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INTERVIEW

Japanese

UNCHAIN

2012年04月号掲載

UNCHAIN

Member:谷川正憲(Vo&Gt)

Interviewer:沖 さやこ


-先程、前回の“SUN”から今回は“MOON”とおっしゃっていましたが、それ以外にも夜をテーマにする理由はありましたか?

まず現在の世の中を時間帯に表すなら夜。暗闇です。希望の光を探している状態。音楽業界もある種そうかもしれません。そして闇と言えば黒、黒と言えばブラック、ブラックと音楽が結びつくのはブラック・ミュージック。セクシーな愛の歌、求め合う情熱の歌、それらが行われるのはだいたい夜でしょう(笑)。夜とは“常に光を求めている状態”なような気がします。これまでのUNCHAINの歌詞のテーマはそれだし、どこか物足りない状態。いつもハングリーで、決して満足しない。UNCHAINもそうでありたいと思っています。

-なるほど。全てが繋がっているんですね。今回は過去最多のゲスト・ミュージシャンを招いてらっしゃいますね。

まずキーボーディストのDonny(ex. tick)と一緒にやりたいと提案させてもらって。昔から大好きで年齢も近くて対等に意見を言い合える仲だったので、今回準レギュラー的にレコーディング参加してもらえないだろうかと熱烈オファーしたんですが、スケジュールがなかなかつかなくて……。それでも5曲弾いてもらい、曲も一緒に作ることができました。さらにカヴァー・シリーズ(※UNCHAINが昨年12月から3ヶ月連続で配信リリースをした『Love & Groove Delivery』のこと)をやってもらった木下航志くんや、大尊敬している渡辺シュンスケさんにも是非参加して頂きたかったので、そちらにもオファーしたりで、段々人数が増えて行きました。途中から“どうせなら遊園地なんだし、大人数で楽しく!”みたいな感じで、イントロの「Lovely Barks」では各マネージャーさん含むゲスト陣全員にBarkしてもらうという偉業も達成しました(笑) 。

-わっ、本当に大勢の皆さんで作り上げたんですね。まさしく遊園地です。みなさんそれぞれに素晴らしいアーティストさんだと思うのですが、驚くような衝撃や刺激があったアーティストさんはいらっしゃいますか?

みなさん素晴らしい演奏をしてくれました。都会派のDonny、対照的にブルージーな航志くん、元気いっぱいBIG CAT’S EYE、可愛いjoy優子ちゃん、「0.0025」で風が吹くような音をオルガンで奏でたフィリップ、“フラフープ”という歌詞を4回も重ねて録って“あとでフラフープみたいに音を回して”と言った韻シストBASIさん、初めて見た譜面を一発で完璧に弾きこなした佐藤帆乃佳さん、アイディアを出して一緒にコーラスを考えながら食べ物の話もいっぱいしてくれたHICKSVILLE真城さん、ライヴもやりたいと言ってくれたスカパラ大森さん……特にスゴかったのは「テレスコープ・トリッパー」でMichel Camiloばりのピアノ・プレイを見せてくれた渡辺シュンスケさんですかね。

-Michel Camiloばりとは! 多彩な方々と非常に刺激的な時間が送れたのですね。レコーディングはいつ頃でしょうか。

去年からちょくちょくやってましたが、作業が追いつかずほとんどが今年に入ってからでした。

-どういう手順で行われたのでしょう?

メンバーのパートが録り終わったオケに、ゲストの皆さんに順々に音を入れてもらいました。「Rainy Dance Floor」、「4U」、「暁のコドウ」、「0.0025」、「Until Dawn」はDonny君も一緒に全員で録りました。イントロ、アウトロも航志くんと一緒に。

-ゲストさんを入れたことで気付いたご自身の新たな一面はありますか?

うーん、ゲストさんをスタジオに迎え入れるとき“しっかりせなあかん!”と思ってるからか、背筋が伸びます(笑) 。