Japanese
FUNKIST
2022年05月号掲載
Member:染谷 西郷(Vo) 宮田 泰治(Gt) ヨシロウ(Gt)
Interviewer:秦 理絵
-その話はカップリングの「What a beautiful morning」にも通じますよね。メンバーのハーモニーでしっとり聴かせるミディアム・バラードですが。
染谷:曲自体は2015年にできたんです。メンバーの脱退が相次いで、7人からこの3人になったときですね。ライヴが思うようにできず、月に1回アコースティック・ライヴをやるだけで。そのときに音楽の厚みを出したくてコーラス・ワークを練り込んでみたんです。「Bright」はFUNKISTが世界に対して放つ想いっていうところだったけど、「What a beautiful morning」はずっと一緒に歩いてくれるファンに対して、あの2015年のボロボロだったときに一生懸命作った音楽がかたちになったよ、音楽って死ななかったよって伝えられたらいいなと思って収録しました。
-コーラスはヨシロウさんと宮田さんがふたりで歌ってるんですよね。
染谷:そう、歌から始まるもんね。
宮田:この曲ができたころ、3人で南アフリカのおばあちゃんの家に行ったんです。それで今回のレコーディングのときに、譜面台におばあちゃんと4人で一緒に映ってる写真と、フルートの春日井陽子(FUNKISTのメンバー/2011年に急逝)の写真を置いたんですよ。久しぶりにそういうことをやったら、"みんながいる"みたいな感じでしたね。
-3曲目の「大好きだよ」の話も聞かせてください。
染谷:これはコロナ禍に、ある幼稚園と出会ったんですよ。
-埼玉の坂戸あずま幼稚園ですね。
染谷:その幼稚園では、コロナ禍で運動会とか学芸会にお父さん、お母さんが見に来られなかったんです。それで何か子供たちとお父さん、お母さんを繋ぐことはできないかっていう相談を受けて。お父さん、お母さんに子供へのラヴ・レターを書いてもらうことはできますか? って提案したんです。子供たちはそれを読んで、すごく喜んでて。お返しに、お父さん、お母さんに手紙を書いて、それを俺が曲にしてみんなで歌うのはどう? って言ったら"やりたい"って言ってくれたんですよ。卒園式は外でやることにして、お父さん、お母さんも見られるようにするから、その日にサプライズで歌をプレゼントしよって。で、同時にお父さん、お母さんにはその歌の2番を歌ってもらって、それを子供たちにサプライズしませんか? っていう提案もしたんです。
-ダブル・サプライズを企てたんですね。
染谷:そうそう。で、卒園式では子供たちが1番を歌って、2番は手拍子してるだけのセクションって言ってたんだけど、手拍子の後ろでお父さんお母さんたちが歌い始めて。"え、何?"ってなるっていう。
ヨシロウ:あれはヤバかったですよね。
染谷:最後にふたつの声が重なって、"僕らの あなたの この空に"で終わるっていうね。
ヨシロウ:当日、僕は後ろ向いて弾いてましたからね。泣いちゃって。
-音源には子供たちとお父さん、お母さんの歌声も収録されていますね。
染谷:みんなで一緒に作ったものです。メロディオンっていうピアニカみたいな楽器も子供たちが演奏してくれてますね。
-手紙をもとにして書いてるから、歌詞がまさに生の声ですよね。いわゆる歌詞のための言葉じゃないからこそ、すごく素直でぐっとくるというか。
染谷:嬉しい。本当にその通りで、今はジェンダーの問題に取り組もうとしている時代じゃないですか。だから"パパいつもお仕事ありがとう"とか、"ママいつもご飯をありがとう"とかって、僕は絶対に書かないんです。女性で働いてる人もいますからね。でも、子供たちの手紙を読んでると、やっぱり多かったんですよ、ママにご飯ありがとうって伝えてる子が。そこはちゃんと子供たちの声を使いたかったんです。
ヨシロウ:リアルですよね。
-今回のシングルにコロナ禍3部作の"最終章"と銘打ってるのは、もちろんコロナ禍はまだ続きそうですけど、バンドの中ではひと区切りつける気持ちがあったんですか?
染谷:そうですね、コロナの収束とかは、僕らは学者じゃないからわからないんですけど。ライヴを継続していける手がかりは掴んだ感じはあるので。
ヨシロウ:無観客配信ライヴっていう新しい経験をして、そういうのも融合したうえで次なるところに行けるんじゃないかな、みたいな気持ちですね。
-最後に対バン・ツアーの話に戻りますね。今回の対バンの相手は、まさにFUNKISTの歩みを語るうえでは欠かさない盟友が集結します。
染谷:ライヴが強いバンドたちですね。22年間で心が折れそうなときはいっぱいあったんです。じゃあ、なんで続けてこられたんだ? っていうときに、周りの仲間たちが先頭を走ってるのを見て、何クソって奮い立たせてもらったんですよ。今回出てくれるバンドがいてくれたから、俺らはバンドを続けられた。ともすると、そういうバンドたちって40代になって久しぶりに観たら、"昔は良かったよね"みたいな、すげぇダサくなってることがあるじゃないですか。でも、今回呼んでるバンドは今がヤバいぐらい最高なんです。こことツーマンでやり合わないけなきゃいんだなって、すごく気持ちは入ってますね。
-持ち時間が60分ずつっていうのがいいですよね。自分たちが好きで呼んでるわけだから、相手のライヴもたっぷり観たいだろうし。そこに対バン相手への愛も感じます。
染谷:だからアンコールもなしにしようと思ってますね。アドヴァンテージがつくから。
宮田:本当にその日にしかないライヴになると思いますよ。日によって相手が違うから、その人たちの空気が混ざった状態で戦うことで、きっと自分たちもまだ知らない自分に出会えるんじゃないかってワクワクしてます。
染谷:EGG BRAINとかも久しぶりだもんね。活動再開してから初めてだし。去年の12月に自主企画をやってたんですよ。そこで圧倒的に悔しさを経験したんです。自分たちは2年間バンドとの有観客をやってなかったけど、彼らはバンドとの対バンでしか研ぎ澄ませていけないものを持っていて。寝れないぐらい悔しかった。だから今回のツアーはその想いもあってのツーマンだし、バチバチにやるっていう覚悟ですね。しっかり準備しようと思います。
ヨシロウ:もう、ジムに通って(笑)。本当に、俺よりも強いやつに会いに行く、みたいな感じだもんね。
染谷:あと、今回ツアー・ファイナルにワンマンがあるんですけど、ツーマンに出てくれたヴォーカルたちが集合するんです。全員ではないんですけど。フラチナリズムのモリ(ナオフミ)君、I-RabBitsの麻衣子(竹下麻衣子)、空想委員会の三浦(隆一)君、NUBOのtommy、GRAND COLOR STONEのナカノ(アツシ)君が、1曲ずつFUNKISTの曲をコラボしていくっていう。ツーマンでバチバチでやりあった仲間たちでひとつの音楽を作る壮大なツアーになるという。
宮田:海賊のアニメみたいなね(笑)。
染谷:昨日の敵が味方になるっていう。そこも楽しみです。
-さっき、今回のツアーには今が最高なバンドを呼んでるって言ってましたけど、FUNKISTから見て、かっこいいバンドってどういう人たちですか?
染谷:ひと言では語れないんですけど、やっぱり新しい曲を生み続けてるバンドだと思います。最新作ができあがったのを聴いたときに嫉妬するぐらい悔しくなる。そういうバンドですかね。
ヨシロウ:あとは根本が変わってない人たちかな。メジャー・デビューしても、事務所に入っても、そこでガタガタしない。一本筋がありながら、アップデートしてるっていうバンドはかっこいいなと思いますね。
-対バンってホストになるバンドの映し鏡になるところがあるから、今言ってくれたことは、そのままFUNKISTにも当てはまることだと思いますけどね。
染谷:そうやって思ってもらえてたら嬉しいです。
TOUR INFORMATION
"FUNKIST presents 【60minutes tour 2022~Reload~】"
5月8日(日)八王子Match Vox w/ フラチナリズム
5月10日(火)大阪Music Club JANUS w/ BUZZ THE BEARS
5月13日(金)名古屋ell.FITSALL w/ IRabBits
5月15日(日)横浜BAYSIS w/ NUBO
5月19日(木)兵庫太陽と虎 w/ EGG BRAIN
5月20日(金)長崎DRUM Be-7 w/ Metis
5月22日(日)岡山MO:GLA w/ GRAND COLOR STONE
5月24日(火)新潟CLUB RIVERST w/ ケミカル⇄リアクション
5月25日(水)山形SESSION w/ 二人目のジャイアン
5月27日(金)岩手the five morioka w/ セックスマシーン!!
5月28日(土)宮城BLUE RESISTANCE w/ 三浦隆一(空想委員会)
6月1日(水)赤羽ReNY alpha ※ワンマン/SPゲスト:MASA(二人目のジャイアン) / モリナオフミ(フラチナリズム) / ケミカル⇄リアクション / 三浦隆一(空想委員会) / ナカノアツシ(GRAND COLOR STONE) / tommy(NUBO) / 竹下麻衣子(IRabBits) and more?
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