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INTERVIEW

Japanese

ぶっ恋呂百花

2024年02月号掲載

ぶっ恋呂百花

Interviewer:宮﨑 大樹

-一方で"殺す"とか言っている人が、その一方で純粋な恋愛感情を抱くとか、それが人間らしくていいですよね。良い面だけの善人もいないし、悪い面だけの悪人もいない。木下さんはそういう音楽を作っているんじゃないかなと。

そうですね。曲の中で気をつけているところがもうひとつあって、さっき言ったようにキャッチーさには気をつけているんですけど、不穏な空気をずっと残しておきたいみたいな気持ちがあるんです。こういうきれいな曲でも"これ、首絞めてない?"とか思えるような、そういう人間の汚い部分、良くも悪くも人間らしい部分を入れるように。そういうところで木下百花名義では出せなかったものも出せているから、そこはぶっ恋呂百花名義として気をつけている部分ではあるかなと思いました。

-インタビュー時点の最新曲「揺れる関係」は、架空の男女ふたりの曲ということで、自身の身の回りのリアルを曲にしてきた木下さんとしては珍しいアプローチですよね?

12ヶ月もやっていると何を作りたいかわからなくなる瞬間があって、「躱せない」と「揺れる関係」という曲に関しては、平成のJ-POP感を強めに出したんです。だから歌詞もそういうところに寄せるように挑戦しましたね。「揺れる関係」は、人物は架空だけど話としては実際にあるんです。これはビートに人生で一番重きを置いたというか、自分の中で気持ちいいところに置いたというか、自分でも成長を感じる曲だなと思います。歌詞はリズムと語感を意識しながら書いたので、トラックに対して重点を置いた曲ですね。ライヴでやると、今までの曲は"なんかヤバい曲やっているな"みたいな見られ方だったけど、あれをライヴでやるとプロ感が出ていますね(笑)。私が影響を受けた中で、宇多田ヒカルとかって会話しているような口調で歌詞を書いているじゃないですか? ああいうことをやってみようと思って。今までは自分で籠って書いたものを出すみたいな感じだったんですけど、これは誰かと会話している、話し掛けていることを意識した歌詞にしたので、全然違う感じになりました。

-1月の曲は絶賛制作中で、電波ソングっぽい感じになるらしいですね。

自分が、行ったり来たり、大人しいことをやったらまた激しくなって、という感じで、今はまた上がってきているんです。最後の曲だし原点回帰みたいな感じで、自分が最初に聴いていたようなボカロとか平成っぽさみたいなものを出しました。自分はハイパーポップというジャンルを知ってやってみたけど、音の感じとかは全然出せなかったんです。最近、"どんな曲を作ろうか"と思って自分が中学のときに聴いていたようなCDを聴いたときに、"私ってハイパーポップを作っているんじゃなくて、平成のニコニコ動画をやっているんだ"って、なんかハッとした部分があって。じゃあ、ある程度技術がついた自分の手で原点回帰してみようみたいな、それで作っています。ピコピコが得意というか、よくよく聴くと今までの曲にもわりと入っているので、もう一回激しいのをやってみようと。最後だし、変に大人しく終わるよりは、意味がわからない曲を作ってやるっていう気持ちになってきちゃっていて。"ぶっころにゃん♡"というタイトルで、また攻撃的な感じになっていますね。"地獄の果てまで追いかけて・・・/ぶっころにゃん♡"と言っていて(笑)、ぶっ恋呂百花名義のテーマ・ソングみたいなものを最後に作りました。

-12ヶ月連続リリース後には、3月20日にWALL&WALLでワンマン"ぶっ恋呂百花One man live~ぶっころにゃん♡~"と自主企画"ぶっ恋呂百花 presents~crush Vol2~"があるそうで。

ワンマンではとにかく出し切りたい。成長した自分をファンの方とか、自分のことを知らない人にも観てほしいですね。夜の自主企画では、自分がぶっ恋呂百花の中で参考にしたアーティストをもとに、ジャンルとかが近しい方を呼んでパーティーしたくて。ワンマンは"応援してくれてありがとう、みんなの声がなかったら無理でした"という感謝の気持ちでやって、自主企画では自分のルーツとかにちなんだパーティーにできたらなと考えています。

-12ヶ月リリースが終わってもまだまだ休めなそうですね。

5月末にEPを出したいんですよ。ストックゼロなのに(笑)。なので、ずっと武者修行です。誰に頼まれたわけでもないのにすごく生き急いでいます。未来への投資みたいな感じです。

RELEASE INFORMATION

ぶっ恋呂百花
NEW DIGITAL SINGLE
「ぶっころにゃん♡」

NOW ON SALE
配信はこちら


LIVE INFORMATION

"ぶっ恋呂百花One man live~ぶっころにゃん♡~"
3月20日(水・祝)表参道 WALL&WALL
OPEN / START 14:00
[チケット]
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500(D代別)

"ぶっ恋呂百花 presents~crush Vol.2~"
3月20日(水・祝)表参道 WALL&WALL
OPEN / START 17:00
[チケット]
前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000(D代別)
チケット受付はこちら