Japanese
Yellow Studs
Member:野村 良平(Gt/Cho) 植田 大輔(Ba/Cho) 高野 玲(Dr)
Interviewer:山口 智男
ブルースとジャズとロカビリーとパンクがごた混ぜになったロックンロールを身上としている5人組、Yellow Studs。彼らがベスト盤を挟んで、ほぼ4年ぶりにリリースする10作目のアルバム『DRAFT』は、結成から18年の活動の中で失いかけていた初期衝動を見事、取り戻したと思わせる必殺の1枚となった。ライヴ活動ができないフラストレーションを、レコーディングにとことんぶつけたそうだ。コロナ禍に加え、フロントマンである野村太一の闘病から表立った活動こそできなかったものの、メンバーの言葉からは、このタイミングでひと皮剝けた自分たちに対する大きな手応えが感じられるはず。彼らがどんな思いで、『DRAFT』を作り上げたのか、その覚悟と意地を感じ取ってほしい。
-まずは、2月10日にリリースしたYellow Studs初のカバー・アルバム『brand new old days』の手応えから聞かせてください。
高野:昔懐かしい曲を太一(野村太一/Key/Vo)君の声で聴けることが、お客さんとしては二重で嬉しかったようです。
良平:カバーさせてもらえて光栄ですよ。カバーすることを許してくれるんだっていう(笑)。海外のアーティストはもちろん、谷村新司さんとか、玉置浩二さんとか。"この曲カバーさせてもらえるの?"ってところからのスタートだったから、"えっ、やらせてもらえるんだ!?"って。
高野:最後の最後までTHE BEATLESはドキドキしたね。
良平:結局、NGはなしでしたね。やりたいと思った全曲OK貰えて、繰り返しになりますけど、光栄です。
植田:名曲揃いだったので、やる前は不安でしたけどね。変な話、大丈夫なのかなという気持ちもあったんですけど、やってみたらYellow Studsっぽくなったと思えたので、やって良かった。いい経験させてもらったという気持ちですね。
良平:レコーディングで一番大変だったのは、高野さんだよね。ドラム以外にストリングスも担当していたんですよ。何テイクぐらい録りました?
高野:いやぁ、もう数えきれないぐらい。
良平:一番頑張ったんじゃないですか。ぶっちぎりで(笑)。
高野:オリジナルとカバーを比べると、みなさん、どうしてもオリジナルのほうが好きじゃないですか。オリジナルとはまた違う良さを出すにはどうしたらいいんだろう? これはこれでいいと思ってもらうにはどうしたらいいんだろう? ってストリングスのアレンジは、何十テイク消したかわからないぐらいものすごく時間をかけました。その甲斐あって、こっちも好きって言ってもらえるものは作れたと思います。
良平:さすがです。僕らは"そうです!"って感じ(笑)。
植田:自分にできることがわかっていたので、それをやるだけだって臨みました。
-カバー・アルバムを作ってほしい、とレーベルからオファーされたことがきっかけだったそうですね。
高野:でも、その前からカバー・アルバムを作りたいという話はしていたんだよね。
良平:そうです。ライヴができなかったので、YouTubeを使って毎週末、太一の部屋で生演奏してたんですけど、自分たちの曲にカバーも交ぜたら面白いんじゃないかってやってたら、それを観たレーベルさんからお話をいただけたんですよ。
-そのときには、もう今回の『DRAFT』は作り始めていたんですか?
良平:作り始めてました。『DRAFT』の曲を最初にレコーディングしたのが2年前。
高野:2019年です。
良平:録れるときに録っておこうって。Yellow Studsはこれまでどのアルバムも(発売日に)間に合うのか、間に合うのかって冷や汗かきながらリリースしてきて、次こそはちゃんと計画的に行こうぜってなったんですけど、今回も例に洩れず危なかったです(笑)。
植田:締め切りがないとやっぱり難しいってところあるじゃないですか。
-19年に録り始めたときは、まだ全曲揃っていない状態だったんですよね?
良平:全然でしたね。曲ができたら録る、できたら録るってやっていたんですよ。
-完成に至るまでは紆余曲折があったんでしょうか?
良平:今、紆余曲折って言葉が頭の中に浮かんでました(笑)。
植田:太一の体調とかコロナ禍とかいろいろありましたからね。でも、制作そのものは曲作りも含め、そんなに行き詰まったことはなかったんです。
良平:そうですね。スムーズっちゃスムーズだったんじゃないですかね。
植田:曲が出てこないとか、歌詞が書けないとかはなかったですね。
高野:太一君がしっかり休める期間があったのが良かったのかな。そこからは曲作りも歌詞作りもさくさくっと。19年に「不気味な世界」、「嫌っちゃいないよ」を録って、20年に、去年9月に配信リリースした「汚れたピースサイン」、「直感のススメ」、それと「きよしその夜」を録って21年の年明けに「テレキャスター」、「Club Doctor」、「誰がため」を録って、プラス太一君の弾き語りをもう1曲、「20」という曲を録って。"もう1曲作ったんだ"って、びっくりでした。まだ作るんだと。
植田:ライヴ活動はコロナ禍に加え、太一の体調を考慮して止めたんですけど、制作自体は止まらなかったんですよ。
-それに加え、カバー・アルバムも作ったことを考えると、表立った活動こそしていなかったけれど、実は精力的に動いていた、と。ベスト・アルバム(2018年リリースの『Yellow Studs THE BEST』)のタイミングでお話を聞いたとき(※2019年1月号掲載)、"15周年をきっかけに初心に戻って、音楽を楽しもう。やる気に満ちていた頃の初期衝動を取り戻してやっていこう"とおっしゃっていましたが、今回のアルバムがまさにそういう作品で。
良平:どっちかというと、そっち系じゃないですかね。
-アルバムを作るにあたっては、どんな作品にしたいと考えていたんですか?
植田:良平は考えがあったんでしょ?
良平:アルバムの全体像を考えていたわけではないんですけど、個人的に後悔したくないという気持ちがでかかったですね。やれることを全部やる。毎回、同じことを言っている気がするんですけど、今回もそうでしたね(笑)。ギターがうるせぇなってなってもいいから、めちゃくちゃやってやろうと思いました。ちょっと自分勝手だとは思いましたけど。何かありますか?
高野:僕的にはやっぱりギター、ベース、歌。それが全部ちゃんとリンクしていくような――このフレーズだから、こう叩く。ドラムがこういったからベースはこういく。ギターとベースがこう弾いているから歌はこうなるみたいなね。互いがお互いを意識しあって、リンクしていくような曲作りができればいいなと思いながら、ドラムのフレーズをいろいろ考えました。ドラムって最初に録るじゃないですか。そこにみんながちゃんと応えてくれたので嬉しかったですね。"あぁ、僕のドラムに対して、こんなフレーズ弾いてくれたんだ。あとここに歌が乗ったら絶対かっこ良くなる"。そういう手応えはものすごくありました。
-18年に加入した高野さんは、アルバムのレコーディングは今回が初めてですよね?
高野:そうです。だから、過去の作品から辿っていきました。"良平君はこういうフレーズが得意で、植田君はこういうフレーズが得意なんだ。太一君が歌いたいフレーズはこういう感じで、楽器隊に弾いてほしいのはこういうフレーズなんだ"ってとにかく情報をたくさん集めて。ただ、それだけでは楽器単体で響いているだけなので、それとそれをどうリンクさせようかってところを、加入してからずっと考えてたんです。
良平:鬼マジメなんですよ。レコーディングに向けて、自らドラムの譜面を作ってくる、今までYellow Studsにはいなかったタイプというか、植田さんもマジメなんですけど、それを超えるというか。いや、マジメとはちょっと違うんですよね。ストイックって言ったらいいのかな。
高野:1回譜面に起こしてから、もう1回ギターのフレーズを聴き直して、このフィルじゃダメだ、このキックじゃベースと合わないみたいなことを何回も何回も練り直すんですけど、そうやっている間になんとなく響きあっていくのがものすごく気持ち良かったですね。入ってから3年経ってようやく共鳴しあえてきたという感覚があります。
-高野さんが加わって、バンドの中の空気も変わったんじゃないですか?
高野:言いたいことが言えなくなった(笑)?
植田:いや、言ってると思いますよ(笑)。でも、高野さんにおんぶにだっこじゃないですけど、わりと任せて自分は好き勝手やれるというか、今回僕は初めてエゴを出してやろうと思って、弾きたいことを全部弾こうとしたんです。高野さんがなんとかしてくれるんじゃないかって思えたので(笑)。そういう気持ちで臨めるようになったのはありますね。おかげで今回はエゴを出せて良かったです。
高野:出してたねぇ。かっこ良かった(笑)。
植田:すみません(笑)。
-良平さんがさっきおっしゃっていたのは、そういうことですか?
良平:単純に配信の2曲(「汚れたピースサイン」、「直感のススメ」)でドラムが鬼のようにかっこ良かったので、もう任せたって感じでした。
-それは奥平(隆之/Gt)さんも太一さんも?
植田:全員同じ気持ちだったと思います。
-そのへんがアルバムに溢れる初期衝動に繋がってくるわけですね。
良平:曲とオケがかっこ良ければ、いい歌詞も浮かぶでしょうし、歌録りは最後だったんで、ぶっちゃけどんな歌詞を乗せてくるのか知らなかったし、歌録りに立ち会わないときもあったし。"こんな感じで歌を録りました"って太一から聴かせてもらったとき、初めて歌詞を聴いたなぁみたいな(笑)。そういうパターンがうちらはたまにあるんですけど、太一らしい歌詞が乗ってたし。それも含め、メンバー全員がやったるぞって思ってたから、ドンドンドーンと行ったんじゃないですか。
-15周年を機に初心に戻ろうというところがまずあったと思うんですけど、その"やったるぞ"って気持ちは、何をきっかけに芽生えたんですか?
高野:コロナ禍でライヴ活動ができなくなったことかな。
植田:それはありますね。
高野:それが起爆剤になっている気はします。
良平:いろいろフラストレーションがあったんですよ(笑)。
植田:ライヴはもうできないんじゃないかという不安もありましたし、そのなかでやれることが限られてきたからこそ、そこに集中できたってところはあると思います。
-良平さんの言葉で気づいたんですけど、歌詞は最後なんですね。
良平:そうです。太一も段取りがうまいわけではないので、歌詞が浮かんだら、たまにみんなに"どう?"って見せることもあるんですけど、今回はそれよりも"歌、録ったよ。送ったよ。こんな歌詞になったよ"と言ってくることが多かった気がします。
-"歌、録ったよ"っていうのは、本チャンの?
良平:そうです。僕らプリプロってやらないんで。
-じゃあ、太一さんが曲を作って持ってくるときは、歌詞がついていないんですね?
良平:サビのメロディだけ決まっているとか。それで今Aメロを考えているんだなとかを想像してます。そこからスタジオ練習を重ねて、メロディができて、歌詞も決まっていってというふうに徐々に徐々にできていくんです。
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