Japanese
Awesome City Club
Skream! マガジン 2021年01月号掲載
2020.12.10 @新木場STUDIO COAST
Writer 吉羽 さおり Photo by 安藤未優
Awesome City Club(以下:ACC)の有観客のワンマン・ライヴ"Awesome Talks - One Man Show 2020 -"が、12月10日、新木場STUDIO COASTで開催された。7月に2ndフル・アルバム『Grow apart』をリリース以降、予定していた作品を携えたツアーはコロナ禍により中止となってしまったが、この東京公演は感染拡大予防のガイドラインに則って行うことを決断。ここまで3度のオンライン・ライヴをしてきたが、有観客のワンマン・ライヴは久々となる。atagi、PORIN、モリシー、新体制でのACCは、サポートを交え柔軟且つ豊潤にその音楽を奏でるバンドになっており、今回のステージでは伊東賢介(Dr)、雲丹亀卓人(Ba)、井上惇志(Key)、田中佑司(Key)、Kaya(Cho)、大野雄介(Cho)に加え、曲によってトロンボーン、サックス、トランペットのホーン隊に弦楽四重奏も擁した大所帯でアルバム『Grow apart』、そしてACCの音楽世界を彩った。カラフルなアンサンブルや音が放つエネルギーを生で身体に感じ、味わえる贅沢さを実感するライヴだ。
1曲目を飾ったのは、『Grow apart』を幕開ける曲でもある「トビウオ」。このライヴでは、曲中の特徴的でファンキーなリズムをメンバーと観客とでハンドクラップし、晴れ晴れとした一体感のある始まりでステージとフロアのエンジンをかけていった。しなやかなバンド・グルーヴに、atagiのリズミカルなヴォーカルが映える。「バイタルサイン」、「アンビバレンス」と『Grow apart』の曲が続き、心地よくボリューム感のあるサウンドとatagiとPORINの男女ヴォーカルのハーモニーで、観客の身体を揺らしていった。ソーシャル・ディスタンスが取られたフロアで、観客は思い思いに踊っている。そのフロアの様子を見てatagiは、"踊らせてあげましょう"と声を上げると、バンドはぐっとスピードを上げて「アウトサイダー」へ。笑顔で、高く掲げた手を左右に振るフロアの光景は、まだ完全な形ではないにしろ"ライヴ"が帰ってきたという感覚で胸にグッとくる思いと、どこか懐かしくセンチメンタルな気分も混じり合う。「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」で輝いたミラーボールもひと際美しく、ファットなグルーヴをドラマチックに照らしていった。
"改めましてAwesome City Clubです。今日は遊びに来てくれてありがとうございます"と挨拶をしたatagi。今年、アルバムをリリースしたがツアーができなかったことに触れ、そんななかでこの東京公演をなんとか開催できた喜びを語った。そして、"声を出せないなど制限もあるけれど、そのぶん僕らが大きな声で歌うので最後までお付き合いください"と告げると、よりエモーショナルな中盤へ突入する。ビターなシンセをキーに、男女ツイン・ヴォーカルで大人の物語を紡ぐ「最後の口づけの続きの口づけを」は、ACCの真骨頂だろう。憂いとともに甘美な余韻を湛えたPORINの歌声が切なく響く。続く「ブルージー」はアルバムではバンド・サウンドだが、この日はモリシーのギターに、atagi、PORINのヴォーカルという3人のみの弾き語り的な演奏で聴かせた。グッド・メロディとそこにある物語が浮かび上がる、この音を削ぎ落とした構成もまたいい。そんなミニマムなところから、再びバンド・サウンドの「Okey dokey」でフロアを高揚させると、続く「but ×××」ではホーン隊を迎えて歌心と重厚感とで魅せる。ギターとベースの息の合った掛け合いも興奮を呼んで、会場の温度は右肩上がりだ。そしてここからは10月にリリースした新曲「ceremony」や、2021年2月にリリースが決定した3rdアルバム『Grower』からの新曲を、いち早く披露した。ミディアムで日常的な温度感と、幸福感のあるシンガロングが心地よい「ceremony」から、次はさらにスペシャル・ゲストにPESを迎えて、ラップとメロディが交差するポップなフロウが最高なパーティー・チューン「湾岸で会いましょう feat. PES」で、華やかに宴を盛り上げる。こうした曲からも、より自由にフレキシブルに音楽を進化させていくACCの姿が見える。そして終盤、弦楽器を交え「Don't Think, Feel」を披露し、ラストはニュー・アルバムに収録される、映画"花束みたいな恋をした"インスパイア・ソング「勿忘」を聴かせ、贅沢な一夜の幕を閉じた。この日、コロナ禍でライヴ活動ができない間に制作していたというニュー・アルバム『Grower』リリースの発表とともに、5月7日に中野サンプラザでワンマン・ライヴを行うこともアナウンス。atagiは、"まだこの先の状況はわからないけれど、みなさんの前でライヴをする大切さがわかった"とMCしたが、この日はまさに"ライヴ"だからこその、音楽を通じての歓喜や心の揺さぶり、フィジカルな高揚感で満ちたワンマン・ライヴとなった。
[Setlist]
1. トビウオ
2. バイタルサイン
3. アンビバレンス
4. アウトサイダー
5. 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる
6. 最後の口づけの続きの口づけを
7. ブルージー8. Okey dokey
9. but ×××
10. ceremony
11. 湾岸で会いましょう feat. PES
12. Don't Think, Feel
13 勿忘
- 1
LIVE INFO
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
- 2025.10.22
-
ザ・シスターズハイ
打首獄門同好会
キュウソネコカミ
ハク。× YONLAPA
ザ・ダービーズ
MONOEYES
挫・人間
VOI SQUARE CAT
kiki vivi lily
RELEASE INFO
- 2025.10.09
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号