Japanese
ASH DA HERO
昨年9月に開催されたZepp Tokyo公演でソロ・プロジェクトの完結と、今後はASH、Narukaze、Sato、WANI、Dhalsimの5人によるバンドとして活動していくことを同時に発表したASH DA HERO。今年に入ってからは単独公演のほかにも、a flood of circle、The BONEZ、ROTTENGRAFFTYを迎えたツーマン・シリーズの開催など、精力的に活動を展開。そしてこのたび、1stフル・アルバム『Genesis』を完成させた。ロック、パンク、ヒップホップを軸にしたミクスチャー・サウンドは、バンド ASH DA HEROの初期衝動であり、現在地点を刻みつけた会心作に仕上がっている。今回のインタビューでは最新作はもちろん、5人がバンドとして歩み始めた経緯も含めて、話を訊いた。
メンバー(写真L→R):WANI(Dr) Sato(Ba) ASH(Vo) Narukaze(Gt) Dhalsim(DJ)
インタビュアー:山口 哲生
-まず、改めてバンドとして動き出そうと思った経緯からお聞きできればと思います。
ASH:そもそもソロで始めたキッカケというのが、それまでいろいろとバンド活動をしていくなかで、なかなか思うようにうまく進まなくて。ある種、バンドをやってきた自分の人生に対しての反逆というのが、ソロを始めた動機のひとつとしてあったんですけど。そこから活動していくなかで、初めはたったふたつだけだった自分の足跡の横に、ひとつふたつと、気づいたらいろんな足跡が並んでいて。自分の人生に対してのアンチテーゼ的なもので始めたソロだったけれども、こういうメンバーだったら、こういう人とだったらバンドをもう一度やれるんじゃないか、もう一度バンドをやってみたいという気持ちがどんどん芽生えてきたんですよね。
-なるほど。
ASH:ロック・バンドというものに対してのロマンや憧れがものすごく強かった反面、ロック・バンドというものの理想と現実に敗れて、そこに対してものすごく大きなヘイトが生まれていたんですけれども、大きなヘイトが生まれるということは、裏を返せば大きなラヴだったりするので。そのことを感じながら、だんだんバンドにしたいという意欲が湧いてきたなかで、コロナ禍を迎えて。自分の仲間とか、エンターテイメント業界全体が停滞して行くなかで、もうここしかないな、と。このまま続けていたら、おそらく俺もこの濁流に飲み込まれて、すべてが終わる。そうなってしまうときに、"すべてを失う覚悟があるのであれば、お前はどうしたいんだ? "って、もう一度自分の人生と真剣に向き合ったんですよね。"お前は何をするために歌ってんだ? お前はロック・バンドをやりたかったんじゃねえのか? じゃあやればいいじゃん"っていう。そこからみんなに声を掛けさせてもらったというのが、始まった経緯です。
-メンバーのみなさんは、ソロ時代にサポートをされていた方々が多いのもあって、声を掛けやすかったですか?
ASH:逆に掛けづらかったですよ。"新しいバンドを作るんで、メンバー募集します"のほうが、全然声を掛けやすくて。自分が漕いできた人生に、新たに彩りを与えてくれる人をと考えたときに、もうこのメンバーだなっていうのはあったんですけど、やっぱりすごく考えましたよね。旧知の仲というか、サポートをしてもらっていたからこそ、プレッシャーはすごくありましたし、緊張感もありました。これが仲良しこよしで、なあなあな関係性でやっていたら声は掛けやすかったかもしれないですけれども、我々はそれぞれの人生を懸けて、プロとして音を奏でて、それを生業にしているので。だからこそ、生半可な覚悟では声を掛けられないし、生半可な覚悟でみんな解答しないとは思ったので、すごく慎重にはなってました。
-たしかに、酸いも甘いも経験したうえでバンドを組むというのは、かなり大きな決断ですよね。NarukazeさんはASHさんからバンドに誘われたときにどう思われました?
Narukaze:誘われたときは"来た!"って思いました。さっきASHも言っていたように、コロナのことが始まってから、俺も自分のことを考える機会があって。今までバンドをやってきたけど、自分の弾きたいギターを100パーセント弾いていたかと言ったら、どこかで"これならみんな好きだろう"とか"時代がこうだから"とか、そうやって考えていたこともあったし、サポート・ミュージシャンとしてやっていたときも、自分のギターを好きなように弾いているつもりでも、結局は自分の曲でもないし、そのアーティストのためだったりもするわけで。そういうのが好きな人は好きなんでしょうし、それもいいと思うんですけど、自分はギターが弾ければなんでもいいっていうタイプではなかったんですよ。やっぱりどこかしらで、自分の弾きたいギターをずっと弾きたいっていうのがあって。
-であれば、バンドをやろうと。
Narukaze:最初は自分でバンドを作ろうと思ってたんですよ。そう考えていたときに、ちょうどASHとあるライヴを観に行って。やっぱりバンドっていいなって思っていたときに声を掛けてもらったんですけど、自分が作ろうと思っていたバンドのヴォーカリストって、実は俺の中でASHしかいなかったんですよ。でも、ASHはソロでやってるから(笑)、それなら自分がギター・ヴォーカルで何かを作ろうかなと思ってたんで、話を貰ったときは単純に嬉しかったですね。
-すごいですね。かなり相思相愛な。
Narukaze:だから"来た!"ですね(笑)。
-それはたしかに"来た!"です(笑)。サポートで関わっていたときと、メンバーになってからとでまた距離感が変わったと思うんですが。
Narukaze:そこはもちろん。サポートって、人にもよりますけど、俺の場合はライヴのセットリストとか曲の構成とか、俺だったらこうするけどっていうことは特に言わずに、そのアーティストがやりたいことを支えるタイプで。でもやっぱりメンバーとなるとそうじゃなくて、なぜそうしたいのかっていうのをみんなで共有するというか。プラス自分はこうやりたいっていう気持ちもちゃんと伝えられるし、そこはやっぱり違いますね。
-何かを決めるときは、みなさんでディスカッションしていく感じなんですか?
Narukaze:わりかしそうですね。基本はASHが話を持ってくることがもちろん多いんですけど、そこにみんなからのいろんなアイディアをプラスして、みたいな。
ASH:主導権とかイニシアチヴは、場面によって切り替わる部分が大きくて。自分としては、"こうしようぜ"という提案をするというよりは、"こういうことを考えているんだけど、どう思う?"っていうのをテーブルに出す感じですね。
Narukaze:うん。そういう感じだね。
ASH:で、そこに対して"いいと思うよ"って追従してくれるパターンもあるし、"それだったらこんなんどう?"とか。その"こんなんどう?"に対して、"だったらこういうのはどう?"みたいな感じで、いろんなカードが出てきて、じゃあ整理するねって。そういうフローができているかなって感じですね。だから、僕がぐんぐん引っ張って感じじゃなくて。むしろ、僕はそういうリーダー像って嫌いなんですよ。俺が全体のリーダーで俺についてこいみたいな、すっごい古い昭和のイズムってあるじゃないですか。すごい時代遅れだと思ってて。全然カッコいいと思わないんですよ。
-そうなんですね。
ASH:だってカッコ悪くないですか(笑)?
-まぁ(笑)、いろんな人がいて、いろんなリーダー像があると思いますけど、ASHさん的にはそのタイプではないという。
ASH:そう。全然憧れなくて。なぜかと言うと、可能性が100と決まっていたら、100以上にならないじゃないですか。絶対的なリーダーが"俺が正解だ"、"俺がこう導いていく"みたいなのって。だから、そういうのってまったく興味がない。むしろ、このメンバーであり、スタッフも含めたこのチームには、それぞれいろんな個性とアビリティを持っている人がいて。この場面ではこの人の個性が絶対に生きるよねっていうのを考えて、各々がその場面で攻撃力を超発揮するみたいなことが起こったほうが、チームとしてめちゃめちゃ面白いんで。だから物事を決める際も"俺こうするから、これやって!"とかは、1回も言ったことがない気がする(笑)。
-なるほど。Satoさんとしては、ASHさんからバンドでやろうと思う、メンバーになってほしいという話が来たときにどう思われました?
Sato:"来た!"って(笑)。
-(笑)Narukazeさんと同じく。
Sato:僕は今後どうしようかなっていろいろ考えていたんですけど、サポート・ミュージシャンみたいな活動をしながらも、これはもう新しい生き方を模索しないといけないかもな......っていうぐらいのところまでいってたんですよね。それがちょうど1年前ぐらいだったんですけど。でも僕もずっと心の奥底に、バンドへの思いっていうものを閉じ込めていて。それをASHに開けてもらって、みんなと出会って、バンドになって。今はひとつひとつのことを、"そうそう、こうしたかった"って思いながらやっている感じですね。
-"バンドってこれだよな"というのを噛み締めながら活動していると。
Sato:みんながピュアにそこに向かって、一歩一歩やってるんですよ、バンドマンとして。そのなかで"そうそう、これをやりたかったんだよな"っていうのが、日々いろんな場面であって。言ってもまだ手探りなところもあるし、意識も日々アップデート中だとは思うんですけど、自分の好きなもの、自分のやりたいものはやっぱりこれだったなっていうのを感じています。
-バンドを始めた当時のピュアな衝動みたいなものって、キャリアを重ねるとどうしても薄れてしまうところがあるのかもしれないけど、それがまた掻き立てられて。
Sato:そうですね。むしろそこをピュアにやらないと意味がなくて。だから嫌な自分にもここに来ていっぱい会うんですよ。いろんな壁を作ってしまうというか、誰かのバックで弾くときはうまくそつなくこなして、みたいな。それが良いいい/悪いという話ではなくて、それが自分が本当にしたいことかどうかっていうところで、どんどん裸になっていったというか。まぁ、今は打ち上げで裸になって、みんなに迷惑かけてるんですけど。
-脱ぎ癖があるんですね(笑)。
ASH:ほぼ着てないよね? 数えると着てないことのほうが多い。
WANI:今日(服を着ているの)は、たまたまです。
Sato:(笑)まぁそういった心持ちというか、気持ちの面で影響を貰えているし、自分もそうしたいし。バンドってやっぱりそういうものだと思うので。
LIVE INFO
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Dannie May
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
すてばち
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
RELEASE INFO
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号