Japanese
BOYS END SWING GIRL
2016年09月号掲載
メンバー:冨塚 大地(Vo/Gt)
インタビュアー:松井 恵梨菜
自らを"フツウ"バンドと称し、王道ギター・ロックのど真ん中を鳴らす千葉県成田発の4ピース、BOYS END SWING GIRL。一歩間違えればありふれたものになりかねない"王道"、しかしこのバンドは持ち前のメロディ・センスや、感情や情景を絶妙なところで切り取った瑞々しい歌詞によって、聴き手の心にグッと入り込むアプローチに成功している。そんな彼らが、9月7日に自主レーベルより初の全国流通盤『KEEP ON ROLLING』をリリース。活動休止を余儀なくされた2015年を経て、バンドを続ける道を選び、新たな一歩を踏み出した彼ら。その思いの強さは、この1枚を聴けばきっと伝わるはずだ。
-冨塚さんとベースの白澤直人さんが中心となってBOYS END SWING GIRLを結成されたとのことですが、結成に至る経緯を教えてください。
僕と白澤は小学生のとき同じ学校、同じサッカー・チームに所属していたのですが、中学校は別々で。偶然同じ高校のサッカー部に入部することで再会して、高校1年生の冬ごろに白澤の家にサッカー部みんなで遊びに行ったんです。そのとき彼はアコースティック・ギターを買ったと言ってたんですけど、ギターを始めて1週間も経ってないはずなのにSMAPの「夜空ノムコウ」(1998年リリースの27thシングル表題曲)を完璧に耳コピしていて。ちょうど一緒にバンドをやるメンバーを探していたので、すぐに誘いました。でも、ギターは他にも弾いている友達がたくさんいたので、僕が持ってたベースを渡して"これ弾いて"って(笑)。白澤をギター担当にしたら、すぐに僕より上手くなりそうで怖かったのもありますけど......。僕と白澤に、同じ高校のサッカー部の友人を交ぜて組んだのが初期BOYS END SWING GIRLです。それから紆余曲折を経て(話すと日が暮れます)、大学生になってからギターの(鍔本)隼ちゃんとドラムの(飯村)昇平君が加入して今の形になりました。
-"BOYS END SWING GIRL"というバンド名もそうですが、全体的に"青春感"を大切にされているように感じます。バンドのコンセプトやテーマはなんでしょうか?
昔から音楽はアルバムで聴くのが好きだったのもあって、アルバムごとにコンセプトやテーマを考えて曲作りをしています。今回は初めて全国リリースする作品ということで、音楽を聴くこと、とにかく楽器を触ることに夢中だった中学生のころから本格的に音楽活動を続けてきた今まで、楽しいときも苦しいときも全部、僕たちが過ごしてきたこの大切な時間を歌にしたいと思って作りました。僕たちの中でも『KEEP ON ROLLING』は"青春盤"と呼んでいて、ティーンエイジャーのみなさんからお父さんお母さん世代まで、青春時代を経験したすべての人に聴いてもらえるような1枚を目指しました。
-音楽性について自ら、最強の"フツウ"バンドと謳っていらっしゃいます。その路線で攻めるということは、音楽そのものの真価が問われるので、わかりやすく個性を打ち出すよりも難しいと思うのですが、ストレートな音楽をやろうと思われた理由はなんでしょうか?
キャッチコピーの"フツウ"というのは"王道"と言い換えられるのですが、"フツウ"なのに"最強"なんです。イメージは、"カレーはありふれた食べ物だけどみんな大好き!"みたいな感じで。ストレートな音楽をどうしてやりたいか、ではなくて、好きなように曲を作っていたら王道だった、という方が近いと思います。とにかく"素敵なメロディと歌詞をいい演奏に乗せて届ける"ことを精一杯やる。邦楽ロック・シーンのカレーライスを目指して、絶賛活動中です(笑)!!
-昨年、冨塚さんの喉の不調やMV監督の失踪など、度重なる不運を機に数ヶ月間活動を休止されています。その期間はバンドにとってどんなものだったのでしょうか?
良くない流れを断ち切ろうという思いで必死でした。声がほとんど出なくなってしまったことや、MV監督にデータとお金を持ち逃げされてしまったことのような表面的な部分だけでなく、僕を含めたメンバーそれぞれのバンドに対する気持ちや活動の方針がだんだんと見えなくなっていってしまって。ちょうどそのころ大学4年生だった僕たちは、卒業論文を書かなければならなかったり、周囲は就職も決まってくる時期だったりしたので、音楽を続けるのかどうかも含め、もう一度これからの人生を考える期間として活動休止を決めました。休止中は、仲間のバンドがどんどん大きくなって置いていかれてしまうのではないかとか、ファンのみなさんに忘れられてしまうのではないかとずっと不安でしたが、活動を休止していた半年間でたくさんのことを乗り越え、また4人で向き合うことができたので、この先活動していくうえでも大事な時間になったと思います。
-復活ライヴとして、今年2~3月にかけて"ただいま、って言わせてよツアー"を開催されています。いろいろな思いを抱えてステージに上がったことと思いますが、そのツアーではどんなことを感じましたか?
"待ってくれていた人がこんなにもいたんだ。中途半端なままじゃ、やめられないよな"というのが一番大きかったかなと思います。実は"ただいまツアー"を終えたら解散するという話も出てたんです。それでも、実際に待ってくれていたみなさんの前で歌を歌って演奏していたら、めちゃめちゃ楽しくて。もっと歌いたい、もっと新しい曲を聴いてもらいたい、そんな気持ちがワーッと湧き上がってきて、それがツアー中ずっと続いていました。ツアー・ファイナルが終わった直後、"やっぱやめらんないね"ってメンバー4人で話して(笑)。あのツアーでは待っていてくれたファンのみなさんに救われました。本当にありがとうございます。
-結果的に解散という道を選ばず、再度バンドで夢を描いていくという選択をされた一番の決め手はなんだったのでしょうか?
待ってくれていた人たちに、何も返さないままじゃ終われない。バンドはもう僕たちだけのものじゃないんだな、と感じたことです。それまでは僕たちだけで戦っていると思っていたから、うまくいかなかったら内側にこもって苦しんでた。でも、"ただいまツアー"を通してライヴハウスの方々や仲間のバンドマン、そして応援してくれるファンの方々を始めたくさんの人が僕たちの周りにいて、苦しいときは助けてくれるし、嬉しいときは一緒に喜べる。そうなったら、この先またつらいことがあっても、きっとなんとかなるぞと思ったんです。そう感じたからこそ大胆な挑戦もできると思って、自主レーベル"NazcaRecords"を立ち上げることに決めました。
-初の全国流通盤を、バンド最大の挑戦として"自主レーベルからリリースする"という形を選んだ理由には"一歩踏み出すことで何かを変えたい"という思いがあったとブログに書かれていました。そうして今まさにリリースに向けて一歩ずつ歩き始めているところかと思いますが、現段階でどのような手応えや変化を感じていますか?
レーベルを立ち上げることは、ずっと前から頭にあって。どうやったらバンドがもっと大きくなるかとか、こんな宣伝をしたいなってことを考えるのが好きだったんです。バンド結成当初からそうしたアイディアを書き溜めた"ぼーいずノート"が、もうたしか7、8冊目かな? それくらいあるんですけど、レーベルを立ち上げたことでこれまで手の届かなかったアイディアを実行できるようになったことが大きいと思います。実際にCDショップの方々と宣伝の仕方についてお話ができたり、意見をもらえたり。そうした部分に以前よりもっと時間を割けるようになったことが嬉しい変化です。また、"自主レーベルやるぞー!"と自分たちから動いたことで、TOWER RECORDSさんにご協力いただけたり、各地のラジオ局やイベンターの方々からご連絡をいただいたりと、"一歩踏み出せば何かが変わる"という言葉どおりに、みなさんが手を差し伸べてくれています。
-1枚目の全国流通作品という意味でも、逆境を乗り越えてから放つ最初の作品という意味でも、バンドにとって本当に大切なアルバムかと思います。どんな1枚にしよう、というイメージで制作を始められたのでしょうか?
2016年の今聴いても、2050年に聴いても素敵だなと感じてもらえるような、"ずっと色褪せないアルバム"を作ろうと思いました。だから背伸びをせず今できること、今歌えることを精一杯、今の僕たちを全部音にして詰め込むこと、それだけに集中しました。聴いた人それぞれが、それぞれの青春を思い出して、それぞれの思い出に浸れる。いつ聴いてもあのころに戻った気持ちになれるような、思い出の写真アルバムみたいにずっと大切にしたい1枚になったらいいなと思います。
-過去に発表された音源からも何曲か収録されていますが、どのような基準で選曲されたのでしょうか?
世に出す初めての1枚だから、"僕たち、こんな人たちなんです!"っていう名刺や履歴書代わりになるアルバムにしたくて。僕たちがどんな人生を歩んできたか、どんな日々を過ごしてきたかを伝えたいし知ってほしい。そう思って、これまで発表してきた曲の中でも"過ごした時間"を切り取った曲を集めました。
-タイトル"KEEP ON ROLLING=転がり続ける"に込めた意味を教えてください。
"キープ・オン・ローリング"という言葉は、大好きな作家、重松清さんの"白髪のニール"("気を付けて礼。"所収)という短編小説からお借りしました。"ロックは始めること、ロールは続けること"って、その小説に出てくる、Neil Youngが大好きなおじいちゃん先生が言うんです。活動休止を経て、一度は音楽をやめようと考えた僕たちがまた歩き出すために、ロックをロールして、今度こそ僕らの音を鳴らし続けられるように。そう願って、大事な1枚目にこのタイトルをつけました。
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