Japanese
Awesome City Club
2020年07月号掲載
メンバー:PORIN(Vo)
インタビュアー:吉羽 さおり
Awesome City Clubが現体制となって初の、移籍第1弾となるフル・アルバム『Grow apart』が完成した。2013年の結成以来コンスタントに作品を発表し、東京発のポップなミクスチャー感と今を生きる若者の心情を、軽やかなバンド・サウンドに投影してきた彼ら。今回はバンドの歴史の中でも、大きな転換を図った1枚となる。メンバー脱退、そこからのバンドの再構築を経て、今自分たちが鳴らすべき音というシンプルで強い衝動に立ち返った今作は、最もピュアな"好き"な音、サウンドが追求された。ディープで、マニアックで、しかし気取ったところや曇りのないポップス。フレンドリーで、聴き手の日常にスッと馴染むけれど、心をざわつかせる何かを残していく。そんな良質で、遊び心に富んだアルバムが生み落とされた。Skream!初登場の今回は、男女ヴォーカルの一翼を担うPORINに今のAwesome City Clubを語ってもらった。
-意外ですが、今回がSkream!初登場なんですね。
そうですね。気づいたらデビュー5周年を迎えて、もう中堅と呼ばれるようになっていました。
-気づけば中堅ですか(笑)。
結成から7年で、デビューまでは早かったんですけど。そのあとは、いろいろと苦労しましたね。
-そうなんですね。そういったデビューから5年を迎えてのニュー・アルバム『Grow apart』ですが、サウンド面でもマインドでも何か吹っ切れた感があるというか、自分たちの音楽をもっと自由にディープに追求していこうという気概を感じる作品になっているように思いました。
はい、かなり吹っ切れた感じはあります。一番大きかったのは環境の変化で──メンバー脱退であるとかレーベル移籍であるとか、そういう物理的な問題や変化が起きたんです。そうなると人間ってメンタルも変わってくるんだというのを実感したところがあって。
-アルバムに向かううえでのモチベーションも、これまでとは違ったものだったんですか。
今回は、まず取り組む方法から変えているんです。これまでは、バンドだからバンドらしいサウンドの追求をするとか、メンバーみんなの顔が見えるようなサウンド感や歌詞、メッセージ性というものを重視していたんですけど、マツザカ(タクミ/Ba)の脱退があって。彼はバンドの主宰者だったし、バンドを立ち上げたひとりだったので、彼の脱退はバンドにとって結構大きなものだったんです。そこからこの4人になって新しくAwesome City Clubというものを作り直した感覚がありました。
-そこで、バンド・サウンドというものにこだわらず、自分たちが今やりたいものをどんどんやっていこう、それがAwesome City Clubだという発想に至ったんですね。
完全にバンドではなくなったなとは思っていたので。となると、バンド・サウンドにこだわる必要もないよねっていうことにもなりました。曲を作るのは主にatagi(Vo/Gt)なので、まずはatagiがやりたいようにとことんやったほうがいい作品になるんじゃないかっていう。完全に作品主義になった感じがしましたね。今、Awesome City Clubが世の中に向けてやるべきことは何か、というのをまず探してからスタートするというものだったので、形から入るのではなく、もっと本質の部分に潜れたんじゃないかなと思います。
-バンド・サウンドにこだわらず、今やりたいものを素直に表現した結果でもあるのか、バンドが放つ音そのものも、とてもふくよかになった印象があります。
今回はいろんな方にプロデュースをしていただいているんですけど、今まで縛られていたものを一気に外した感じがあるので。バンドとしての可能性はかなり広がっていますね。なのでサウンド的にも、よりふくよかになったのかなとは思います。
-いしわたり淳治さん、久保田真悟(Jazzin'park/DJ/Gt etc.)さん、ESME MORIさん、トオミヨウさん、田中隼人さん、永野 亮(APOGEE/Vo/Gt)さんと、それぞれポップスやR&B、アンビエント、ロックなど個性が様々なプロデューサー、アレンジャーが名を連ねていますが、これはどんな人選だったんですか。
メンバーとスタッフ間で一緒にやりたい人を挙げていったらこうなったという感じだったんです(笑)。こんなにアレンジャーがいるバンドはなかなかいないですけど、これはAwesome City Clubだからできるんだろうなというのは思いました。
-はい、これだけ多彩なプロデューサー陣とのタッグでも、トータルでのアルバムの世界観があって。バンドとして軸がブレていないから、様々なプロデューサーとのアイディアのラリーができたんだなというのは思います。特にアルバムの1曲目「トビウオ」と最後の曲「STREAM」を手掛けた永野さんとの組み合わせは、鮮やかで新鮮なサウンドになりましたね。
みんなAPOGEEが好きで、対バンもさせていただいていたんです。永野さんの曲はこのアルバムの中でもいい意味で浮いているなと思っていて。というのも、永野さん自体がバンドをやっていて、バンド感というものを唯一大事にしてくださったんですよね。だからサウンドもちょっとロックっぽかったりして、それぞれの音も見えて。それが嬉しかったというか。私たちがライヴで披露することを考えて作ってくださった感じがしましたね。......今はなかなか、ライヴできないんですけど。
-そこが現状としては悔しいところですよね。「トビウオ」は、特にバンドの持つ躍動感、ファンキーさ、遊び心がポップに着地したアレンジになっていて。アルバムを幕開ける曲としても、抜群です。
これはアレンジが上がってきたときに、みんな震えました。アルバムの1曲目ってすごく大事じゃないですか。メンバーの脱退とかレーベル移籍って、人によってはマイナスのイメージに捉えると思うんですけど。それを払拭できて、ちゃんと覚悟や気合の入った、新しいAwesome City Clubのバンド像を見せなきゃいけないなと考えていたんです。アルバムの1曲目として、イントロの1音目からグッとくるような曲を持ってきたいと思っていて。特にこの「トビウオ」は、バンドの今を歌っている曲でもあるので、希望が感じられるなというのもありましたし、絶対に1曲目だなと。
-「トビウオ」はイマジネイティヴな物語性のある内容で、いつかこの夜を越えて、彼方まで羽ばたき続けると綴る歌です。今作では、サウンド的な変化と同様に、歌詞の面でも何かアプローチや書き方の変化というのはありましたか。
Awesome City Clubってこれまであまりメッセージ性を持たせずにやってきたんです。デビュー当時とかはまさに語感とかを重視していて、メッセージとかはなくてもいいでしょ、みたいな感じでやってきたんですけど。5年活動していく中で感じることはたくさんあって。気づいたら、メッセージを含むような曲ができるようになっていて。今回は、そういうメッセージ性が今までで一番入ったアルバムになったと思ってます。
-「Okey dokey」や「STREAM」といったPORINさんの曲はまさにそうですよね。「Okey dokey」での"迷う間も無く変わり続けた いばら道がよく似合う"、"僕らは不器用に進んで 真実は今ここにある"というフレーズなどは、バンドの今を素直に端的に表していて。
締め切り2週間前に"3曲書いて"って言われたんですよ(笑)。でもこれが書けたということは、それだけ言いたいことがあったんだなってすごく思いました。2020年はデビュー5周年を迎えたこともすごく大きくて。この年はめちゃくちゃ大事にしたいと思っていたんです。ちょうどアルバムもリリースするし、5年経った今を描いた曲を書きたいと思って。
-変わり続けるバンドを肯定していく歌ですよね。
ゴールは一生ないものだと思うんです。それは人間自体もそうだし、曲作りもそうで、転がり続けて見つけていくものなのかなっていうのはすごく感じていて。私たち自身、都会に生きる若者を象徴するバンドだなっていうのは思っているんですが、都会に生きる人たちって、街もそうですけど、常に変わり続けている。特にこのコロナ禍でも、人がすごく変わっていきましたよね。変わり続けることって、必要不可欠なんだなと思っているんです。
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