Japanese
ニノミヤユイ
Interviewer:宮﨑 大樹 Photo by 上溝恭香
-撮影に密着させていただきましたけど、撮影は朝から晩まで丸一日かけて行われました。ニノミヤさんは、ずっと座りっぱなしで腰もつらそうで。
(笑)最後のほうはダンサーさんも足が本当に大変ですし、カメラマンさんも本当に大変ですし、私は......座ってるだけなんですけど、ちょっと腰が痛いなと思ってました(笑)。長回しの映像を作ってもらったので、そのぶん大変なんですけど、最後のほうは"みんなで頑張ろう"、"ひとつの作品を作ろう"みたいになっていて。団結感を感じたというか、みなさんとひとつの作品を作れていることが嬉しかったですね。
-完成したミュージック・ビデオを観てどうでしたか?
雰囲気というか、画面の暗さとか色味とかそういうものがすごく好きで。細かいんですけど、字体とか、そういうところでの佐津川さんの感性というか、チョイスがすごく素敵だなと思いました。最後の、人を引っ張るところで反転してたりとか、時々文字がバーッて入ったりとか、そういうワンポイントワンポイントで演出を入れてくれるところがすごく印象的で。シンプルだけどカッコいい作りだなって感じましたね。
-カップリングの「re:flection」は、1曲の中で曲調がどんどん変わっていく、不思議な魅力と中毒性のある曲ですね。
「re:flection」の第一印象は難しいということで。作詞をさせていただいたんですけど、曲と歌詞で書きたいストーリーの世界観をどうマッチさせていくかとか、どう歌うかっていうのをたぶん今までで一番悩んだ曲です。最初は暗くて沈むような感じなんですけど、フル・コーラスで聴いてみると最後は盛り上がっていくので、感情表現を強く入れても曲に負けないっていうか、逆にもっと感情を強く出していかないと歌詞が負けちゃう曲だなって感じました。言葉の強さ、単語の持つ強さみたいなものはすごく気にしたというか、言葉が弱すぎると曲に負けちゃいますし、だからといって言葉のひとつひとつが強すぎると、詰め込みすぎた印象になるので、そのバランスを取るのが難しかったなと思いますね。時間がかかったぶん、ひとつの作品として完成したことがすごく嬉しいというか、結果的に伝えたいことを伝えられた作品になりました。1曲を作るのってこんなに大変なんだって、改めて身に染みた曲でしたね。
-作編曲のタナカ零さんとの制作はどうでした?

タナカさんは、歌詞と一緒に曲を作るっていう方だったんです。タナカさんが書いた仮歌詞もワンコーラスだけあって、それが仮歌に入った状態でいただいてたんですけど、1回聴くとその歌詞以外の言葉が思い浮かばなくなってしまって。しばらくはタナカさんの歌詞にとらわれていて、全然書けなかったんです。タナカさんの歌詞を参考にしつつ、自分のニュアンスで書くみたいなこともやらせてもらったんですけど、それよりは私らしさというか、私が考えてることをもっと出したほうがいいというスタッフさんのアドバイスもあったので、全部書き直してみようとなって。でも、難しかったというか、それこそストーリーを作ってからじゃないと書けなかったなぁと思います。
-『愛とか感情』では自分の中の感情をストレートに、赤裸々に削り出す、みたいな歌詞が多かったじゃないですか。「re:flection」は詩的になっているというか、ニノミヤさんの歌詞に新しい引き出しが増えて、世界が広がったなぁと。
今までは感情をストレートに表現していく書き方をしていたんですけど、「re:flection」でそれをやってしまうと、あまりにも当てはまらなかったりとか、ストーリーが繋がらなくなってしまったりしたので、これはダメだと思って。この曲はAメロで表現したいこと、Bメロで表現したいこと、サビで表現したいこと......みたいな、そういう一連のストーリー、歌詞で表現したいことを文章化して、そのルートをもとに書いていった感じです。なので、ストーリー性を大事にしながら書きました。そういう書き方は自分の中では新しいですね。
-"re:flection"というタイトルは『愛とか感情』に収録された「乱反射↘↑↗」とも通じますし、歌詞の中で"影"、"夕陽"、"夏日"、"夜"など"光"や"影"に関わる言葉も散りばめられています。こういう言葉が持つ意味は、ニノミヤさんの中での大きなテーマだったりするのでしょうか?
光とか影とか、日常にあるけどパっと映るものって、記憶に残りやすくて。たしかに、言われてみれば歌詞のストックにもよく入ってるテーマかもしれないです。
-ニノミヤさんの中で光と影はどういうものなんでしょうね。
どうなんでしょうね。私自身はすごく影の部分が多いんですけど、光を求めてる自分もいて、みたいな。そういう相反する感情みたいなものが自分の中で生まれやすくて。現実的なことで言えば"目立ちたくない、だけどもっと活躍したい"とか、そういう変な矛盾が生まれることが多いんです。そういうことが多いからこそ、光と影とか、そういうものに例えやすかったりするのかなって思いますね。
-この曲、おそらくニノミヤさん史上、最高難易度の歌じゃないですか?
変拍子が多かったり、オクターヴが飛んでたり、ヘ音記号とト音記号が交ざってたり、初めて見たヴォーカルの楽譜だったので"大丈夫かな?"って最初は思っちゃって(笑)。でも、スタッフさんが"大丈夫、歌えるよ"と言ってくださったので、もう頑張るしかないなと。レコーディングでは若干泣きそうになりながらやっていました。最初のAメロはすごく静かなので、ヴォーカルの力でどうにかしなきゃいけなくて、もう......泣きましたね(笑)。
-苦労したんだろうなって思ってたんですけど、やっぱり苦労してたんですね(笑)。
本当に一番の苦労作かもしれないです(笑)。
-でも、こういう曲をライヴでバシッと決めたらカッコいいでしょうね。現在発表されているライヴ活動などは今のところありませんが、最後に今後の活動の展望や想いなどを聞かせてください。
デビュー・アルバムと1stシングルをリリースして、ニノミヤユイの自己紹介的なものはできたかなっていう気はしていて。基本的に何を言いたいかは表現できたと思っているので、これからはニノミヤユイの世界観がありつつの、いろんなジャンルとか、いろんな見せ方を見つけていきたいです。"新しいけどやっぱりニノミヤユイだね"って言われるような音楽とか、世界観を作っていきたいですね。それと、いろんなところで言わせてもらっているんですけど、"真面目だね"って言われがちなので、不良になりたいと思います(笑)。
-(笑)ニノミヤさんがなりたい不良ってどんなイメージですか?
バンドマン感を出したくて。不良ってわけではないんですけど、今の私生活で私服とかファッションとかでなんとなくイメージしてるものが、"バンドマンの彼女"なんですよ(笑)。"バンドマンの彼女感"を前面に出していこうっていうのがあるので、もしかしたら次お会いするときは見た目的に印象がガラッと変わっているかもしれないです(笑)。
FEATURE
Skream!では、ニノミヤユイの「つらぬいて憂鬱」ミュージック・ビデオ撮影密着レポートも公開中。
ニノミヤユイ「つらぬいて憂鬱」MV撮影密着レポート | Skream! 特集
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