Japanese
The Winking Owl
2019年06月号掲載
Member:Luiza(Vo) Yoma(Gt) Ranmalu(Ba) KenT(Dr)
Interviewer:石角 友香
シングル『Try』で顕在化したポップネスを始め、音楽的なレンジの広さを実感させる、フル・アルバムとしては約3年ぶりとなる新作『Thanksラブレター』をリリースするThe Winking Owl。Luizaの歌声がその幅を束ね、ジャンルに拘泥しないバンドのポテンシャルが頼もしい仕上がりだ。加えて3月には、もともとメンバーだったベースのRanmaluが復帰。息の合った4人体制での今後のライヴやフェス出演にも期待が募るばかりだ。日本のミュージック・シーンでオンリー・ワンの魅力を放つ準備は万端。そんな4人に、今の楽曲作りに向かうスタンスの変化を軸に話を訊いた。
-まず、Ranmaluさんはどういう状況が整って復帰したんですか?
Ranmalu:2年半前にバンドを脱退してからは音楽と離れて、普通にサラリーマンとして営業とかやってたんですけど、たまにYomaさんと高崎で会ったりしてて。そのときにちょいちょい"またやってみるか?"って言ってくれてて、ただ自分もすぐには答えが出なかったんですけど、そう言ってくれるんだったらまたやってみるかって気持ちになって、戻ってきて今に至るって感じです。バンドから離れてみて"あぁ、ああいう場所って幸せだったんだな"って思うこともやっぱりあったんで。
-また4人が揃ったことによる今のThe Winking Owlはいかがですか? やっぱり心強い?
Yoma:やっぱりRanmaluが一番合うのかな、みたいな。この4人の中のバランスというか、Ranmaluがいて4人でやるっていうのはすごくしっくりくるなって思います。
-前回のシングル『Try』(2018年リリース)から新たなバンド像が見えてきた印象なんですけど、The Winking Owlは曲もいいし演奏も上手いし、キャリアの中でわりと大きなトピックもあるんだけど、控えめな印象があったんですよ。
Luiza:あぁ、それは言われたりしますね。
-今回のアルバムに向けて、どんなバンドになっていきたいのか、かなり明解になったんでしょうか?
Luiza:まだ整ってはいないんですけど、そういう話し合いをする機会は設けるようにはしてますね。各々まだ模索中だったり、殻を破りつつある人もいたり、まだ発展途上なのかなとは思います。
-このアルバムに向けてどういうことを話しました?
Yoma:"こんなコンセプトのアルバムにしよう"っていう話はしなかったですね。作りながらみんなで曲を聴いて、"じゃあもっとこういうのもあったらいいんじゃない?"っていうふうに作っていった感じです。でも前作とは違う作風にはなったと思うんですけど。
-『Try』のインタビュー(※Skream!2018年11月号掲載)を拝見したら、結構前からあった曲だそうで。
Yoma:そうですね。数年前に作りかけてた曲を形にして収録しました。
-いわばポップな方向に振り切れた曲で。
Yoma:はい。なので、作った当時は、"まぁいい曲ではあるけれど、ちょっとまだ早いかな"と。
-その"まだ早い"っていうのは?
Yoma:インディーズのときとかは、もうちょっと激しめの曲が多くて。わりと女性ヴォーカルのエモ/ポスト・ハードコアみたいに言われたりもしたし、そのイメージはあったので、もちろん自分たちの中にポップなものはあったんですけど、やっぱりいきなりそこへ行くのはまだ早いかなと。
-ポップさも包摂したロック・バンドでやっていこうという意志が、Yomaさんの中にもともとあったということですか?
Yoma:前から、のちのちはポップな――もちろんポップなだけではないんですけど、そういう曲もできるバンドになっていきたいっていう思いはあって。そういう意味で、メジャーに行くタイミングでいきなりガラッと変えてしまうのは、自分たちが今までやってきたものと変わってしまうんじゃないかな? っていう不安もあって。もちろん、前回のフル・アルバム(2016年リリースの『BLOOMING』)でもポップでキャッチーっていうのは意識してたんですけど、サウンド的にはもうちょっとロックなものにしていた部分はあったんです。その後、ミニ・アルバム(2017年リリースの『Into Another World』)を出して、今回2ndフル・アルバムってことで、もっと幅広くやっていけるバンドなんだっていうことを見せたいなっていう気持ちになってきて。もうやってもいいでしょ、と思ったんです。
-なるほど。日本ではバンドはスタイルとして定番ですが、世界的にバンドの手法も変わってきていますね。
Yoma:かなり変わってきてますよね。今海外ではロック・バンドって減ってるというか、ロック・バンドでもロックをしてないバンドっていっぱいいて。そういう時代なんで仕方ないとは思うんです。僕は洋楽がすごく好きなので、そういうのはいろいろ聴いてはいて、影響も受けますけど、日本で活動していくうえでそれを真似するってわけではないので、影響受けたり吸収したりしつつ、自分たちらしさを出せたらいいなと思って今回の曲作りをしましたね。
-Luizaさんの歌詞が前面に出てきて、正直に飾らずに書いている感じがします。
Luiza:『Try』のあたりから、自分でもだんだん素直さを出していっているのかなとは思いましたね。今までは自分の中で完結してたので。そういうポリシーのアーティストさんっていると思うんですけど、やっぱり幅広くいろんな人に伝えなきゃいけないと思ったときに、もっと相手が受け取ってわかりやすいような言い回しとか内容にしていった方が自分の幅も広がっていくのかなと思って、今回は結構挑戦してみましたね。
-同じ葛藤にしても"どう思う?"っていう提示がある感じがします。
Luiza:そうですね。『BLOOMING』のときは自分の中で抱え込むのがほとんどだったと思うんですけど、歳を重ねるにつれて、マイナス思考だったのが、180度人間が変わったんじゃないか? ......って自分で言うのもなんなんですけど(笑)、すごくプラス思考に変わってきて、物事の受け取り方も今までとまったく違う感じになってきたんです。たまには落ち込んだりもしますけど。『BLOOMING』の頃は若かったんですよね。挫折をテーマにしていて、挫折したんだけど自分の可能性は広がっていくっていう内容で。ただ、当時の自分には壁しか見えなかったんです。今はその壁を2、3歩下がってよく見たら"隙間がある! 越えられるかも?"ってなって、もっとよく見ると"あ、階段だった!"っていう感覚というか、乗り越えたらとりあえず一件落着するけど、また次の壁があって、それを繰り返していくだけなんだなって思ったんです。ステップを覚えちゃえば、クリアできるんだなっていうことがわかって。そういう意味では清々しく、それを全面的に出せていけたかなと思っています。
-でも、180度変われたってすごいことですね。
Luiza:そうですね。自分でもびっくりです(笑)。まぁ、今でも弱音を吐くことはありますけど、当時は弱音しか吐かなかったので。
-だけど、突然変わる感じでもないと思うし。何かきっかけはありましたか?
Luiza:4人で活動はしてるんですけど、ひとりになったとき、果たして自分は活動できるのか? って考えたときに"何もできない"って思ったんですよ。歌詞は書いて歌えるけど、曲はたまに作ってもYomaさんみたいにそんなに完璧に作れるわけじゃないし。KenT君みたいに社交的にいろんな繋がりを作れるわけでもないし、Ranmalu君は場を和ませる能力があって、それらが集まってひとつのバンドになるわけじゃないですか。でもひとりでもそうなれたらいいなって、ちょっと思った時期がありまして。言い方悪いですけど、"頼っちゃってるな、自分"というか、自分のことは自分で責任が取れるアーティストになったらかっこいいだろうなと。そのへんを考えてから、歌詞や、ひとつひとつのライヴへの意識は昔と比べてだいぶいい方向に変わってきてるのかなと思いますね。
-なんたってアルバム・タイトルが"Thanksラブレター"だし、1曲目がタイトル・チューンで、これは待ってくれていた人に対してなのかな? と思ったんですが、いかがですか?
Luiza:"恋文"みたいな好きな人に対して贈るワードだと思うんですけど、異性に対してだけじゃなく、いつも一緒にいる友達とかお世話になっている方々とか、育ててきてくれた親とか、CDを受け取った人に対する愛を"ありがとう"っていう姿勢で贈る作品にしたかったんです。「Thanksラブレター」って曲はアルバム作る前にできてたので、"アルバムどうしようか?"ってなったときに、"ちょうどいいじゃん!"と思ってそれをアルバム・タイトルにしました。
-表面的なものじゃなくて、いろんな人が聴いたときに伝わりやすさがあるなと思います。
Yoma:そこは意識してる部分ではあるので、曲作りからアレンジから、楽曲の良さをよりストレートに伝えられるように、というところは意識しましたね。
-また、「NEW」はBSテレ東のドラマ"歌舞伎町弁護人 凛花"の主題歌になってますね。追っ掛け再生で"歌舞伎町弁護人 凛花"を見たんですけど、「NEW」は書き下ろしではないんですか?
Yoma:ではないです。
-すでにある曲が起用されたんですね。エンディングに自分たちの曲が流れているのはいかがでしたか。
Yoma:すごくハマってるなと単純に思いましたけどね(笑)。ドラマのプロデューサーさんも、楽曲がドラマの内容や主人公の凛花さんとすごくリンクする部分があると言ってくれてて。それは自分でも強く感じられたんで、良かったなと思います。
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