Japanese
UNCHAIN
Skream! マガジン 2012年07月号掲載
2012.06.21 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 沖 さやこ
“深夜の移動遊園地”“夜に現れるサーカス団”というテーマを掲げ制作された5thアルバム『Eat The Moon』。その全国ツアー最終公演であるこの渋谷で彼らが一体どういう楽園が築かれるのか、フロアも今か今かと“開園”を待ち侘びる。映画「キッズ・リターン」のテーマ曲であるおなじみのSEが流れると、メンバーが揃いの黒ハットを被り登場。谷川正憲(Vo&Gt)はUNCHAINと書かれたプラカードを高く掲げ、その裏に書かれた“WE ♥ TOKYO”で歓声は更に大きくなる。
谷 浩彰(Ba)がアップライトをつま弾くアルバムの1曲目「Lovely Barks -intro-」で“U・N・C・H・A・I・N”コールが巻き起こり、「Rainy Dance Floor」へ。谷川のアコギが、水たまりの上をはしゃぐ爪先のように軽やかに鳴り響く。「Rusty Love」ではjoyの 天田優子がコーラスとして参加。彼女のキュートな歌声が曲に新たな彩りを加え、吉田昇吾(Dr)が叩くダイナミックなリズムに自然と体が動き出す。吉田以外のメンバーが揃いのステップを踏み、タイトル通りパレードを見ているようだ。コーラスも美しく響く。シュガーこと佐藤将文(Gt)のムーディーなギターが心地よい椎名林檎のカヴァー「丸の内サディスティック」では谷がラップを絡める一面も。谷川のソウルフルでパワフルな歌声は伸びやかで、うっとりしてしまうのも不可抗力だ。“みんなでこの渋谷QUATTROをアミューズメント・パークにしようぜ!”と谷川が叫ぶと、フロアもステージも更に解き放たれるかのように自由度を増す。スタイリッシュで都会的、スマートだけど、いちいち人間くさい。彼らの音には情感が溢れているのだ。目まぐるしく鮮やかに展開するサウンドは瞬く間に我々を煌びやかな異世界へと誘う。
途中メンバーが舞台袖にハケると、遊園地の場内アナウンスのオマージュで、ちょっとふざけた注意事項アナウンスが。ライヴも後半戦、「Cream Pie」のリズムが場内に流れると、ゲスト・ミュージシャンの村原康介(Key&Cho)、Nanamie(Cho)、mamimor a.k.a PAPICO(Cho)を連れて、ステージに戻ってきた。7人がパーティー帽を被り1列に並んで入場すると、谷川とコーラス隊がアカペラでフロアに向けて“La La La La.....”と歌い出す。会場も自然とハンズ・クラップ&シンガロング。パーティー感は勢いを止めない。NanamieとPAPICOは自由に体を動かし、スケール感あるコーラスを笑顔で紡ぐ。ステージの7人は思い思いに音を発信、吸収し、それを存分に楽しんでいた。人間の中から生まれるパワーを真正面からぶつけられ、フロアも負けずと自由に心を解き放つ。「I'll Be The Music」のそれは、見事と言うべき美しさで、まさに“ひとつになった”というべき光景だった。
アンコールは8人で再登場。「Show Me Your Height」ではシークレット・ゲストとしてR-1ぐらんぷりファイナリストであるサイクロンZが颯爽とステージに現れた。未完成のマジックをキレのあるダンスと融合させる彼のパフォーマンスに、フロアだけでなくステージも大爆笑! 予定外のダブル・アンコールではメンバー4人だけでステージに現れ、「make it glow」を披露した。帰り掛けていたお客さんも続々とステージ前に駆け寄り、抜群の笑顔でダンスする。アミューズメント・ショウはアミューズメント・ワールドへ――彼らが音でもって見せてくれたのは想像上のものではなくリアルなのだと痛感した瞬間だった。コンセプチュアルなアルバムを見事に具現し、現実へと昇華したツアー・ファイナル。終演後のフロアには高らかに輝く大輪の花火のように、晴れやかな笑顔が広がった。
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