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LIVE REPORT

Japanese

LEEVELLES

Skream! マガジン 2024年01月号掲載

2023.12.06 @BASE GRANBELL

Writer : 藤坂 綾 Photographer:@takahirom__cam

2019年結成、2023年8月に1stデジタル・シングル「ヨルヲカケル」でメジャー・デビューを果たしたLEEVELLESが、銀座BASE GRANBELLにてメジャー・デビュー後初となるワンマン・ライヴを開催。タイトルは、橋本環奈主演ドラマ"トクメイ!警視庁特別会計係"のオープニング・テーマとして使用されている楽曲「地獄の沙汰も愛次第」にちなんで"地獄の沙汰もライブ次第"。バンドにとって挑戦ともなり得るこのライヴを、そこに挑む彼らの勇姿を見届けようと、会場には多くの人が集まった。

開演前のアナウンスは、なんと髙木皓平(Dr)が担当。少し緊張気味の声とは裏腹に、フロアは一気に和む。そして会場が暗くなると、ステージ後方のスクリーンにメンバーの子供の頃の写真をはじめバンドの歴史が映し出され、4人が登場。ひとりずつお立ち台に上がり満面の笑みを見せる。そして「無限未来」でライヴはスタート。続く「innocent」、「カラフル」、「Step&Step!」では心地よいコーラスをたっぷり聴かせ、力強い音と爽快なメロディで会場を包み込む。メンバー同士で何度も何度もアイコンタクトを取る姿が印象的で、誰よりもこのときを楽しんでいることが伝わる。

小川紘輔(Vo)が"今日は忘れられない1日にしましょう。最後まで楽しんでいってください"と言ったあと、"もっともっといけますか?"とフロアを煽ると、「Mimic Me」へとなだれ込む。小川と川﨑 純(Gt)のギターが艶やかに鳴り、その音を際立たせるかのように色とりどりの照明がステージを照らす。そこに絡む髙木のタイトなドラムと宮地正明(Ba)のストイックなベースライン。「Black Duck」、「killing me!~輪廻転生~」とクールなサウンドを畳み掛け、これまでとは違う世界観で魅了する。

MCでは自己紹介に加え、特技を披露。絶対音感(宮地)や料理(髙木)と言うメンバーに紛れ、特技は迷子だと豪語する川﨑。この日もここ(ライヴハウス)へ来るのに迷子になったというエピソードを語り、再び会場は和やかなムードに。そして小川がドラム横のピアノに移動し「Milkyway」、「3月32日」を披露。その流れのまま"まだまだいけますか?"と始まった「Mulberry」では、その楽曲の力と4人の生き生きとしたプレイにつられるかのようにオーディエンスの自由度も増し、且つ繋がりが深くなってゆくのを感じる。そう、これぞライヴの醍醐味、会場がひとつになった瞬間だ。

バンドの歴史を振り返ったあと、メジャー・デビュー曲となった「ヨルヲカケル」の楽曲制作時やMV撮影時のエピソードを話すメンバー。小川がゲストを呼ぶタイミングを間違えるというハプニングがあったものの、「ヨルヲカケル」演奏後には井手上 漠、本編ラストの「地獄の沙汰も愛次第」演奏前には前野えまとそれぞれのMVに出演したふたりが登場し、この日を祝った。

アンコールでは改めてお礼を述べ、心の支えでもあるファンへの想いを込めた新曲「Walk」を披露。小川のピアノとその想いが、優しく会場に響きわたる。"みんなのことが大好きです"と言うと、TVアニメ[姫様"拷問"の時間です]のエンディング・テーマを担当することを発表、そのテーマ曲となる「明日は明日の風が吹く」を初披露し、ステージをあとにした。

この日数々の重大発表をし、ファンを驚かせ、喜ばせたLEEVELLES。メジャー・デビュー後初のワンマンだからといって気負うことなど一切なく、ただ伸び伸びと楽しそうにプレイする姿が非常に気持ち良く、それでいて音楽とこのバンドに懸ける気合いと意気込みもしっかりと感じられた。これからどんな景色を見せてくれるのだろうか。"2024年も期待していてください。僕たちと一緒にわくわくしましょう"――最後の小川のこの言葉に、さらなる期待を抱いた夜だった。

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