Japanese
Hello Sleepwalkers
2012年06月号掲載
Writer 沖 さやこ
沖縄出身の5ピース・バンド、Hello Sleepwalkers。昨年10月にTOWER RECORDS限定でリリースされたシングル『センチメンタル症候群』、今年1月にリリースされたデビュー・アルバム『マジルヨル:ネムラナイワクセイ』に続き、6月6日にシングル『円盤飛来』をリリースする。表題曲「円盤飛来」は、以前からライヴで必ず演奏されてきた定番曲だ。「センチメンタル症候群」がラジオやSPACE SHOWER TVでヘヴィ・ローテーションされ、YouTubeでの動画再生回数もどんどん増やしていったにも関わらず、メンバー名等の基本的な情報以外ほとんどのことが謎に包まれていた。だが、『マジルヨル:ネムラナイワクセイ』リリース日に開催された渋谷WWWでの、バンドにとっての初ワンマンとなるショウケース・ライヴを機に、全国でライヴを精力的に展開するように。5月は赤い公園、KUDANZ、indigo la Endと共にスペースシャワー列伝へ出演。6月4日に大阪なんばHatchで開催される、ONE OK ROCK主催のライヴ・イヴェントのオープニング・アクトも務める予定だ。それでもまだまだ謎の多いバンドである。だがそれは、その分こちらでは知り得ない無限の可能性を秘めているということ。“Hello” “Sleep” “walker”という、一見結びつかない3つの言葉の集合体。彼らの作り出す円盤が飛来する宇宙とは一体どんな世界なのか?
目まぐるしいならぬ“耳まぐるしい”サウンド展開を持つ「円盤飛来」。シュンタロウ(Vo&Gt)とナルミ(Gt&Vo)のツイン・ヴォーカル、ダンサブルでありながらも変拍子や、民族音楽を彷彿させるものまで様々なリズムが入り乱れるビート、四方八方から飛んでくるようなシュンタロウとナルミとタソコ(Gt)の3つのギター。シュンタロウの日本語と英語を使い分ける早口ヴォーカルはスピード感を生む。ヴォーカルを含め全ての楽器がリズムを刻み、それが巧妙に交錯する。5人の音は遠くに行ったかと思えば戻り、いきなり違う世界にワープしたりと、思うがままに飛び回ってゆく。ナルミの歌声は、紅一点ならではのソフトさを醸すだけではなく、バンドをひっくり返すような逞しさが。彼女が歌う“円盤飛来”というフレーズはエンジンをぶっ放すような途轍もないパワーを放ち、“未来と遭遇”と歌うファルセットは本当に未来へ誘われるような恍惚感。彼女のドラマティックなヴォーカルから、少年性の残るマコト(Ba)の声で紡がれる台詞へと繋がる瞬間は、スロー・モーションで星屑の中に溶け込むようだ。この2人の声のコントラストは、より心の奥へと5人の音を届けてくれる。4分弱の楽曲に、これだけたくさんの景色を詰め込み、それをひとつの物語に昇華。彼らならではの、音楽への挑戦状と言ってもいいだろう。
対してカップリングとして収録されている「21」は、歌詞もストレートで、四つ打ちも心地よい柔らかいギター・ロック。3本のギターのアンサンブル、包み込むようなリズムは、まるで5人が手と手を取り合うように、もしくは信頼を深めるようなあたたかさだ。21歳の等身大を綴ったような、無垢で素直さが溢れてゆく。美しいメロディも尚際立ち、シュンタロウの歌声をそっとサポートするようなナルミのヴォーカルも胸をキュンとさせる。
「円盤飛来」と「21」は正反対のタイプの曲とも言えそうだが、Hello Sleepwalkersの楽曲は、夢と現実、夜と朝、地上と宇宙など、両極端のものの間を縦横無尽に駆け回るようだ。「21」は悲しい夜からゆっくりと希望の朝になるようだし、「円盤飛来」は全ての事象を巻き込むように音と情熱が炸裂してゆく。インターネットの普及により、いろんな音楽を簡単に吸収できるようになった現代。多感な時期から様々な音楽に触れる機会も多かったであろう若者にとって、これは新感覚というより当たり前のことなのかもしれない。いいと思った音を取り入れて組み合わせ、信頼できる仲間と心地の良い空間を作る。その世界は、この先どんどん広がりを見せてゆくだろう。迸る若き才能の勢いは止められない。
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