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INTERVIEW

Japanese

CICADA × UKO

 

CICADA × UKO

CICADA:城戸 あき子(Vo)
UKO
インタビュアー:吉羽 さおり

-そうだったんですか。

UKO:自分で打ち込んで音楽を作っていて――今では、全然できなくなっちゃっていますけど(笑)。でも、大学でそれだけ学んでおきながらも、"やっぱり生がいいな"って考えになっていくんですよね。生のバンドの良さがあるというか。だから極力サウンドは生でやりたいとずっと思いながらやっていたんです。

-ファンクやソウル、特に70~80年代のロックやポップスと混じりあっていった時代のサウンドの空気も感じますが、そういった時代の音楽も聴いていたんですか。

UKO:80年代の音楽は聴きましたね、好きです。それこそ、山下達郎さんや吉田美奈子さんがすごく好きで。自分で曲を作りながらも、こういう感じのサウンド感がいいなって音源を聴いたりしますね。ただその感じを、自分でデモに打ち込んだりができないので(笑)。バンド・メンバーに、"こういう感じにしたいの"って、音源を持って行って直接伝えてます、結構アナログな感じで(笑)。で "ここの、こういう感じのドラムにしたいんだ"とか、"カッティングはこういうフレーズにしたいんだ"とか。

城戸:若林も、UKOと同じタイプなんです。

UKO:そうなんだ!

城戸:若林が作ったメロディを創介がアレンジするとき、創介に、"この曲のこういう感じで......"とか、しかもすごく抽象的なんですよね、"こういうギラギラした感じ"とか(笑)。で、創介が"わかんねえ"って。よくふたりでケンカしてますね。

-(笑)そうやってとことんやっていくから、面白いものになってるんでしょうね。先ほどUKOさんが言っていた、80年代サウンド、山下達郎さんのようなニューミュージック的サウンドは、どういった面に惹かれているんですか。

UKO:以前は、ちょろっと聴いていたくらいだったんです。でも仲のいい、音楽バカな友達が、それこそ80年代音楽が大好きで。話をしていたときに、"もっと掘った方がいいよ"って80年代の音楽をいっぱい教えてくれたんです。それでいろいろ聴いていったら、"これは私、超好きだ"ってなって。そこから、自分でも掘っていきましたね。1番は、メロディに耳がいっちゃいますね。

-CICADAは、最初のトリップ・ホップから、ヒップホップやブラック・ミュージックも入ってきてCICADAサウンドを作り上げていますが、今バンド内で熱いものっていうと?

城戸:今は、創介はたぶんジャズなんですよ。私はヒップホップかな。結構ヒップホップはメンバーみんな好きですね。それで、若林だけ最新の音楽とか新しいものが好きなので。すっごいブチ上げな音楽聴いてたりするの。

UKO:へええ(笑)。

城戸:でも、みんな好きなものはバラバラですね。それで、"この曲いいよ"とかおすすめし合ったりはします。

-そういうことが、次の曲のアイディアへと繋がっていくことも?

城戸:あると思いますね。逆に、"この曲は、あき子ちゃんのライヴのステージングに参考になりそう"という意見も送られてきたりします。みんな勤勉なんですよ(笑)。真面目なんですよね。"もっと悪くならなきゃな"ってみんな言ってますけどね。

-もうちょっと音に不良感があった方がいいと?

城戸:そうです。そう話してる時点で真面目なんですけどね(笑)。

-それでは、4月13日の同日に、それぞれの新作がリリースされますが、もうお互いの作品は聴いているんですか?

城戸:私、まだもらってないんだよね?

UKO:私もまだ。1~2曲くらいは聴いたかな。お互いにちゃんと聴いてないんです。"ちゃんとできあがったら交換しよう"とは言っているんですけどね。

城戸:リリース日も同じなので、一緒にお店回りもしようと言ってるんです。