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INTERVIEW

Japanese

FOUR GET ME A NOTS

2015年03月号掲載

FOUR GET ME A NOTS

Member:石坪泰知 (Vo/Ba) 高橋智恵 (Vo/Gt) 阿部貴之 (Vo/Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-2014年にリリースした4作目のアルバム『AUTHENTIC』はより明確に進化を求めた作品で、ASPARAGUSの渡邊忍さんがプロデューサーとして制作に携わっていますが、自分たちでもここからどうしたいかっていうのが明確にあったんですか。

石坪:3枚目の『BLINKS』は、改めて自分たちのやれることや、やりたいことが開けたアルバムだったんですけど。それをもっと料理してくれる人とやってみたいなっていうのがまずあって、プロデューサーに(渡邊)忍さんを招いて、一緒に作ったんです。ああこういうこともできる、こういうこともできるって、さらにそこで広がりましたね。

-第三者が入ってくれたことで、今まで気づいてなかった面に気づけたり、目から鱗といえるようなこともあった?

石坪:曲が持つ本来の輝きを見出すっていうんですかね。例えばその曲のリズムを決めるときも、昔だと"これは速くしちゃえばいいか"みたいな(笑)。そういうのもあったんですよ。

高橋:感覚でやってたんだよね。感覚的に、速い方が気持ちいいんじゃないかっていうのがあったんですけど、忍さんは、メロディの本来の持つ似合うリズムだったり、雰囲気だったりを的確にパスしてくれて。

石坪:そうそう。"もともと作ってきたデモのリズムでいいじゃん""作ってきたときにそのイメージで作っているんだからそれが1番いい状態なんだよ"って言ってくれたりしたんですよね。

高橋:曲と向き合う姿勢を教えてもらったと思いますね。"もっともっと、向き合わなきゃいけないんだな"って反省したところはあるし。それは音に関してもそうですね。あと、忍さんと一緒にやってみて、歌の表現の仕方とかは勉強になりました。ああここまでできるんだって思ったりとか。大人になれた気がします(笑)。

阿部:ドラムに関しても、いろんな機材を使ったりとかもしたし。曲作りの段階から、結構細かいところまで言われましたね。ドラマーじゃないのにすごいなとは思いましたね――もともとやっていたらしいんですけどね。曲に対する熱意が伝わってくるのが、すごく勉強になったし、あとは機転の利かせ方とか発想力も全然僕らじゃまだ追いつけないと思ったし。吸収することはたくさんありましたね。

-今はそういった経験も活きている?

石坪:めちゃくちゃ活きていると思います。

高橋:あとは自信にもなりました。それは、みんなそうだと思います。

-ベストの最後には新曲「Our chords」が収録されていて、これまでの集大成的な曲になっていますが、新曲を入れることはベストを制作する段階で決まっていたんですか。

石坪:最初は入れないで出す流れだったんです。でも、やっぱり新曲も入れた方がいいんじゃないかって。そうなったのが、結構ギリギリだったんですよね。下手したら去年の11月とかそのくらいの時期で。

高橋:いや12月くらいかも(笑)。

石坪:なんとなくネタはあるけど、まとめてないみたいな感じで。でも、結構いつもそんな感じなんですよね、僕ら。行き当たりばったりで(笑)。でも結果、いいものができてよかったです。なので曲ができたのが直前だよね。レコーディングに入る2週間前くらいかな? そこでネタを投げて。で、智恵さんがそのネタにアイディアをくっつけたのが、その1週間後くらいで、だから約2週間くらいで作りましたね(笑)。

-ではベストに収録するということで、今までとこれからを感じさせる曲にというのは意識していたところでもあった?

石坪:そうですね。ベストに入れるんだったらこんな感じの曲かなっていうのは、漠然とあって。

高橋:終わりをイメージさせるというよりは、始まりをイメージさせる明るい前向きな曲がいいなっていう思いは持っていたので。ぴったりな曲になってよかったなと思いました。これはレコーディングも楽しかったですね。

-ベスト・アルバムのリリース後としては、インストア・ツアーやワンマン・ライヴもありますが、新たな曲作りというところではどうですか。

石坪:絶賛制作中ですね。

高橋:今、バンドがすごくいい状態だと思うので。それを詰め込めたらいいなと思ってますね。自然と曲作りも続けているし。

石坪:ほんとに、調子がいいんですよね。このベストを作ったこともそうだし、新曲の「Our chords」を聴いてもらってもわかると思うんですけど、より開けた感じっていうのは3人とも獲得できているので。これからの曲に、乞うご期待っていう感じですね。