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INTERVIEW

Japanese

brainchild's

2016年03月号掲載

brainchild's

Member:菊地 英昭(Gt/Vo)

Interviewer:石角 友香

-今回の面々でいうと、鶴のみなさんはこれまでも共演してらっしゃいますが。

そうですね。最初は、鶴の神田(雄一朗/Ba)君と、沖縄であった彼らのライヴにの打ち上げで話して。"なんかやろうね"って話から始まって。まぁ、もともとbrainchild'sはバンドではないので、ツアーやレコーディングするときに、メンバーが全員揃いづらいということもあって。そういったことからもメンバーは増やしたいなと思ってたので、次のステージに向かうにはどうしたらいいかな?と考えたときに、神田君と話して面白いことできそうだなって感じたんです。もちろんすごく神田君のベースが大好きなのでそれを活かしつつ、鶴では見せてない彼の世界を見せられたらなって感じで、そこからスタートしてメンバーを探し始めた感じでした。

-そして各々のメンバーに別々であたっていった?

そうです。Jake stone garageの岩中英明(Dr)君は、マネージャーから"面白いドラマーがいる"っていうことを聞いてたのでライヴを観に行ってみたら、今までのbrainchild'sにない音楽性を出せる人だなと思って。Jake stone garageは攻撃的というかソリッドなバンドだったので、そういう武器があっていいなと思って。神田君のファンクで16のハネる音と対極にあるんだけど、それが融合したときにすごく面白いものができるんじゃないかなと思って。それで声をかけてもらったら、ふたつ返事で"やります"って言ってくれたんです。札幌のバンドなんだけど、上京してくるってタイミングもよかったし。で、ヴォーカルの渡會(将士)君についても、制作の人に"いいヴォーカリストいませんか?"って声をかけてたらちょうどFoZZtoneが活動休止するってことで、彼の資料をもらって。ライヴも観たことなかったんで、YouTubeで調べたりして。そしたらスケールの大きさっていうか、彼の存在感とかオーラが気に入ってしまったので、ここは頼みたいなと。それで、制作の人にお願いして声かけてもらったら、ちょうどアメリカにいたようで、ちょっと時差があったから、あれは3つ返事ぐらいだったかな(笑)。

-今回、渡會さんの参加が1番びっくりしたんですけど。

ああ、ちょっと別の感じなんですかね? でもTHE YELLOW MONKEY好きだって言ってたらしいし。

-FoZZtoneを休止してからも弾き語りとかいろいろやっていたし。

話によると、ソロではファンクやソウル系にシフトしていこうとしてた時期みたいで、どうかなと思ってたけどがっつり彼の良さを今回のアルバムでは出してくれて。そういえばTwitterで"俺のロックはまだ死んでなかった"って書いてたな(笑)。いちいちそういうとこで、そういう言葉を使う人なんだなと思って(笑)、それは良かったと思ってます。

-FoZZtoneはいつごろのどんな作品がいいと思われたんですか?

『Reach to Mars』(2013年リリースの5thアルバム)かな。あれを大好きになっちゃって、もうこの感じで歌ってもらいたいと思いましたし、あのアルバムってなんか......存在感がドーンとしてるじゃないですか? それで、渡會君が歌うことによってスケールがでかくなるんじゃないかと。あれに惚れてしまって決めたんですけど、ライヴ・テイクもDVDを観てすごくいいなと。惚れ込みましたね。

-ということは菊地さんの中ではメンバーを探してる段階では、こんなテーマでやろうというところまでは考えていたということですか?

曲はなんとなくあったんですけど、わりと今まで以上にバンドっぽくて、"大人ハード・ロック"みたいなのをやりたくて。で、ベタにそういう人を集めちゃうのは逆にどうかな?と思ってたんで。ベタな人がいるんでね(笑)、他のメンバーはもうちょっと違う方がいいかなと思って。そういう人間が集まって今回みたいな曲をやってみたかったんです。

-今までのbrainchild'sはハード・ロック基調でありながら、オルタナティヴだったりオーガニックなものもやってらして。でも今回は非常にギター・バンドじゃないですか(笑)。

はい(笑)。今までいろいろやってきて、でもこの感じはなかったかなと思って。もちろん、アコースティックをやったり、Mesa/Boogieのアンプをガンガンに歪ませて、ザクザクの音で曲を作ったり、そういうことはやってましたけど、なんかナチュラルにギターが暴れてて、古い言い方ですけど"ロックしてる"っていう楽曲は少なかったのかなと思って。じゃあそれだけをぎゅっと凝縮してみたいなと。まぁ、自分が今回はあんまり歌いたくない、ギターに徹したいって気持ちも大きくて。それでギターが遊べて、ヴォーカルもベースも個々が立っててっていう音楽がやりたいなと。