Japanese
CICADA × UKO
CICADA:城戸 あき子(Vo)
UKO
インタビュアー:吉羽 さおり
-特に、城戸さんは、紅一点のヴォーカルとしてCICADAのビジュアル的でメインに立つことも多いですし、よりバンドのアイコンとして存在している感覚も強いですよね? そういうことで意識の変化っていうのは、ありますか。
城戸:プレッシャーはすごくあります(笑)。メンバーからも、"1番目立つ存在であってほしいし、1番バンドを引っ張る存在であってほしい"と言われるんです。CICADAは私にとって初めてのバンドだし、メンバーの中で1番年下だし......って思ったりもするんですけど。でも、そう言うなら頑張るし、引っ張っていく。引っ張るから協力してくださいという気持ちですね(笑)。結構、最近は男前になってきてます(笑)。最初のころは、白いワンピースとか着て、"こんばんは、CICADAです(小声)......"という感じだったんだけど、今は"Everybody! put your hands up!!"とか言ってますからね(笑)。バンドは変わるものだなと。
UKO:はははは!
城戸:3年前のライヴ映像とか観ると、"こんばんは......"とか言ってて(笑)。今はガンガン攻めてるんですけど、それはラップの影響も大きいですかね。
-それまで歌っていた人が、いきなりラップするというのも、なかなか"はい、そうですか"と、簡単にできるものでもないですよね。
城戸:初めて言われたときは戸惑いました。"やったことないよ!?"って。ひたすら練習しました。ラップは歌というよりリズム的な役割をしていると思うので、リズム感が大事で。それがまたちょっと違いますよね、歌を歌うときとラップをするときとで。
-それでより、自分でもヒップホップも聴くようにもなったんですね。今は、どんなアーティストのものを聴いていますか。
城戸:最近は、JAZZ LIBERATORZっていうジャズ・ヒップホップですね。創介の影響で、ジャズもいいなと思っているんですよ。でも、ジャズってすごく難しいじゃないですか(笑)。それが、作業してるときに流して聴いていたら、すごく心地よくて。トラックがきれいなヒップホップは好きです。あと、この前indigo jam unitのライヴを観に行きましたね。indigoもジャズなんですけど、ラッパーのCOMMONの作品で、トラックだけindigoがやっている『re:common』(2009年リリースのカバー・アルバム)がすごくよくて。それきっかけで、以前からCOMMONは知っていましたけど、"COMMON最高!"ってなりました。
UKO:今、SEで使ってるよね?
城戸:そう、ライヴのSEで今使ってるのがCOMMONの「Be」(2007年リリースの6thアルバム表題曲)という曲で。すごくいいんだよ。
UKO:あとでもっと教えて(笑)。
-UKOさんは、最近よく聴いているものってありますか。
UKO:ずっと制作していたので、最近インプットが全然できてないんですよね(笑)。だから、"新作リリースしました"って、いただいた作品を聴いていることが多いですね。UQiYOさんとか。
城戸:あ、UQiYOさん、私も好きなんだ。
UKO:いいよね(笑)。あれはなんていうんだろう......自分が作るものとは全然違うんですけど、すごく身体に沁みるというか。
-今のような感じでふたりで"これ面白いんだよね"というやりとりは普段から?
城戸:あまりしないよね?
UKO:ベースのきむさんとはすごく話をするんですよ。きむさんが"木村プレイリスト"を作ってくれて。
城戸:あの人めっちゃ世話好きだから。うるさかったら言ってね(笑)。
UKO:おすすめしてくれる曲が結構ハマるんですよ。ディスコとか、ファンクが好きって言ってたので、いろいろ教えてもらってますね。
-こうして、新たな作品がリリースされるふたりですが、これからの展望、この先に見据えていることがあれば教えてください。
城戸:CICADAはまず、5月26日(木)に渋谷QUATTROでワンマン・ライヴがあるので。そこがまず目標ですね。でも、それが終わりではなくて、そこからまた新しいステップに行くための、ひとつの集大成となるライヴだと思っているので。そこを成功させて、次に進みたいなと思ってます。
UKO:私も勢いは大事にしたいと思っていますね。でも、ステップはひとつひとつちゃんと踏んでいきたいと思ってて。例えば、次はもっと大きな会場でとか、フェスに出たいという気持ちもあるし。今まで、同じライヴハウスでやっていたところから一歩踏み出して、次のステップへと進んでいきたいという目標はあります。
-UKOさんは、今はギターや鍵盤がいるバンド編成ですが、アルバムの曲では管楽器も曲に入っていますよね、これは大所帯のバンドでやったら相当気持ちいいのではと思うんです。
UKO:それも、自分の中では考えているんです。せっかく管楽器を使っていたサウンドでアルバムを作ったので、自分の企画ライヴなどでは、できたら大所帯のバンドでやりたいなということは、想像してはいます。
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