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INTERVIEW

Japanese

ジラフポット

2015年11月号掲載

ジラフポット

ジラフポット

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Member：中野 大輔（Vo/Gt） 関 浩佑（Ba/Cho） 原田 直樹（Dr/Cho）

Interviewer：沖 さやこ

－全然違う個性を持つメンバーの絆が深まって、楽曲制作やライヴに対するモチベーションも変わって、結果的にバンドにとっていい方向に転がって。"初期の初期の感じを"という気持ちも、事故も理由のひとつかもしれないですね。"初期の初期にやっていたような本当に好きな音楽をやって、できるだけ悔いの残らない作品を作ろう"という。

原田：ああ、そうですね。

－「Dear Heaven」は中野さんの弾き語りから始まるという、世間一般のジラフポットのイメージでは考えられない曲ですし。今回のアルバム、驚くリスナーさんも多いかもしれませんね。1stに収録されている「HECTOR-G」の"やってらんねぇな！！"のインパクト、やっぱり大きいから。

中野：あれは"振り返ったままじゃ／やってらんねぇな！！"なんですけど、どうも解釈が......"仕事なんてやってらんねぇ！！"みたいなことになってるんですよね（苦笑）。"振り返ったままじゃやってらんねぇから、今日仕事やるんだ！！"ということなのに......。まあ人それぞれでいいんですけど、俺の本当の気持ちとしては、ものすごくポジティヴで前向きな"やってらんねぇ"なんで、そこはみなさん気をつけてください（笑）！

－（笑）ジラフポットはルーツ的な部分もそうですけど、ちょっと誤解されてるところはあるかもしれないですね。そういうのを取り除きたい気持ちがあったのかも。

中野：あー......あったかもしれないですね。うん。それはあると思います。

－1stよりもバンドの中身が見えるアルバムだとも思うので。わかりやすさにも繋がるかもしれませんが、前作よりは歩み寄ってる印象はあったので。

中野：......俺らを歩み寄らないバンドだと思ってた君たちが悪い！というアルバムです。歩み寄ったり離れたりしますよ（笑）！ 1曲だけ聴いて"あ、こんな感じね～？ はいはいはい、こうくるんでしょ？"と思う方がおかしいです。動き回ってるのにそれを1ヶ所だけ見て言われても、うるせー黙れ！と思うんで（笑）、このアルバムだけ聴かれても、俺はちょっと困るかもしれない。全作品通して聴いて、初めてこのアルバムの意味が伝わるかなと思います。全部聴いて欲しいです。

－複雑なバンドですよね。一筋縄ではいかない。

中野：はい。僕だけ複雑なんです。あとのふたりは鼻ほじってるような感じなんで（笑）。

原田：はい、そうです（笑）。

一同：はははは！

－ひねくれてるけれどシンプルで素直な側面もあるし。何が本当なのかわからないですもん。

中野：あ、それいいですねー！ それ俺のコンセプトなんですよ（笑）。"何が本当かわからない。でも全部本当やろな"っていう。......全部本当なんです。なんじゃこいつと思われますけどね。

－お話を聞けば聞くほど、この3人でバンドが成立してることが不思議です。

中野：......僕のお陰ですかね。

－たぶんそれは関さんも原田さんも思ってると思います（笑）。

一同：はははは！

原田：本当にその通りです（笑）。

－それも含めて素晴らしいバランスのバンドです（笑）。我々リスナーに見えているのは本当に氷山の一角で、まだまだ手の内がたくさんありそうですし。

関：ずいぶん前からあって"今作じゃないな"でずっと繰り越されてる曲も結構あるんです。

中野：ストックはいっぱいあるんですけど、幅が広すぎて、俺らがやったらだめなんやないか......ということをベースからよう言われてて。うるせー黙れー！って思ってたんですけど（笑）、最近ようやくわかってくれだして。自分たちのことが全然（リスナーに）伝わってないのがショックすぎて。みんないいように捉えすぎ。実際もっと汚いですからね（笑）！ でも徐々にそういうところも、出していこうと思ってますね。......これからすごくなりますよ。