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INTERVIEW

Overseas

Jon Spencer

2018年11月号掲載

Jon Spencer

THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION

Official Site

メンバー:山口 智男

THE JON SPENCER BLUES EXPLOSIONのフロントマン、Jon Spencerが『Spencer Sings The Hits』と題したソロ・アルバムを完成させた。振り返ってみれば、30余年のキャリアの中で、THE JON SPENCER BLUES EXPLOSIONをはじめ、数々のバンドやプロジェクトに参加しながら、Jonがソロ名義でアルバムをリリースするのはこれが初めてのこと。なぜ、このタイミングでソロ・アルバムをリリースすることになったのか? ニューヨークにいるJonに電話で訊いてみた。『Spencer Sings The Hits』は、Jonのルーツをひもとくご機嫌なガレージ・ロックンロール・アルバムだ。

-聴きながらダンスしたら最高だと思えるアルバムが完成しましたね! まずはソロ・アルバムを完成させ、リリースを控えた現在の心境から教えてください。

まず、アルバムに嬉しい言葉をありがとう。今は、気分がいいね。このアルバムはとても気に入っているし、とても誇りにも思っている。ただ、もう2~3ヶ月前に出せれば良かったね。完成してからもうだいぶ経つから、リリースまで待たないといけないってのがちょっと不満だったんだ(笑)。でもアルバムの出来映えについてはとてもハッピーだ。この夏はアメリカでいくつかコンサートをやったし、10月にはヨーロッパに行ってツアーをする(※取材日は9月末)。これからアルバムがどのように育っていくのか楽しみだよ。

-それにしても、なぜソロ・アルバムをリリースしようと思ったんでしょうか? 逆に、これまでもソロ・アルバムをリリースすることはできたと思うのですが、なぜこのタイミングでのリリースなのですか?

正直言って、これはバンド名を使って出したかったアルバムだったんだ。でも俺にはバンドがなかった。BLUES EXPLOSION(THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION)は活動が止まってしまった感じだし、HEAVY TRASHも。妻のCristina(Cristina Martinez/Vo)と一緒にやっているBOSS HOGはあるけど、そっちでは2017年にアルバム『Brood X』を出したばかりだった。2016年にはEP『Brood Star』も出したしね。それに伴うツアーは少しやったけど、ツアーに割けられる時間が限られていたんだ。メンバーがみんな定職を持っているからね。他にやらないといけないことがあったんだ。BOSS HOGのことは大好きだけどフルタイムの仕事ではなかった。それで、俺にはバンドがなかったし、バンドで活動している状態が恋しかったけど、アルバムは自分だけで作ることにしたんだ。自分の名前を使った方が手っ取り早いと思ってね(笑)。そうすればリスナーにも何を期待すればいいのかわかってもらえるから。

-バンドを結成して......とやるよりも、自分の音楽を世に出すことを優先したということでしょうか?

そうだね。まずはアルバムを作ったんだ。これはBLUES EXPLOSIONとも違ったし、BOSS HOGともHEAVY TRASHとも違った。曲も俺ひとりで全部書いたしね。通常は他人と共同で曲を書くんだけど。

-"Spencer Sings The Hits"というタイトルを聞いて、往年のヒット曲のカバー集なのかと思ったら実は違ったという。嬉しい驚きでしたが、どんな理由や意味があってこのタイトルを付けたのでしょうか?

タイトルは俺の地元ニューヨークのライターから貰ったものなんだ。"Spencer Sings The Hits"というタイトルのアルバムを作るべきだって言われてね。彼の意図は、君が言うような内容のものを作れということだった。ポップ・ソングやヒット曲を集めて、他の人たちのいわゆる名曲を歌えと。いいアイディアだったけど、俺が気に入ったのはタイトルだけだった(笑)。カバー曲のアルバムを作る気はなかったからね。それで自分で曲を書いたんだ。自分だけのヒット曲集をね。

-彼のアイディアがどのように新曲コレクションに繋がっていったんでしょうか?

うーん......わからないなぁ。たぶん無理矢理こじつけたんじゃないかなぁ(笑)。アルバムには「I Got The Hits」という曲は入っているけどね。アルバム・タイトルを意識して作った曲ではあるんだ。まぁ、俺はアンダーグラウンド系のミュージシャンだし、パンク・ロック系だから、俺が作るようなタイプの音楽は別にポップ・ミュージックじゃないけどね。それでも俺は今までずっとロックンロールのヒストリーに興味を持ってきた。そしてある意味ショー・ビジネスにもね。