Japanese
カノエラナ
2020年06月号掲載
Interviewer:吉羽 さおり
-そのくらい身に染みついている曲なんですね。そして、カノエさんの地元佐賀県が舞台となったアニメ"ゾンビランドサガ"のオープニング・テーマである「徒花ネクロマンシー」は、ジャジーなムードのアレンジになりました。
これは私が好きな感じにしてくださいってアレンジャーの浅野さんに伝えたので。「ダンストゥダンス」(1stシングル表題曲)に近い感じが理想的だなって思いました。この曲は原曲がアイドルの曲なので、何人もの人が歌う設定になっているんです。ひとりで歌うのは口が忙しくてなかなか難しいのと、あとは普段は言ったことがないような難しい言葉がすごく多く出てくるので、半端なくトレーニングをしましたね。言葉がちゃんと聞こえるように、言葉として飛んでいくようにっていうのを意識した曲でした。
-アニソンということで言葉や発語をよりはっきりとさせるのは大事という感じですか。
普通の曲なら曲の流れがわかるというか、私の曲もそうですけど、ストーリー性みたいなものがちゃんとあるんですけど。アニソンって結構そこが飛び飛びだったり、アニメありきで作られている曲だったりもすごく多いので、言葉としてちゃんと聞こえるように伝えたほうがいいのかなとは思いました。
-そして"けいおん!!"のエンディング・テーマ「NO,Thank You!」は、もともとはロック・チューンですが、スカにアレンジされました。
これは浅野さんがこんな感じにしたいなっていうのを言ってくださって。その場の話し合いでアレンジが決まっていったんです。
-"けいおん!!"はテレビ・アニメとしてももちろん映画にもなって、キャラクター・ソングがヒットしたり、実際に楽器を手にとって音楽を始める子も増えたりという大きな作品になっていましたが、ご自分が音楽を始めて音楽をやっていくうえでも影響があった作品ですか?
バンドっていいなっていうのはずっと思ってました。私の中学校は軽音部がなかったんです。だから、放課後ティータイム("けいおん!!"劇中バンド)のメンバーは憧れでした。みんなでわちゃわちゃやってていいなぁって。バンドっていうよりも、ほぼほぼお菓子食べてるだけだなって思いながら観てましたけど(笑)。
-そこで自分も仲間を集めてバンド組もうかなっていうのはないんですか。
いや、もうそれは全然ですね。誰かと一緒に何かをやるのが怖ぇと思って、ずっとひとりです。そこは今と変わってないんですよね。例えば、誰かと意見が合わなかったら絶対に衝突するし、かと言って合わせるのも面倒くさいし、理由としてはとにかく面倒くさいが一番なんですよ(笑)。
-そういうことだと、永遠の憧れみたいな感じですね。
本当にそうですね。見るたびにいいなって。"けいおん!!"はバンドやっておけば良かったのかなとか、今となってはいい思い出になるのかなとか思いながら毎回観てますね。青春時代にああいうものがあれば少しは成長できたのかなとか(笑)。
-でも、一緒にアニソンを歌うようなアニメ好きな子もいるわけで、周りでも観ていた子は多かったんですよね。
多かったですね。音楽に興味がある子はみんな観てました。
-そうなると自然発生的に"バンドやる?"ってなりそうですけど。
そうなんですけど、私の音楽が好きな友達はなんかみんな個人活動みたいな感じでした(笑)。
-"けいおん!!"を観ていた子がバンドでなく、こうしてソロでデビューしていくっていうのは面白いですね。
不思議な感じですよね。やっぱりみんな"キャラクター誰が好き?"とかになっていくんですよね。私は主人公の唯ちゃんという子が好きで、唯ちゃんが持ってるギターかわいいなってずっと思ってました。楽器屋さん置いてあった唯ちゃんモデルのエレキ・ギターをいいな、いいなって思いながら見ていたんですけど、私はアコギを選択したので、買えなかったです。
-また、先ほど話題にも出た"るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-"の主題歌が川本真琴さんの「1/2」。
この曲は父とカラオケに行ったときに褒めてくれた曲なんですよ。"声に合っとるね"って言われて、そうなんだって調子に乗って歌っていた曲でした。
-アレンジはラテン調でトロピカルな雰囲気になりました。
"サマー・バージョン"という感じですね。この曲は原曲寄りのアレンジにしてほしいなというのがあって、浅野さんには"「ハッピー・ジャムジャム」と近い感じにしてください"という感じで、オーダーをしました。アルバムの並び的にもそうなんですけど、「ハッピー・ジャムジャム」っぽい曲が他になかったので、この曲はそっちに近づけられるかなと明るい感じにしてもらいましたね。自然に揺れてるみたいなノリの曲になりました。
-"銀魂"主題歌の「Pray」も原曲にわりと倣ったアレンジですね。
原曲に忠実に。和のテイストを入れていただいてという感じでしたね。"銀魂"は父が好きで観ていて。小学5、6年生くらいからは自分でもネットとかをやるようになって、そこからいろんなアニメーションに手を出すようになったんですけど、その最初のきっかけが"銀魂"だったんです。
-小さい頃からアニメにも音楽にも触れていて、そういうなかで自分なりの主題歌を作ってみたり、演奏をつけたりしたことなんてありますか?
あります。世の中には出していないんですけど、映像に合わせながら作った曲も結構ありますね。曲を作り始めた頃だから、中学3年生くらいからやってました。曲を作るとき、私は必ず頭の中でアニメーションが動くので、影響はすごく受けています。
-今回はこうしてアニソンへの愛情をたっぷり示したわけですから、次は自分で主題歌をやる番ですよね。
ずっと言ってるんですけどね(笑)。"やらせろ!"くらいな感じですけど。自信は誰よりもあると思います。
-ここでプレゼンしておきますか。
私は真面目なものからそうじゃないものまでいろんな方向に飛べるので、強みです! よろしくお願いします! 本当にアニメのオープニング、エンディング、挿入歌に選ばれるのは小さい頃からの夢なんですけど、まだそれが叶っていないので、叶えたいですね。
初めて聴いてくださる方が、今、一番カノエを知る機会なのかもしれない
-こうしてリリースを控えたなか、新型コロナウイルスの影響もあって、例えば、今日の取材はオンラインでのインタビューとなったり、またライヴにしても思うような活動ができない日々も続いていたりしますが、曲作りなどは続けている感じですか?
最近は家にこもっているので、アニメを観たり、ゲームをしたり、自分の時間ができるようになっているんで、わりと作っている曲たちは明るいものが多いかもしれないです。今までとは逆かもしれないですね......そういうモードに入ってますね。もともと外があまり得意じゃないので、お家がハッピーだからこそ、ハッピーな曲を書いてるのかもしれないです(笑)。
-家を満喫してますね(笑)。
はい、家充最高っていう。早くライヴでも聴いてもらえるような環境を取り戻したいですけど、SNSではより活発に弾き語りとかを上げているので。それこそカバー曲だったり、アニソンだったり、ゲームの曲なんかもやっていますし、みんながお家にいても楽しめる何かを提供できればなと思っています。
-いつもとは違ったリアクションはありますか?
コメントが多いですね。"元気出ました"とか、"カノエはこんな選曲するの?"とか、"こんな曲を聴いてきたんだ"という反応も結構多いかもしれないです。
-普段のカノエさんの曲を聴いて引っかかってくれた人が、今回のカバー・アルバムでアニメともリンクしている人なんだなって知ることで、また新たな窓口や面白さが増えそうです。今はアーティスト、カノエラナを作り上げてきたDNAを積極的に出していこうというモードでもあるんですか?
初めて聴いてくださる方が、今、一番カノエを知る機会なのかもしれないですね。あとは、そのほうがわかりやすいかなって思うんです。シンガー・ソングライターとして、どういう音楽や作品に影響を受けてきたのかっていうのをわかっていたほうが、この先カノエはこういう曲を作るのかな? とか、道しるべになっていくんじゃないかなって思うので、そういうのは積極的に出していきたいなと考えているんですよ。まだまだいろいろあるので、これからも小出しにしていこうかなと(笑)。
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