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DISC REVIEW

Japanese

2022年10月号掲載

すべてがそこにありますように。

THE SPELLBOUND

『すべてがそこにありますように。』

Release Date : 2022-11-02
Label : NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

アニメ"ゴールデンカムイ"第4期EDテーマとしても話題の新曲。セルフ・ネームの1stアルバムで確立されたモノローグ調の地メロとリフレインされるサビや、ラップ的な小林祐介のヴォーカル表現は今回もさらに研ぎ澄まされている。ワイドな音像と突き進むビートがどこか最果てに向かう体感を聴き手に自然と共有させるのも、スペルバならではの手法だ。c/wの「約束の場所」は、AIが自動生成するポエトリー・リーディングのような言葉の羅列と、イノセントでロマンチックな内容が齟齬なく、むしろ真っ直ぐ飛び込んでくるユニークな仕上がり。シンセ・ストリングスなど、どこまでも飛翔するような空間作りも世界観を決定づける。地の果ての荒涼と、そこにさす一条の光。2曲は対になっているのかもしれない。(石角 友香)


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LOTUS

THE SPELLBOUNDの進化のプロセスには、小林祐介の肉体性から離れているような機械的な言葉の羅列が生み出すちょっと呪術的なヴォーカル・アプローチがある。今回のシングルは"LOTUS"という大きなテーマの中で表題の「LOTUS」と、そのリアレンジ版である「ここにぼくらがいること」の2曲が双子のように存在することでしか実現しない"体験"がある。「LOTUS」では中野雅之が作る光の中、いや、光そのものになるようなシンセで構築されたサウンドスケープがあり、「ここにぼくらがいること」ではマントラのように繰り返し祈ることで生まれるトランス感がある。逆境を示唆する状況を綴る歌詞がリフレインされる先にほのかに灯る"同じ夢を見ようよ"というワード。スペルバならではの構造を持った会心のシングルだ。(石角 友香)


すべてがそこにありますように。

アニメ"ゴールデンカムイ"第4期EDテーマとしても話題の新曲。セルフ・ネームの1stアルバムで確立されたモノローグ調の地メロとリフレインされるサビや、ラップ的な小林祐介のヴォーカル表現は今回もさらに研ぎ澄まされている。ワイドな音像と突き進むビートがどこか最果てに向かう体感を聴き手に自然と共有させるのも、スペルバならではの手法だ。c/wの「約束の場所」は、AIが自動生成するポエトリー・リーディングのような言葉の羅列と、イノセントでロマンチックな内容が齟齬なく、むしろ真っ直ぐ飛び込んでくるユニークな仕上がり。シンセ・ストリングスなど、どこまでも飛翔するような空間作りも世界観を決定づける。地の果ての荒涼と、そこにさす一条の光。2曲は対になっているのかもしれない。(石角 友香)



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