Overseas
PEACE
Member:Harry Koisser(Vo/Gt) Dominic Boyce(Dr)
Interviewer:山口 智男
SUMMER SONIC 2013で初来日を実現させ、ダンサブルなビートを持ったカラフルなサイケデリック・ロック・サウンドが日本のロック・ファンを唸らせた4人組、PEACE。UKロックの大型新人と注目されるその彼らが早くも再来日。東京一夜限りのライヴを行った。ライヴ当日の午前中に行われた今回のインタビューにはフロントマンのHarry Koisser(Vo/Gt)とDominic Boyce(Dr)が出席。SUMMER SONICの手応えや日本の印象などを尋ねてみた。前夜、酒を飲みすぎて2日酔いだというDomも途中、ボーッとなりながら懸命に答えてくれた(笑)。
-2日酔いだそうで(笑)。
Harry(以下H):ああ、Domだけね。俺は違うよ(笑)。
Dominic(以下D):ごめん(苦笑)。
-どれだけ飲んだんですか?
D:うーん、覚えてないぐらい。
H:自分の体重と同じぐらい飲んだんだろ(笑)。
-今夜のライヴは大丈夫ですか?
D:あー、それは大丈夫。
-なるほど(笑)。前回から1ヶ月ぶりの来日となるわけですけど、先月、SUMMER SONICでライヴをやってみて、お客さんの反応を含め、どんな手応えがありましたか?
H:いい反応が得られたよ。
D:そうだね。
H:今まで経験したことがないようなことを経験できたと思う。大きなフェスティバルだったしね。イギリスから1番遠いところ......360度ぐるっと。
D:それじゃイギリスに戻ってきちゃうだろ(笑)。
H:ああ、そうか。とにかくイギリスから1番遠いところで、たくさんの観客から歓迎してもらえてすごくうれしかったな。
-SUMMER SONICでは自分たちが演奏する以外に他のバンドのライヴも見ることができたんですか?
D:うーんと、どうだったっけ。
H:MUSEを見たよ。あとはPALMA VIOLETSをちょこっと。そんなに見られなかったな。
D:だから、夜、六本木のアビーロードに行ったんだ。ビートルズのカヴァー・バンドを見るつもりで行ったんだけど、結局、Harryが「Don't Let Me Down」を一緒に歌ってさ。
H:おまえだって歌っただろ。「Please Mister Postman」。
D:たまたまJake Buggもいてさ。Jakeは「Norwegian Wood」を一緒にやってたよ。
-PALMA VIOLETSとかJake Buggとかに対して、ライバル意識みたいなものってありますか?
D:Jakeにはないな。
H:PALMA VIOLETSにしても俺たちにしてもオーガニックなギター・サウンドを追求しているバンドって、誰かに対抗しようっていう気持ちは持ってないんじゃないかな。別にNo.1になりたいと思って、バンドをやっているわけじゃない。みんなそれぞれにやりたいことをやっているだけだろ。ただ、このタイプの音楽が突然、世界的なトレンドになったとしたらもしかしたらライバル意識みたいなものは芽生えるかもね。たとえ自分たちになかったとしても、マスコミがそんなふうに騒ぎ立てるかもしれないし。まぁ、今は全然ない。みんないい友達さ。
-PEACEががんばってギター・サウンドをトレンドにしてくださいよ。
H:それはもちろん目指しているけど、でも"ローマは一日にして成らず"って言うだろ。もうちょっと時間がかかるかもね。
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