Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

SHIT HAPPENING

SHIT HAPPENING

メンバー:小野﨑 建太(Vo/Gt) 岩瀬 晃二郎(Gt/Cho) 今瀬 智成(Ba/Cho) 梅田 貴之(Dr/Cho)

インタビュアー:吉羽 さおり

-この曲は、活動休止中のどのあたりでできた曲ですか。

小野﨑:自分が暗いところを抜け出して、いろいろ考え込まずに、落ち着いてきたころでしたね。弾き語りをしている自分が、安定してきたというか(笑)。なので、暗い部分はない曲なんですよね。すごく気に入っている曲で、この期間にこういう曲を残せて良かったなと思います。この曲はライヴでやるのも楽しいんですよね。復活の曲だし、みんなの前で歌えることが、重要な意味を持つ曲だと思います。

-今があるからこそ歌える曲なので、ライヴでいち早く披露したかったんだろうなというのは、改めて歌詞を読んだときに思いました。また同じく復活ライヴで披露した「東京」は、もともと弾き語りで、ひとりでも歌っていた曲なんですよね。

小野﨑:そうですね。これは休止をしたころ、弾き語りで活動するにあたって、小野﨑建太として作った曲ですね。そのころの曲は、どうにかしてこの暗い気持ちから抜け出さなくてはいけないと、もがくように作った感じだったと思いますね。この曲は弾き語りでもやるけど、バンドで4人でもやりたいなって思っていたんです。ソロ作品に入れることもできたけど、それはせずに弾き語りでひとりで歌いながら育てていって。暗い気持ちから抜け出さないといけないと思いながら歌い続けて、ゆくゆくはSHIT HAPPENINGとしてこの期間のことも含めて歌いたいなという気持ちで、アルバムに収録しました。

-そうだったんですね。

小野﨑:"東京"という曲は、いつか作りたいなと考えていたんです。

-いろんなバンドで、"東京"という名の名曲がありますからね。

小野﨑:好きなんですよね。自分も、表現者として、田舎から出てきて東京に住むことになって。たぶん27歳くらいって、ロック・バンドとしても、勢いのあるいい時期だと思うんですけど、そんな大事な27歳に俺はなんで活動休止しているんだっていう気持ちで。バンドやってるけど、活動休止してる、なんだこれ? っていう。そのときの気持ちを書くのに、"東京"というタイトルが、すごく相応しいと思ったんです。

-希望のある場所でもあるし、反面、何も見つからないような場所でもある、そういうのがよく出ていますね。アルバムのタイトルとなった"Stargazer"の意味合いはどういうものですか。

小野﨑:バンドが活動休止して、メンバーとたくさん語り合って......それでも夢を見ていたいというような意味合いですかね。内容的なところでは、暗い、エモい部分もあるんですけど、それでも夢を見続けていたいっていう。夢を見るときって、だいたい暗いものじゃないですか。寝るときに見る夢もそうだし、この先を思い描く夢もそうだし。そういう暗い中で、星とか、夢とかが輝いて見えたんですよね。

-曲のタイトルでも、例えば「彗星」であるとか「Apollo」とか、星や空を連想させるものも多いですね。

小野﨑:「Collins」というのもそうなんです。ずっと昔、漫画"20世紀少年"で、そのエピソードを読んだ記憶があって。コリンズ(※宇宙飛行士のマイケル・コリンズ)という人はアポロ11号で宇宙に行ったけど、月面着陸のときには、どうしても宇宙船にひとり残らないといけなくて、月面着陸できなかった人なんです。ちょっと記憶がぼんやりしているんですけど、"自分が宇宙船に残って地球を眺めている時間は、今までの人生で一番、高貴な静寂だ"って言っていて。その感じが、活動を休止している自分たちにもぴったりときたんです。休んでいる間にも、いろんなバンドが普通にライヴをしていたり、売れていったり、解散しちゃったバンドもいますけど、それを眺めていなくてはいけなかった時間で。そのときの想いを表現したくて、"Collins"というタイトルになった曲ですね。

-では、「Apollo」は「Collins」と関係性があるんですか。

小野﨑:そうですね。「Apollo」は終盤にできた曲で、宇宙船のアポロ11号からきているんです。アポロ11号って、いろんな説があるじゃないですか、本当に月面着陸をしたのかどうかとか。この曲に関しては恋愛がテーマの話ではあるんですけど、月面着陸したかどうかはどうでもよくて、その時間が重要だったということを書きたかったんです。これはコリンズに向けて書きたかった曲で。この作品に入れられてよかったです。

-約1年、活動を休止してこうして作品ができて、今、率直にどう思っていますか。

小野﨑:いいもの作っちゃったなというのはありました。形になると、なおさら愛着が湧いてしまうというか。今はなかなかアルバム単位で曲を聴く人がいないかもしれないですけど、だからこそアルバム単位で楽しんでもらえるように、いろんなことを考えたりとか。この曲とこの曲は繋がるなとか、これはあのアンサー・ソングなのかなとか、そういうアルバムを作りたかったんですよね。

-バンドが進んできた道がちゃんとできましたね。

小野﨑:毎回作品を作るたびに、いいものを作るぞっていう気持ちはあるんですけど、それを納得できる形で更新できて良かったです。