIST
四星球
荒谷翔大 × 森田美勇人
緑黄色社会 / 乃木坂46
SCANDAL
Conton Candy
トンボコープ
- 2025.04.05
-
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
HY
WANIMA
Ayumu Imazu
超能力戦士ドリアン
fox capture plan
PIGGS
chef's
君島大空
3markets[ ] / yutori / なきごと / Bye-Bye-Handの方程式 ほか
Hump Back
Keishi Tanaka
サカナクション
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
FUNKIST
WtB
FINLANDS
This is LAST
RAY×BELLRING少女ハート
a flood of circle
OKAMOTO'S
フラワーカンパニーズ
OGRE YOU ASSHOLE × GEZAN
J.A.S
The Biscats
The Ravens
YOASOBI / キタニタツヤ / MAISONdes / NOMELON NOLEMON ほか
SUPER BEAVER
ExWHYZ
SCANDAL
INORAN
sumika
BLUE ENCOUNT / ヤバイTシャツ屋さん / キュウソネコカミ / THE BACK HORN ほか
indigo la End
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
kobore
ずっと真夜中でいいのに。
ユアネス
- 2025.04.06
-
HY
fox capture plan
超能力戦士ドリアン
超☆社会的サンダル
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
藤巻亮太
THE BACK HORN
神はサイコロを振らない / ハンブレッダーズ / シンガーズハイ
OKAMOTO'S
サカナクション
ハク。
moon drop
緑黄色社会
RAY×BELLRING少女ハート
a flood of circle
フラワーカンパニーズ
渡會将士
ASIAN KUNG-FU GENERATION × Chilli Beans.
The Ravens
Appare!
YOASOBI / Creepy Nuts / Aooo / 秋山黄色 ほか
SUPER BEAVER
sumika
ACIDMAN / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / ゲスの極み乙女 ほか
雨のパレード
ずっと真夜中でいいのに。
- 2025.04.07
-
YONA YONA WEEKENDERS
- 2025.04.08
-
WANIMA
ドレスコーズ × 神聖かまってちゃん
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
KANA-BOON
なきごと
- 2025.04.09
-
片平里菜
WANIMA
never young beach
Saucy Dog
yama
WHISPER OUT LOUD
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
詩羽 × CENT
KANA-BOON
- 2025.04.10
-
Maki
a flood of circle
Saucy Dog
yama
SIX LOUNGE
シド
- 2025.04.11
-
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Omoinotake
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
THE BACK HORN
Maki
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
Hump Back
GLASGOW
FUNKIST
moon drop
緑黄色社会
ビレッジマンズストア
LOSTAGE / EASTOKLAB / peelingwards ほか
藤巻亮太
ネクライトーキー × Wienners
Cö shu Nie
Awesome City Club
WANIMA
Plastic Tree
RELEASE INFO
- 2025.03.26
- 2025.03.28
- 2025.04.01
- 2025.04.02
- 2025.04.03
- 2025.04.04
- 2025.04.05
- 2025.04.06
- 2025.04.07
- 2025.04.09
- 2025.04.10
- 2025.04.11
- 2025.04.15
- 2025.04.16
- 2025.04.17
- 2025.04.18
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
yama
Skream! 2025年03月号