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INTERVIEW

Japanese

Gacharic Spin

2019年03月号掲載

Gacharic Spin

Member:F チョッパー KOGA(Ba) はな(Vo/Gt) TOMO-ZO(Gt) オレオレオナ(Vo/Key) アンジェリーナ1/3(MC)

Interviewer:荒金 良介

今年結成10周年に突入するGacharic Spinが、自らの歴史をまとめたベスト・アルバム『ガチャっ10BEST』をリリースする。今回は入門編、中級編、上級編と3タイプ用意されており、メジャー時代の楽曲、インディーズ時代の楽曲、さらにライヴ音源やBlu-ray化された映像まで収録! これを聴けばバンドの怒濤の歩みを追体験できるお得な内容になっている。しかも、今作を出すタイミングで新メンバー アンジェリーナ1/3、yuriが加入という驚きのトピックもあり、常に変化を進化に変えていく彼女たちの生き様が今作にも刻まれている。yuri加入前のメンバー5人に話を訊いた。

-今作は結成10周年ベストになりますが、この10年を振り返っていかがですか?

KOGA:ピンチを乗り越えたら、またピンチみたいな。その繰り返しでしたね。今思うと、バンドってそういうものなのかなって。それでも内容は濃すぎるんですけどね(笑)。ひとつひとつのピンチをどう乗り越えるのか、それはバンドによって違うし、Gacharic Spinはピンチを進化に繋げたバンドかなと思います。

-その言葉はものすごく説得力があります。

KOGA:でも、はなとバンドを立ち上げたときはこうなるとは思ってなかったですからね。バンドも人生も計画どおりにいかないなって。ピンチをどう楽しむのか、それが大事ですね。だけど、ピンチのときに"イェー!"とはならないし。

オレオ:でもだんだんそうなってない(笑)? 危機を乗り越える力はみんなついてきたと思う。私はあとから加入したけど、前のヴォーカルが抜けたときにそれでもツアーを回ると判断したときは、この人たちは頭がおかしいのかなって(笑)。でもそのときも乗り越えたから、改めて最強の女たちだなと思いましたね。

KOGA:センター・ヴォーカルがいなくなったのに、楽器チームだけでフランス・ツアーに行くという。普通は行かないだろうね(笑)。

はな:行かないで活休するよね。

KOGA:うん。でもそれで見えてきたものもあるし、挑戦することは大事だなと。

-何がなんでもバンドを止めたくないという気持ちが強い?

KOGA:それは強かったと思う。

はな:最初にヴォーカルが抜けたときも、落ち込むよりも、ツアーをどう回るかを考えようって。あまりマイナスな気分にはならなくて。それでサポート・ヴォーカルの案が出たんです。

TOMO-ZO:毎回終わらせるという気持ちはないよね。

オレオ:最近"ガチャ(Gacharic Spin)はしぶとい!"と言われることもあって、それは褒め言葉だと思ってます。

KOGA:楽器チームはしぶとくいるけど(笑)、去年はまいが卒業して、パフォーマーが今いないんですよ。アンジェリーナは入ったけど、MCですからね。メンバーまた替わるの? と言われるけど、会社だってそうだろうし、そりゃ変わるでしょって。メンバー・チェンジがあったときにバンドを続けるのか、続けないのか、そこで私たちは続ける判断をして、今年で10年を迎えましたからね。普通の会社だって、10年やっていれば、辞める人もいれば続ける人もいるでしょ。

オレオ:考え方が会社の経営者みたいになってる(笑)。

KOGA:はははは(笑)。私たちはガチャをやり続けたいと思っているし。今回は次の進化という意味でアンジェリーナが入ったから。

オレオ:自己紹介したら?

アンジェリーナ:......アンジェリーナ1/3です。

はな:あれ、なんか元気なくない?

アンジェリーナ:緊張しちゃって......初取材なので(笑)。

-今回アンジェリーナさんが加入に至るまでもいろいろあったみたいですね。

KOGA:実は今回センター・ヴォーカルを入れようという話になり、当初はふたり入れる予定だったんですよ。で、オーディションをやったり、いろんなイベントを観に行ったりして。そのときにあるイベントで彼女(アンジェリーナ)を見掛けて、理由はわからないけど、なんか気になっちゃって。それで声を掛けて、オーディションを受けてみない? と誘いました。アンジェリーナともうひとりセンター・ヴォーカルの子が入る予定だったけど、発表5日前に"辞退します!"という連絡が来て......この5人になりました。

一同:ははははは(笑)。

はな:ちょっと説明を端折ったね、間違いじゃないけど(笑)。

-アンジェリーナさんをイベントで観たときはどうでした?

KOGA:声を掛けたら、オーディションを受ける前から"自分は絶対ガチャのメンバーになるので、これからよろしくお願いします!"って言うんですよ。

-めちゃくちゃ熱いですね!

アンジェリーナ:"入りたい"という曖昧な言い方が嫌で。KOGAさんが声を掛けてくれたなら、頑張るのは大前提で、"絶対にここに入る!"と言った方がいいなと思ったんです。

オレオ:なんでも"これできる?"と聞いたら、"できる!"と答えるんですよ。たとえできなくても。

アンジェリーナ:はははは(笑)。

オレオ:その努力ができる子だからいいなと思ったんです。

-アンジェリーナさんは以前からガチャのことを知ってたんですか?

アンジェリーナ:はい。何度かライヴを観に行って、初めてライヴを観たときにすごいバンドだなと思ってました。客席にいる人もガチャのメンバーぐらい勢いがあったし、そこで"私もガチャのメンバーだ!"って。客席にいたけど、対バンしているような気持ちになったんです。

KOGA:すでに対バンしてたんだ(笑)!

-ガチャの中でのアンジェリーナさんの立ち位置というと?

KOGA:マイク・パフォーマーです。歌うし、煽るし、なんでも屋みたいな。ただ、ライヴをやってみないと私たちもわからない部分があるんですよね。

-ガチャのように演奏するメンバーがいて、それ以外のプラス・アルファの要素をどんどん加えるバンドも珍しいですよね? その都度バンドの魅せ方が変わるわけじゃないですか。

KOGA:不安がないと言ったら嘘になるけど、やるしかないなって。あくまでも進化の途中で、これから進化させなきゃいけないから。

オレオ:その都度ワクワクさせてくれる人に出会えてますからね。ダンサーを入れたときもそうだし、アンジェリーナともいいタイミングで出会えたから。さっきこの5人でリハに入ったけど、すごく楽しかったんですよね。

TOMO-ZO:変化し続けることがGacharic Spinスタイルですからね。

はな:もうバンド名を"変化"に変える?

オレオ:"変化進化"とかにする?

アンジェリーナ:芸人の名前みたい(笑)。

一同:ははははは(笑)。