Japanese
Mr.Nuts
2018年04月号掲載
Member:ヤハラシュン(Vo/Gt) ヤマギシダイキ(Ba) 館山 翔吾(Dr)
Interviewer:秦 理絵
昨年7月に1st EP『20歳』をリリースした札幌発の3ピース・バンド Mr.Nutsが、初の全国流通盤ミニ・アルバム『愛しき日々よ』をリリースする。昨年秋のメンバー・チェンジを経て、約9ヶ月ぶりにリリースされる今作は、若さと衝動をストレートにぶちまけた前作から大きく踏み出して、より人間の多面的な表情をつぶさに映し出す1枚となった。Mr.Nutsの大きなテーマである"日常"の景色を大切にしながら、そのなかで繰り返される出会いと別れを丹念に切り取り、"過去があるからこそのいま"を強く肯定する。作品を出すごとに少しずつバンドの本質をさらけ出しつつあるメンバー全員に話を訊いた。
-昨年は1st EP『20歳』を出したり、そのあと前のベースが脱退して新たにヤマギシさんが加わったり、バンドにとって大きな動きが多かったですね。
ヤハラ:結構怒濤の時期でしたね。前のベースがやめるってなって、新しいベースを入れなきゃと思ったときに、まず"ダイキでしょ"って頭に思い浮かんだんです。で、8月末にダイキに話をしてから、9月末にはサポートで初ライヴをやってもらって。10月の頭には正式メンバーに決まってたっていう感じだったので。
-ヤマギシさんとは、高校のときに一緒にバンドを組んでた時期があったそうですが?
ヤマギシ:そうなんですよ。だから、シュンから"またバンドをやりたくない?"って言われてびっくりしました。僕自身バンドをやめたことに対して、後ろめたいところもあったから、これを逃したら俺は一生後悔するだろうなと思って。まずサポートから入らせてもらって、2本ぐらいやってから、"加入するよ"っていう流れでしたね。
-ヤマギシさんは、別のバンドを組んだりしてなかったんですか?
ヤマギシ:バンドは組んでなかったんですけど、ベースは好きだったので、ずっと弾いてはいたんです。だから、わりとすぐに馴染んでいけたというか。
-加入する前はMr.Nutsの活動っていうのをどんなふうに見てたんですか?
ヤマギシ:Twitterとかで情報が流れてくるのを見て、"勢いがあるな"と思ってました。「帰り道」のMVを見て、すごくかっこいい曲だなと思ってたんですよ。そのときは声がかかってない状態だったから、いちリスナーとして聴いてましたね。
ヤハラ:その曲がなかったら入ってないかもしれないよね(笑)。
-新体制でもありつつ、高校時代のメンバーがもう一度集まったっていう意味では、ちょっと懐かしい感じもあったりするんですか?
ヤハラ:たまにすごく懐かしい映像が頭の中に浮かんでくることがあるんですよ。
館山:俺、いまでも初ライヴのことを思い出すよ。初めてこの3人でライヴハウスのステージに立ったときのこととか、やっぱり鮮明に覚えてるんですよね。
ヤマギシ:だから、エモーショナルがすごいんだよね。
ヤハラ:楽しくやってますね、いま。
-夏には"でれんの!?サマソニ!? 2017"で入賞して、"SUMMER SONIC 2017"のステージにも立ったことも話題になりましたけど。
ヤハラ:あれはバチバチに楽しかったですよ。
ヤマギシ:いいなぁ。
ヤハラ:そっか。そのときは前のメンバーだったんですよね(笑)。あのとき、お客さんが温かくて。やっぱりフェスに行くような人って、本当に音楽好きなんだなっていうのを実感したんですよね。ああいうふうに受けてくれるお客さんのノリは初めてだったし。もっと音楽フェスにガンガン出たいなと思いましたね。
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