Japanese
Awesome City Club
2021年02月号掲載
Member:atagi PORIN モリシー
Interviewer:吉羽 さおり
Awesome City Clubのニュー・アルバム『Grower』が完成した。前作『Grow apart』に引き続き久保田真悟(Jazzin'park)、ESME MORI、永野 亮(APOGEE)に加えて、新たなアレンジャーとも手を組んでそのサウンドスケープや物語性、音楽的挑戦を磨き上げた曲が並ぶ。洗練と攻撃性があり、またその鋭いエッジをしなやかなヴェールやソフトで人間的な肉感で包んだ、フレンドリーで日常的な曲が光る。しっかりと研いだ牙を内包した、オーサム(Awesome City Club)流のポップ・ミュージックの進化が込められたアルバムだ。現在映画"花束みたいな恋をした"のインスパイア・ソングである先行シングル「勿忘」で、新たなファンを獲得していることもあり、遊び心ある『Grower』の広がりも楽しみなところだ。
-前作(2020年4月リリースの2ndフル・アルバム『Grow apart』)から引き続きタッグを組んでいる方もいますが、前回がどんな化学反応が起こるかを楽しんだような感覚があったのに対して、今回はよりこういうものにしたいという意志や、意図する感じで作り上げていった強さを感じます。バンドとしては今回どのような仕上がりをイメージしていましたか?
atagi:前作『Grow apart』と地続きの作品にしたいなというイメージはあって。『Grow apart』は"すれ違い"がキーワードにあって、いろんなシチュエーションでの心の機微とかを、楽曲にしたいなと思って作り始めたんですけど。そういう感性はそのままに、じゃあ今自分たちがどういうことができるのかみたいな、『Grow apart』の続編というか、アンサー的な側面を持ったものになったかなと思っています。
-前作から途切れることなく、制作モードというか、いいテンションが続いていた感じですか。
atagi:そうですね。ライヴもちょくちょくやっていましたけど、コロナ禍の情勢もあって本数が減ったので。わりと制作を色濃く、頑張ってやりたいねというモードでしたね。
PORIN:コロナ禍でお家時間も増えましたし考える時間も増えたので、前作に比べるともうちょっと内省的な面が今回は表現されたかなというのはあります。
-そうですね。歌やサウンド面でもよりその温度が、日常感、人肌感があります。
atagi:コロナ禍となって、どういうものを表現するかっていうのは分かれると思うんです。こういうときだからこそ、楽しくという人たちもいれば、鬱々としたものも全部ひっくるめて、それを曲にするみたいなタイプの方もいると思うんですけど。僕らは後者側だったかもしれないですね。
-それは、音作りの面でも言えるものですか。
atagi:音作りに関してはまた違うかもしれないですね。もちろん全体的な雰囲気の意味での音作りで言うとそうなんですけど、制作物としての音選びや音像は、あえてこうしたいああしたいというのは意識してなかったかもしれないですね。
-今回新たに一緒に制作を行ったアレンジャーや、プロデューサーもいますが、人選はどのようにしていった感じですか?
atagi:これもすごくシンプルで、この人とだったら面白い曲にできるなと思う人と一緒にやりたいなという話はしていました。アルバムの中でPORINがメインでやっている曲もあって、その曲ではPORINが今一緒にやりたい人とか、そういう話を交えながら。単純に、どうやったらその曲にいい化学反応が起きそうかということは考えていましたね。
-「記憶の海」がそうですね。PORINさんはどんな狙いがありましたか。
PORIN:「記憶の海」は相対性理論の永井(聖一)さんとやらせていただきました。新しい人とイチから築き上げていくという、それこそ前作での化学反応のようなものよりは、そこにちゃんと分脈や愛があって、等身大の自分でできる人と一緒に作りたいなというのが今回はありましたね。そうなったとき、永井さんは友人で4年近くのお付き合いがあって、いつか一緒にやりたいなという思いもあり。昨年のコロナの自粛期間のときに、Instagramでリモート・セッションみたいなことをやっていたので、ぜひお願いしますという感じでした。アレンジ面は全部好きなようにやってくださいとお願いしました。
-永井さんはギタリストでもありますが、モリシーさんはその点は同じギタリスト同士、アレンジ面についてはどうしたか。
モリシー:最高ですね。今回は、永井さんや永野(亮/APOGEE)さんもギタリストというか、弾きながら歌う人なので。意外とそういう人がアレンジした曲をやるのは楽しいものですね。自分の色にはないものなので、新鮮でもあるし、僕はそういうのが好きなタイプなので。
-お互いに引き出しを開け合いながら作っていく感覚ですかね。実際、永井さんとはどういうふうに作業をしていったんですか?
PORIN:ふたりでやりとりをしながら永井さんのスタジオで仮歌を録るとか、本当にふたりで作り上げていきましたね。それをたまにメンバーに聴かせてという感じで。永井さんはやっぱり女性の声を扱うのがうまくて、自分との相性もいいなってずっと思っていたので、うまく引き出してもらえた感じがします。これまでにないちょっと大人っぽさも表現できたのかなって。
-海の波のゆらめきのようなギターのラインが印象的なアレンジになっていて、そこに詩的な歌が乗っていく、美しい曲ですね。
PORIN:アレンジよりも先に歌詞が出てきていた曲なんです。"それに導かれたよ"とおっしゃってくださったので、それがすごく良かったなって思います。
-atagiさんは「記憶の海」ではどういうアプローチを。
atagi:ほぼノータッチで、最初のコードとメロを作ったくらいでした。あとは好きにやってくださいっていう(笑)。あまり干渉したくなかったんですよね。と言うとネガティヴにも捉えられるかもしれないですけど、そういう意図はまったくなくて。歌う人に高まってほしいし、思うようなものを作ってほしいなって意味で今回はそういう作り方をしたんです。それが良かったなと思いますね。
-「僕らはこの街と生きていく」もPORINさんが歌詞を書いていますが、こちらもPORINさんが主導していった曲ですか?
PORIN:歌詞は私が書いている曲なんですけど、これはもともとアタさん(atagi)のデモがあって。すごくいいデモだったから、これやりたいって言って、アレンジャーさんはみんなで選びました。
-アレンジャーのHIKARIさんは今回初めてですね。普段は、J-POPの曲を多く手掛けている方ですが、それがオーサム・サウンドとしてどう溶け合うのかが、面白い曲になりましたね。
atagi:そのあたりも未知数な面はあったんですけど、アイドルの方からいろんなアーティストも手掛けている百戦錬磨の方なので、ものすごい引き出しを持っていることは想像できたから。自分たちはこうしたいんですというディスカッションから始めて、具体化していく感じで。わりと細やかにやりとりをさせてもらった曲ですね。
-デモ段階でどういうものをイメージしていたんですか?
atagi:アレンジを組みながら作り上げていった部分はあるので、デモの段階ではどっちがメインでヴォーカルをとるかまで決めていなかったんです。だから、HIKARIさんとのデモ・トラックを作り上げながら、曲として完成に近づいていった感じでした。
-そこでヴォーカルは女性の方が合うだろうとなっていったんですね。これこそ平熱の体温があるサウンドが気持ちのいい曲なんですけど、歌詞の面ではテンション高めで(笑)。
PORIN:熱いんですよね(笑)。このキーで歌うことがあまりなかったので、自分もすごく新鮮だった曲でした。今の自分の温度感に合った曲になったし、ちゃんとメッセージがあるけど、だからといって声を大にして言いたいわけではないみたいな。内に秘めた情熱を伝えられた曲になったかなと思います。
-ちゃんと日々を生きてるなっていうトーンがあって、さらに、間奏でのギターがまたいいんですよね。
モリシー:ギター・ソロを弾いてくれって言われて。
PORIN:あれも結構丸投げだったよね。
モリシー:丸投げでしたね。"ギター・ソロ、弾いて?"、"いいよ~"っていう感じでした。それでポロロ~ンって。いつもそんな感じなんですけど、それがいいんですよね。
-こういうギターのラインって、バンドの味や匂いが立ち上がるところですよね。今はサウンドの中にいろんな音が入ってきているだけに、このギターの音や、プレイがバンドの色味になっているというか。
PORIN:有機的な音ですしね。
モリシー:最近は打ち込みも用いているので、そうなると有機的なものが必要になってくるよなというのはありますね。無機質なものは無機質でいいんですけど。その有機的なものがサウンドにとって、いい出汁になることはあります。
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