Japanese
LEEVELLES
Member:小川 紘輔(Vo) 川﨑 純(Gt) 宮地 正明(Ba) 髙木 皓平(Dr)
Interviewer:石角 友香
バンド・サウンドであることの強みを軸にロック、ポップス、エレクトロ等を縦横に取り入れ、ジャンルに捉われないエンターテイメントを目指すLEEVELLES。メジャー・デビューから1年強を経過した今、6thデジタル・シングル「幸福のすゝめ」をリリースした。アニメ"カミエラビ GOD.app"エンディング・テーマとして書き下ろした同曲は、これまでになくダークな世界観、トーキング調のヴォーカルや場面転換的に進行していく構成が新鮮だ。存在感を増しつつある彼等の現在地を訊く。
-今夏はいろいろなイベントに出演されましたが、振り返ってみてどうでしたか。
小川:怒濤の夏だったと思います。先日初めて"イナズマロック フェス"に出演させてもらったんですけど、そのときがLEEVELLES初の野外フェスで、初の夏フェスで。気合を入れつつあっという間に終わってしまって、今後もフェスに出られればいいなと思っています。
-手応えはありましたか?
川﨑:僕等は"風神ステージ"という観覧フリーのステージだったんですけど、結構人通りの中にあるステージで。演奏中に立ち止まって見に来てくれる方が途中でどんどん増えていく、聴いてくれる方が増えていく感覚があったので、それはステージから見てて嬉しかったです。もちろん最初から僕等を見に来てくれた方もたくさんいらっしゃったので、ありがたいなと思いながら、一緒に楽しんできました。
-夏フェスもいろいろありますが、"イナズマロック フェス"の個性もあるでしょうし、そういうところでフィードバックはありましたか?
宮地:(発起人の)西川(貴教)さんはいろんなアーティストさんとコラボされたり、前日とかを含めてずっと動かれてたと思うんですけど、体力すごいなって感じましたし、遠いところから見かけただけでも存在感があって、その意味ですごく大きな人だなって。自分もそういう存在感を示せるような人になりたいなと思いました。
小川:愛があるなって思いましたね。新人バンドにも優しく接してくださったり、宮地が言ったようにいろんな方のステージに出てコラボしたりするのは、盛り上げようって主催者ならではの立ち振る舞いというか、フェスに懸ける想いが見ててすごく伝わったので。そんなフェスを僕等も作れるようになりたいな、なんて思いました。
-髙木さんはいかがですか?
髙木:かなり濃い夏だったなと思ってて。前作の「花占い」(2024年8月)のリリースもありましたし、僕等が主催している"CROWN Fes."もありましたし、なかなか大変でしたけど学ぶこともたくさんありました。出演したロック・フェスを通じて得たものもありましたから、さっき紘輔君が言ってたように自分たちのフェスならではの見せ方――西川さんだったらコラボして他のアーティストのステージに一緒に立たれてとか、そういうものをもっともっと落とし込んで、新しい僕等ならではのエンターテイメントに昇華できたらいいなと思います。
-「花占い」って完成度が高かったというか、作品として盛り込まれたものがビルドアップした印象があったのですが、手応えとしては?
小川:CMソング("コーセーコスメポート「ビオリス 写真みたいに」篇"CMソング)で起用していただいたので、"CMを見たよ"って声だったり、あと全国のローソンで流していただいてまして。そこで出会ってくれた方々もいらっしゃったり、そういうのがSNSを通じて送られてくるのはすごく嬉しいなと思いましたし、ちゃんといろんな人に届いてるのを実感しましたね。
-小川さんのヴォーカルもハイトーンを駆使したり、どんどん新しくなってる感じがあって、ライヴやイベントでも武器になったんじゃないかなと。
小川:そうですね。今までにない曲調ではあったので。僕らがもともと組んだときからいろんな挑戦をしていこうとか、現状打破っていうのとかもバンドのテーマではあって。いろんなものを打破していく、楽曲だったりヴィジュアルだったり演出だったりという意味では、また一枚殻を破れた作品になったんじゃないかなと思いますし、今後どんどんライヴでもやっていくと思うので、一つ武器になった実感はたしかにありましたね。
-そして新曲の「幸福のすゝめ」は、アニメ"カミエラビ GOD.app"のエンディング・テーマです。タイアップが続いていますね。
小川:ありがたいです。
-今回の"カミエラビ GOD.app"は題材として難しかったですか。
小川:LEEVELLESはきれいな楽曲が多かったんですよ。でも今回は結構激しめのアニメだったので、今そこをどう組み合わせたらアニメにも近づけられて、且つLEEVELLESの楽曲にもなるかなっていうのはすごく考えて。で、今回ちょっとダーク目に寄りつつも、また一つ殻を破るっていう意味でいろんな挑戦をした楽曲ではあったんですけど、結果ちゃんとアニメに沿ってLEEVELLESの音にもなったなとは思っているので、またチャレンジができて嬉しいなって気持ちで作ってましたね。
-「花占い」のときは一旦皆さん各々歌詞を書いたとインタビューで拝見したんですけど、今回はどういう作り方でしたか?
小川:今回もタイアップの話をいただいて、"シーズン1"は全部サブスクで拝見して、"シーズン2完結編"は台本ができた段階で共有していただいたんですよ。それをみんなで読んで。一応"こんな感じの雰囲気の曲を"みたいなリクエストはぼんやりとあったんですけど、それは1つ案として出しつつ、"僕等だったらこうします。こんな楽曲どうですか?"って違うアプローチをそれぞれがワンコーラスずつ作ったんです。で、その中で今回は「幸福のすゝめ」っていう楽曲になった感じですね。今回も楽曲は全員1曲以上書いてます。
川﨑:ワンコーラスで決まった後に、歌詞も4人で出し合って作りましたね。今回も「花占い」と作り方は似てたと思います。
-各々で作ってくるというのも面白いですね。
小川:それも武器ですかね。違う楽曲ができるんで。
-曲の断片は増えますよね。皆さんが作るデモはアレンジもしたものを持ち寄るんですか?
小川:そうですね。誰に聴かれても困らないように、デモの段階でクオリティを上げようっていうのはずっと話してるので、今回も全部入った状態でお出しさせてもらいました。
-完成度の高いデモにすることによってメンバー同士の話も早いってことですね。
小川:そうですね。完成形のイメージができやすいし、ある程度いろんなものがある状態だと歌詞を作ることにも繋がってくるとは思うので、そういう意味では僕等にはその作り方がすごく向いてるのかなと考えています。
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