Japanese
ロイ-RöE-
Interviewer:TAISHI IWAMI
無邪気に遊んでいるようで毒を孕んだスリルもある。その声やサウンド、曲展開はまるで"本当は怖い童話"の世界を想起させる、独特のセンスが印象的なシンガーソング・ライター ロイ-RöE-が、二階堂ふみと亀梨和也がダブル主演を務めるドラマ"ストロベリーナイト・サーガ"のオープニング・テーマを手掛けた。全体的にダークな装いの中に、キュートでメルヘンチックな旋律もあれば、キャッチーなフックもあり、もはや凶器とも言いたくなるほどの歪んだ音までも詰め込んだ、オリジナルな美しさと凄まじい熱量を感じるその曲のタイトルは"VIOLATION*"。"違反"という意味を持つその言葉に、ロイ-RöE-はいったいどんな思いを詰め込んだのだろうか。
-まずは、ドラマ"ストロベリーナイト・サーガ"のために曲を書き下ろしてみた感想をお聞かせください。
すごく好きな作品で、原作の小説も2012年に放送されたドラマ("ストロベリーナイト")も観ていての今回。すごく嬉しかったし、ずっと"ストロベリーナイト"シリーズ一色の生活でした。曲が完成して、オンエアの前に試写会で観たときはソワソワしていて、それがハマってるのどうか自分ではわからなかったんですけど、家で第1話の放送を観たときに、"良かった、合ってる!"って思いました。
-どんなイメージで曲を作っていったのでしょう。
二階堂ふみさんの演じる姫川(玲子)目線でオープニング・テーマを作りました。実際に作ってみて思ったのは、ドラマの世界と自分自身が重なる部分が多くて、まさにタイトルの"ヴァイオレーション感"が出せたなぁって。
-"ヴァイオレーション感"とは、どういうことですか?
直訳すれば"違反"。姫川は悲しんでるところや弱い部分を、そういう感情に背くかのように人には見せない。私も弱い部分を見せることは恥だと思っているところがあるんです。だから、自然と感情移入できました。ドラマのオープニングで、姫川がサブリミナル的な感じでニコッと笑うんですけど、そのシーンが好きなんです。ただ叫び狂うだけじゃ伝わらない、"ストロベリーナイト"の悲しい部分や面白い部分が、あそこに詰まってるなぁって思います。
-笑みって、想像が膨らみますよね。
"ストロベリーナイト"は大まかに言えば、被害者も加害者もみんな何かを背負って生きていて、そこに姫川自身がリンクしていく話なんですけど、自分もまた入っていけた感覚がありました。
-今回はひと言で言うと、音が"ヤバい"。
ビリビリくる感じ。替えが効くようなものはいらないと思っていたし、とにかく私がドラマから感じたことをダイレクトに、Face 2 fAKEのおふたりと音にしていったんです。私にしかできない曲になったと思います。
-ドラマのテーマ曲となると、方向性はストーリーによって様々ですけど、基本的には音も展開も、もっとクリアでシンプルなイメージがあります。
ですよね。だからこれでOKが出るかどうか、賭けに出た感じはありました。
-まさに、その姿勢も"ヴァイオレーション"だと思いました。全体的にはダークな装いの中で、リズムの歪みがすごい。サビのシンバルやキックの音は、もはや凶器レベル。それらと相反するようなストリングスの美しい音色もあり、メロディもパートによって表情がまったく異なっていて。
最初にFace 2 fAKEと一緒にサビを作ったんです。私がアレンジして持っていったものはもっときれいな音でした。ストリングスで内燃する情熱を表したような。でも、Face 2 fAKEのおふたりが持ってきたものには、それとはある意味逆の、"汚い"と言ったら語弊がありますけど、鈍い何かで殴られるような感じがあったんです。そのどちらも"ストロベリーナイト"なんで、それだったら混ぜてみようって。Aメロとかはキラキラしてるけど、おっしゃったように、ドラムは歪んでる。そこも飴と鞭タイプの私自身のようでもありますね。
-"ドラマのオープニング"というシチュエーションに対するいい違和感というか、ドラマの筋の通った世界観と多面的な魅力の両方をリアルに描き出したようなカオスがあります。
決め手はその違和感なんですよね。ちょっと気持ち悪いくらいの。まとまってたら面白くない。
-後半の間奏の歪みなんて、もはや人が聴けるそれの限界突破くらいに攻めています。
だから、サビまでじゃなくてフルで聴いてほしいんです。ここまでで話に挙がったような、様々な側面の対比がさらに面白いことになっていると思います。
-放送に乗る部分以外は、さらに攻めた演出にしようとする意識はあったのですか?
これまでは1番を入り口に2番からはもっと攻める、みたいな意識はありましたけど、今回はなかったです。もともと"ドラマのオープニング"というテーマがあったから、歌詞も伝えたいことはすぐ決まりました。寄り添うこととか伝わりやすさとか、好きなことだけやるとか、そういうことは意識になかったし、あえて意識しないようにもしてました。命や執着や安らぎ、自分自身ひいては人間の根本的な部分に迫るからこそ、自然体でいたかったし、そういられたと思います。
-ご自身をすごくいい状態に持っていけたんですね。
実は、この曲が出てくる前に10曲くらいは作ってたんです。その積み重ねに私の思いのすべてがあったから、自然にアイディアが出せました。あとは今回ご一緒したFace 2 fAKEのおふたりのおかげで、さらにいい曲になったと思います。
-Face 2 fAKEは90年代から活動しているユニット。ロイ-RöE-さんとは、世代も方向性も違うと思うんですけど、そこはどうでしたか?
Face 2 fAKEの背景には私にはあまりないロックが色濃くありますし、世代も見てきたものも全然違う。だからこそ、いろんなことを話し合って奥深い曲ができたんだと思います。
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