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INTERVIEW

Japanese

PHALUX

2025年09月号掲載

PHALUX

Member:一華 ひかり(Vo) Kaichi(Gt) KG(Dr)

Interviewer:サイトウ マサヒロ

大人になるにつれて我慢することや諦めることが増えてくるけど、どうしても譲れないものに対する気持ちは捨てなくていい


-歌詞はどんなイメージで書きましたか?

一華:これは、メンバー2人に向けて書いた歌詞でもあるんですよ。今年30歳になる私がここまで夢見ながらも挑戦できなかったバンドの世界に足を踏み入れるのって、恐怖でもあったんですけど、2人のおかげで一歩踏み出すことができた。そして、2人も少なからず同じ気持ちを持っていると思うので、私たち3人の決意表明というか。私のファンは年上の方が多いんですけど、やっぱり大人になるにつれて我慢することや諦めることが増えてくると思うんです。そのなかでも、どうしても譲れないものに対する気持ちは捨てなくていいんだよっていうことを、この楽曲で伝えたいです。

-一華さんが今このタイミングでバンドを始めるということ自体が、何かしらのメッセージになるかもしれないですし、その思いが「PHALUX」という楽曲でより鮮明に伝わりますね。花に関する要素がちりばめられているのも印象的です。

一華:それは私の好みでもありつつ(笑)、PHALUXというバンド名に込めた要素も組み込まれています。

-MVも制作されていますが、こちらはどんな構想があったのでしょう?

一華:メンバーで話したイメージを監督さんに伝えて、構成を考えていただきました。大まかに言うと、コンクリートの隙間から植物が無理矢理にでも頑張って生えてくるような、雑草のような私たちの姿を描きたいというテーマがあって。そこから廃墟のロケーションが良いよねっていう話になり。

Kaichi:一華さんが考えたストーリーに沿った内容になってるよね。ソロからバンドに至るまでの過程を見せるような。

一華:そうそう。1人だった私のもとに仲間が集まってきてっていう。

-撮影時のエピソードはありますか?

一華:暑すぎました(笑)。カットになるたびに前髪を直してもらって。

Kaichi:たぶん、1年の中で一番MV撮影が過酷な時期だったよね。スタッフさんも含めて、マジでいつぶっ倒れてもおかしくないような状況で。僕は、演技なんてやったことがなかったから、都会の夜のカットが大変でした。"これでいいのかな?"って。

KG:僕も演技自体がこれまで無縁だったので、不安でしたね。一発でOKが出て"良かった〜"みたいな。あとは、撮影中にアブが寄ってきてNGになったり(笑)。

-(笑)でも、演技はバッチリでしたよ。さて、制作中の楽曲もたくさんあるようですが、話せる範囲でネタバレを聞きたいです。

Kaichi:デビュー曲「PHALUX」はやりたいことを詰め込んだ曲ですけど、以降の楽曲は少しずつリスナーにも寄り添っているかと思います。聴き手がいての作り手ですし、エゴだけを詰め込んでもしょうがないですから、もっと幅広いジャンルをやっていきたいと思ってます。KG君にドラム以外のことをさせる曲も作りたいですね(笑)。

-最後に、PHALUXの目標を教えてください。

一華:メンバー間で共有している目標は、私の長年の夢でもあるアニメ・タイアップと、日本武道館に立つことですね。アニソンに関しては、2人と共に音楽を作るなかで、今までふわっとしていたヴィジョンが具体的になってきている気がするので、チャンスがあれば掴んでいきたいです。(日本)武道館は3年以内に立つってもう決めているので、それはあくまで第1目標。その先にも進んでいきたいです。

KG:そのために、まずは1つずつしっかりと下地を作っていきたいですね。

Kaichi:全然違うバックグラウンドを抱えている3人だけど、それでも分裂しない相性や、だからこそ出せる化学反応があるので。このバンドならではの音をもっと突き詰めていきたいです。

RELEASE INFORMATION

PHALUX
1st DIGITAL SINGLE
「PHALUX」

PHLX-000001
[PRO-SPERTY]
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