Japanese
UNCHAIN
Skream! マガジン 2011年11月号掲載
2011.10.01 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 石井 理紗子
どのバンドでもツアー・ファイナルはメンバーにとってもファンにとっても少し特別なのではないだろうか。会場は開演前からそんな期待感に満ち溢れていた。今か今かと待ちかまえるファンの気持に応えるように開演時間ほぼきっかりに客電が落ちる。ムーディーなオープニングの後、1曲目は『SONDOGS』の1曲目でもある「Aurora」だった。
“始まりましょう”という谷川(Vo)の言葉を皮きりにタイトルどおりカラフルな音がフロアいっぱいに広がる。全部の楽器の音がとにかく前へ前へと出てくる。この曲の肝となるハーフ・スケールの繰り返しのギター・フレーズの印象の強さは勿論のこと、ベースの音色も音数もとにかく多いし、ドラムの手数も多く耳に残る。たっぷり詰め込んでいるのにうるさい印象にならないのはロックバンドには珍しい艶のあるヴォーカルがしっかり音をまとめているからだろう。更に軽快なポップロックの「少女ジレンマ」、エッジの効いたサウンドとアンニュイなヴォーカルの「The Game Of Life」、キャッチーなサビに飛び跳ねずにはいられない「I AM THE SUN」と、序盤はリリース・ツアーらしく『SONDOGS』からの曲を中心に盛り上げる。
そして中盤はなんと3曲もの新曲を披露。これ以上ないほどの歓声があがる。谷川が1曲1曲丁寧に説明してくれた。新曲の1曲目は「I'll be the music(仮)」。“明日からいなくなってしまう人との最期の夜をもりあげる”ような、“最高だねって言えればもしかしたら明日からも続くのではないかと信じている男”の曲。ソウルフルなヴォーカルがドラマティック歌いあげる。2曲目は「0.0025(ポイントダブルオートゥーファイブ)」。谷(Ba)の好きなパチスロが当たる確率だという。なんとも茶目っ気のあるタイトルからは想像できないようなソウル色の強いパワフルな曲だ。そして3曲目の「千の夜(仮)」は“もののけ姫みたいな感じ”とのことで、もののけ姫のものまねと共に披露された(笑)。谷川の説明の通り、少し古風な言葉遣いの歌詞と壮大なスケールを感じさせるサビが心地良かった。
新曲披露の興奮も冷めやらぬうちにライヴは終盤へ。THE CARDIGANSの「Carnival」をカヴァーしたり、自転車を持ち出してサドルをオーディエンスに渡してから「My Bicycle」を演奏したり(サドルは後で返してくださいとのこと(笑)。)、遊び心のある演出で大いに楽しませてくれる。更に“暴れて帰りますか”と始まったアンコールは「Show Me Your Height」と「Don't Stop The Music」の2曲。踊りまくったファンのテンションはあがりっぱなし。客電があがってもダブルアンコールを催促する手拍子が鳴りやまない。メンバーもそれに応えて「Precious」。物凄い歓声と共に拳をあげて飛び跳ねるファン。前に詰めかける。ダイバーまで現れ、ツアーを締めくくる最後の1曲に相応しい盛り上がりとなった。
“僕らは常に変わり続けて、皆をいい意味で裏切り続けていきたい”最初のMCでヴォーカルの谷川がそう言った。バンドを長く続ければターニング・ポイントというのは必ずあって、必然と周囲から、勿論ファンからもいろいろな声があがるものだ。STYLE_MISSILE recordsを立ち上げて最初のアルバムである『SONDOGS』のリリース・ツアーのファイナル。谷川のその言葉とこの日のUNCHAINのライヴはそんな声に対するバンドが出した答え、そして決意を堂々と魅せつけてくれるものだったのではないだろうか。
- 1
LIVE INFO
- 2024.07.27
-
ぜんぶ君のせいだ。
Bye-Bye-Handの方程式
ASP
Ado
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL VOL.13"
ジュウ×アンと私
いきものがかり
凛として時雨
おいしくるメロンパン
私立恵比寿中学
NakamuraEmi
終活クラブ
"FUJI ROCK FESTIVAL'24"
愛美
マオ(シド)
osage
MyGO!!!!!
halca
- 2024.07.28
-
ASP
Ado
Bye-Bye-Handの方程式
終活クラブ
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL VOL.13"
PIGGS
LUCY IN THE ROOM
ヤングスキニー
NakamuraEmi
おいしくるメロンパン
私立恵比寿中学
PEOPLE 1
"FUJI ROCK FESTIVAL'24"
マオ(シド)
KEYTALK
MyGO!!!!!
THE BACK HORN
ExWHYZ
- 2024.07.30
-
終活クラブ
打首獄門同好会
THE FOREVER YOUNG
ゲスの極み乙女
離婚伝説
超☆社会的サンダル
東京スカパラダイスオーケストラ
- 2024.07.31
-
終活クラブ
PEDRO
THE FOREVER YOUNG
くるり
cadode
ヲドルマヨナカ
GANG PARADE × BiS
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
水曜日のカンパネラ
ザ・シスターズハイ
ExWHYZ
東京スカパラダイスオーケストラ
- 2024.08.01
-
TENDOUJI ※振替公演
桃色ドロシー
向井秀徳
Wisteria
SILENT SIREN
NakamuraEmi
- 2024.08.02
-
TENDOUJI ※振替公演
ビレッジマンズストア
ヤユヨ
THE FOREVER YOUNG
終活クラブ
GIFTMEN
フラワーカンパニーズ
くるり
Creepy Nuts
菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)& NAOTO QUARTET
- 2024.08.03
-
SHAKALABBITS
桃色ドロシー
back number
マオ(シド)
ASP
NakamuraEmi
GIFTMEN
いきものがかり
THE FOREVER YOUNG
フラワーカンパニーズ
GRAPEVINE
G-FREAK FACTORY × 四星球
Ado
パピプペポは難しい
終活クラブ
向井秀徳
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024"
なきごと
milet
- 2024.08.04
-
ASP
back number
桃色ドロシー
いきものがかり
くるり
NakamuraEmi
"Heaven God Beach 大作戦 GIG 2024"
Bye-Bye-Handの方程式
"PSYCHIC FES 2024"
いゔどっと
ジュウ×アンと私
Ado
ヤユヨ
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024"
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
愛美
フジファブリック
- 2024.08.05
-
Novelbright
- 2024.08.06
-
THE FOREVER YOUNG
くるり
ゲスの極み乙女
NakamuraEmi
Hello Hello
polly
桃色ドロシー
Mega Shinnosuke / DYGL / yonige
- 2024.08.07
-
THE FOREVER YOUNG
ゲスの極み乙女
NakamuraEmi
オレンジスパイニクラ / Laughing Hick / シンガーズハイ / カネヨリマサル ほか
ASP
"閃光ライオット2024"
- 2024.08.08
-
polly
くるり
KANA-BOON / Cody・Lee(李) / bokula.ほか
Sou
ヤングスキニー
ゲスの極み乙女
めろん畑a go go
GIFTMEN
みゆな
ポップしなないで
cinema staff × HEY-SMITH
- 2024.08.09
-
終活クラブ
ハク。
Bye-Bye-Handの方程式
ぜんぶ君のせいだ。
そこに鳴る
詩羽(水曜日のカンパネラ)
凛として時雨
コレサワ
RELEASE INFO
- 2024.07.29
- 2024.07.31
- 2024.08.01
- 2024.08.02
- 2024.08.07
- 2024.08.08
- 2024.08.09
- 2024.08.10
- 2024.08.13
- 2024.08.14
- 2024.08.16
- 2024.08.20
- 2024.08.21
- 2024.08.23
- 2024.08.28
- 2024.08.30
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
East Of Eden
Skream! 2024年07月号