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INTERVIEW

Japanese

Dinosaur Pile-Up

2014年10月号掲載

Dinosaur Pile-Up

Member:Matt Bigland (Vo/Gt) Jim Cratchley (Ba) Mike Sheils (Dr)

Interviewer:山口 智男

-今、挙げたバンドってアメリカのバンドばかりですね。Mattにとって90年代のイギリスには聴くべきバンドはいなかった?

Matt:そんなにはいなかった。RADIOHEADはみんな聴いてたから僕も聴いてみたけど。その他はFEEDERとか、あとは、うーん......。

Jim:ASHは?

Matt:そうだね。ASHとかTERRORVISIONとか。アメリカほど良いバンドはいなかった。僕にとってはね。

-90年代のイギリスっていうと、まずOASISとBLURが挙がると思うんですけど、その2バンドについては?

Matt:正直、好きじゃなかった。実は、初めて自分のお金で買ったCDがOASISとBLURだったんだ。当時、学校でみんなが聴いてたからどんなものかと思ったんだ。CDを買って、家に帰ってから早速、OASIS、BLURって順で聴いたんだけど、全然、共感できなかった(笑)。

-JimとMikeも大体、Mattと同じような音楽を聴いてきたんでしょうか?

Mike:LIMP BIZKITをたまたまテレビで見て、それがきっかけでロックにはまったんだ。そこからNIRVANA、WEEZER、PIXIESなんかを聴いていったよ。

Jim:僕は親が聴いていたTHE BEATLESやTHE ROLLING STONESがきっかけだった。学生時代は結構BLURも聴いていたんだ。でも、RADIOHEADをきっかけにヘヴィなギター・ロックを聴き始めた。NIRVANA、WEEZER......RAGE AGAINST THE MACHINEはカバー・バンドをやるほど好きだったんだ。

-アメリカのロックが好きな人たちって周りに結構いたんですか?

Matt:いや、少数派だった。僕を含め、何人かいたけど、みんな社会性のない奴らばかりだった。社会性がないっていうよりも、イケてないって言ったほうがいいかな(笑)。

Mike:僕の場合は、僕ともうひとり、ふたりしかいなかった。そいつといろいろ聴かせあったよ。奴が好きだったBLINK-182はどうしても好きになれなかったけどね(笑)。

-自分たちの音楽ってアメリカっぽいって思いますか?それともアメリカのロックの影響を受けているけど、ブリティッシュっぽいところはあると思います?僕はやっぱりメロディがアメリカのバンドとは違うと感じました。

Matt:インタビューで指摘されるまで、自分が聴いていたバンドがアメリカばかりだってことには全然気づいてなかったんだ(笑)。でも、子供のころって、これはイギリスのバンド、これはアメリカのバンドなんて気にしながら聴いたりしないだろ?自分の音を考えたとき、ブリティッシュな雰囲気はあると思うけど、やっぱりベースは90年代のアメリカのヘヴィ・ロックなのかな。

Mike:いい感じのミックスなんだと思う。

Matt:そうだね。僕が影響を受けてきた90年代のヘヴィ・ロック・バンドって、LED ZEPPELINやBLACK SABBATHといったいかにもブリティッシュなロック・バンドの影響を受けていただろ?だから、イギリスっぽいとか、アメリカっぽいとかっていう話ではなく、イギリスとアメリカの間で影響しあってるサイクルの中に僕らもいるってことなんじゃないかな。そう考えた方が面白いよ。

-10月22日に日本でリリースされる2ndアルバム『Nature Nurture』について聞かせてください。レコーディングするにあたっては、どんな作品にしたいと考えたんでしょうか?

Matt:ここ数年は常に曲作りしているんだ。そこから自分が1番、気に入ってる曲を選んでから、アルバム全体のイメージを考えたんだ。そのとき、自分が思うDinosaur Pile-Upっぽい曲を選んではいるんだけど、「Arizona Waiting」とか「Peninsula」とか「Nature Nurture」みたいにヘヴィ・メタルというかハード・ロックっぽい曲もあるし、「Derail」とか「Lip Hook Kiss」とかポップな曲もあるし、いろいろな面を見せたいという気持ちもあったよ。