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INTERVIEW

Japanese

Goodbye holiday

2015年11月号掲載

Goodbye holiday

Member:児玉 一真(Vo/Gt) 大森 皓(Gt) 福山 匠(Ba) 山崎 晃平(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-いいハードルだと思いますよ。タイアップが決まったっていうことで、ずっと応援しているファンの方も、喜んでくれましたか?

児玉:"おめでとう"っていう言葉もたくさんあるんですけど......ね?

福山:遠くに行ってしまうようで寂しいっていう声もありますね。そう言ってくれるのは嬉しいんですけどね。

児玉:あとは"avexゴリ押しだな"とか(笑)。

山崎:事実を知ってる俺らからしたら、全然ゴリ押しでもなく、ぎりぎり決まった感じなのに(笑)。

児玉:そのあたりのギャップはありますよね。お客さんは、どんどん遠くに行ってしまうと感じていても、俺らはこれからもっともっとやっていかないとヤバいなと思っている。そこは埋めてきたいですよね。

-そういうことで活動だったり、ライヴへの姿勢で変化はありますか。

児玉:メジャー・デビューしてしまったんですが、いつ終わるかもわからないし。当たり前ですけど、毎回のライヴをきっちりやっていく責任感というか......危機感は増えたかもしれないです。

-先ほど"インプットする"という話が出ましたが、それぞれどんなものからの刺激が多いですか。

児玉:僕はとにかく、本をずっと読んでいますね。映画だと2~3時間とられてしまうし、どうしても環境が整わないと観れないじゃないですか。でも本だったら、どこでも持って行けるし、電車でも暇なときにパッと読めるし。文字の方が、いろいろ自分の中で生々しく想像できるというか。そっちの方が、自分には合っているなって感じますね。内容も、いろいろなんですよね。本をよく読むようになったきっかけは、デビューの少し前にディレクターの方から、"お前は1年間に100冊読め"って言われて(笑)。"とりあえず最初の100冊はおすすめの本をリストアップするから、そこから読んでみて"っていう。

-となると、自分の趣味に関わらずなんですよね。それはすごいな。

児玉:もともと小さいころから本を読むのは好きだったので、さらにハマって読んでいますね。

-山崎さんはライヴにも結構行っているとうかがっているのでライヴで刺激をもらってインスピレーションが芽生えるという感じですか。

山崎:そうですね。夜中にYouTubeを観ていたりとか。ドラムの教則ビデオみたいなのが多いですね。あとは、ライヴに行って刺激を受けて、あんなドラムがあるんだとか。この間moumoonのライヴに行ったんですけど、ドラムが有名な人で、年も近くて。近くにうまい人がいると、"なにくそ"って思うんですよね。それでまた刺激を受けてその日から夜はYouTubeを観て、次の日にスタジオで実践してという感じですね。バンドでスタジオに入るときも、自分の中でいろんなことをやってみようというのがあったり。今、そういう情熱が高まってる時期なんですよね。特に最近、僕は作詞/作曲よりも音楽で支えようというか、そこに熱を入れようって思います。Goodbye holidayは決して、特殊なことをやるバンドではないんですけど、聴きやすかったり、歌いやすかったりするドラムが叩ければなと思いますね。

-これからの作品でそういうドラムがちりばめられるかも。大森さんはどうですか。

大森:僕は、ジャンルに限らずいろんな音楽を聴いたりしていて。昔だったらちょっと苦手だなっていうものでも、聴いてみて得るものがあったら――何かを得ることだけが目的じゃないんですけどね。単純に、音楽を聴くのが好きで聴いていたりするんですけど。昔はバラードがあまり好きじゃなかったんですけど、最近はJ-POPのバラードも聴いてみたりしてますね。

-福山さんは以前もおっしゃってましたが、映画中心ですかね。

福山:半々くらいですかね。映画は日課になってて、ほぼ毎日のように観ているんですけど、音楽もYouTubeなどの出現でいろいろ聴きやすくなったので。ノイズとかダブとか、カントリーとか、これまであまり聴かなかったんですけど、そういう音楽も少しずつつまみながら聴いていたりしますね。

-ブログを拝見してると、結構アンダーグラウンドな映画も観ていますよね。映画音楽だったり、そういったアンダーグラウンドなものを好む感覚は、音楽にも通じるものがあるんですか?

福山:映画音楽的なものも、かっこいいなと思っていますね。映画音楽とはまたちょっと違いますけど、MASSIVE ATTACKとかPORTISHEAD、あとはJames Taylorをよく聴いていて。特にJames Taylorのバンドでベースを弾いていた、Leland Sklarという人がいて。松任谷由実さんのバックやTOTOで弾いていたりもしているんですけど、すごくかっこよくて。それもどこから入ったのかな? 映画だったかもしれないですね。

-そのみんなのバラバラな感じが、また曲に還元されていくと面白いものになりそうですよね。

山崎:クリエイターが多いんですよね(笑)。普通は、ヴォーカルだったりフロントマンがメインで作るという感じだと思うんですけど、Goodbye holidayはベースもギターも、プレイヤーというよりはクリエイティヴな志向で、それがどんどん強くなっていて。今回の曲を今聴いてみても、お前そんなだったっけ?って感じるくらい(笑)。